IRON MAIDEN - POWERSLAVE

今日はIRON MAIDEN(アイアン・メイデン)の1984年に発売されました5thアルバムPOWERSLAVE (パワースレイヴ)を紹介&レビューしていきます。

・アイアン・メイデンとは
NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘビーメタル)の筆頭、その後の所謂王道的なヘビーメタルサウンドの元になったバンドで、オルタナティヴ・メタル系統のモダンな物を除けば、後続のバンドは “直に影響を受けた” か “影響を受けたバンドの影響を受けた” という形になっている事が多く、このジャンルにおいてはかなり強い存在ではないかと思います。

・人気があり評価の高い傑作的名盤
アイアン・メイデンのアルバムは初期の80年代の作品は総じて評価が高く凡作とされるものが無く、1st 2ndと3rd~5thで少々音楽性に違いがありその辺でも好みが分かれると思いますが1曲目“Aces High”の影響もあってかPOWERSLAVEは日本では特に人気のある作品です

・ハモリを多用するツインギター
今となっては様々なメタルバンドが取り入れていますがツインギターによるドラマティックなハモリのフレーズを多用するスタイルはこのバンドからの影響が大きいのではないかと思います。

・ベースの強い存在感
リーダーでありベーシストのスティーヴ・ハリスは代表的なメタルバンドのベーシストとしてまず挙がる存在で、
そのスタイルはメタルバンドとしては珍しくベースの音がとても強く多彩なベースラインを演奏し、常に強い存在感を出しておりこのアルバムにおいても全曲通して存在が消える事がありません。
楽器群だけのアンサンブルでは上で述べたツインギターにさらにベースが牽引する形で動き旋律が3つあるのかの様にも感じさせてくれる事があります。

・変化のある展開が多い
ソングライターでもあるスティーヴ・ハリスは、プログレッシヴ・ロックに影響を受けた様で、アルバムを通すと変化のある展開の楽曲が結構あり、その部分はその後のプログレッシブメタルバンドにも影響を与えたとも言われています。

・総合的な演出
キャッチーな歌メロ、シンプルだが聴きどころのあるギターリフにハモリを多用するツインギター、多彩に動く印象的なベース、トリッキーなプレイをするドラムの全てのパートに聴きどころがあるのですが全体を通して噛み合っており総合的に高い演出をしていると感じます。

 

各曲の印象や感想を書いていきます(私の所持しているのは1998年リマスターです)

アルバム Powerslave  曲目
1 Aces High
2 2 Minutes To Midnight
3 Losfer Words (Big ‘Orra)
4 Flash Of The Blade
5 The Duellists
6 Back In The Village
7 Powerslave
8 Rime Of The Ancient Mariner

1 Aces High
メロディアスで疾走感溢れるアイアンメイデンの代表曲の1つ。
頭のツインギターによるフレーズ感あるリフからの疾走感溢れるAメロ、そこからリズムなどに変化をつけたBメロ、そしてハモりのあるキャッチーな歌メロのサビの展開はとても格好良い。
ギターソロなどは昨今のテクニカルなものに比べると凄さは感じないですが素晴らしい演奏をしています。
今でも好きですがこのアルバムを初めて聴いた当時特に気に入ったのがこの曲でした。

2 2 Minutes To Midnight
The・Heavy Metalという感じのシンプルだが音色からも鋭さのあるギターリフから始まる曲。
疾走感という意味ではAces High程ではないですがこちらも全体的にストレートで爽快な展開でサビはとてもキャッチーな曲です。
アルバムの中でもAces Highに次ぐ人気のある曲

3 Losfer Words (Big ‘Orra)
楽器群のみで構成されたインストの曲。
シンプルだがギターリフやフレーズにリズムの変化などがあり展開は練られており聴きどころのある曲
少しゲームのBGMぽさもある(影響を与えた側だと思うが)。

4 Flash Of The Blade
イントロのクラシカルテイストのギターリフや楽器群のみのパートでは叙情的でシリアスな雰囲気だが歌メロはどこか明るい曲。
間奏での別々に動き対位法の様な動きをするツインギターとベースのアンサンブルは印象的です。

5 The Duellists
6分ある内の半分以上が楽器群のみのパートが占める曲。
その長い間奏が特徴的でギターはとても技巧的という訳ではないですが、
様式美的なクラシカルテイストのギターリフとベースのアンサンブルやシンプルなハモリのツインリードにロックなギターソロと多様に展開します。

6 Back In The Village
爽快感のあるギターリフや間奏がかなり印象的で格好良い曲。
間奏ではイングヴェイなどほど極端ではないがクラシカルな様式美的なパートとロックテイストのギターソロが混ざり合っています。

7 Powerslave
タイトル曲Aメロはギターリフのフレーズなどからエジプト的な雰囲気がする曲。
ミドルテンポで楽器群での展開の多い中々に練られた楽曲。

8 Rime Of The Ancient Mariner
アルバムを締めくくる13分半の長尺な大作曲。
展開するタイミングが絶妙な曲で幾つかのパートに分けられており
ミドルテンポで勇壮な雰囲気のパート、
一変してベースが中心となり引っ張る怪しい雰囲気のパート、
爽やかな雰囲気になりギターソロのパート、
そして初めのパートに戻ると中々に聴きごたえのある凝った曲です。

参加メンバー
ボーカル        BRUCE DICKINSON     (ブルース・ディッキンソン)
ギター         DAVE MURRAY         (デイヴ・マーレイ)
ギター         ADRIAN SMITH         (エイドリアン・スミス)
ベース             STEVE HARRIS             (スティーヴ・ハリス)
ドラム            NICKO McBRAIN   (ニコ・マクブレイン)

1998年のリマスター版ではありますが改めて聞くと今でも退屈させる事はなく楽しませてくれる完成度の高いアルバムだと感じます。
アイアン・メイデンのアルバムの中で必聴の1枚で”名盤”ですのでおすすめします。