SONATA ARCTICA - Silence

今日はフィンランドのパワーメタルバンドSONATA ARCTICA(ソナタ・アークティカ)の2001年に発売しました2ndアルバムSilence(サイレンス)をレビューしていきます。

デビューアルバムであるEcliptica(エクリプティカ)にして高いクオリティで大きな衝撃を与えたSONATA ARCTICAの2ndアルバム。そのクオリティは落ちることなくこのSilenceにおいても高い完成度を発揮しています。

私は一律でパワーメタルと呼んでいますが、“メロディックスピードメタルの名盤”といえばこのアルバムは1stと共にまず挙がるであろうアルバムの1枚だと思います。

北欧の叙情的な雰囲気にキーボードでストリングスやチェンバロ(ハープシコード)を多用した透明でキラキラしたサウンド”疾走感とキャッチーな歌メロ”は、メタルを聴かない人にも受けが良く2000年代初頭の頃は割と当時の若者の中ではその存在を知られていました。

彼らが影響を受けたという同郷のストラトヴァリウスに比べてもボーカルの声質もあってか透明でまた爽やかな印象があります。

メロディーセンスが抜群で同時期にデビューしたバンドの中でもその部分では抜きん出ていました。曲一つ一つの世界観も主に戦いやファンタジーに神話的な物をテーマとしているその他のメロディックスピードメタル/パワーメタルバンドとは一味違い、それがまた魅力的

初期作品全てに共通している事でこのアルバムでも顕著なのですが。

ボーカルでありリーダーのトニー・カッコが作詞作曲をほぼ全てしていた為か ギターリフよりも歌メロに重点を置いたpop寄りの作風です。

ギターはソロ等ではイングヴェイテイストのネオクラシカルな速弾きをしているものの、それ以外の部分では歌メロを引き立たせるブリッジミュートを主体としたシンプルな刻みやパワーコードの白玉系のバッキングが多く、

ギターリフという部分では乏しく従来のメタルファンの中にはメタル的要素が薄いとされその辺を好む方からは支持されづらかった印象です。

ギターに限らずベースとドラムもあまり主張は無く歌メロ重視の路線でそれまでの歌メロ重視のバンドよりも より顕著だったと思います。

 

少し長くバンドの説明等も入りましたが、このアルバムのそれぞれの曲の感想や印象を書いていきます。

アルバム Silence曲目
1 …Of Silence
2 Weballergy
3 False News Travel Fast
4 The End Of This Chapter
5 Black Sheep
6 Land Of The Free
7 Last Drop Falls
8 San Sebastian (Revisited)
9 Sing In Silence
10 Revontulet
11 Tallulah
12 Wolf & Raven
13 Respect The Wilderness ※日本語版ボーナストラック
14 The Power Of One


2 Weballergy
爽やかで透き通った疾走感のある曲。
耳に残るキャッチーなメロディーラインが魅力的であり初期作品の人気曲の一つでもあります私自身当時は毎日のように聞いていました。

3 False News Travel Fast
Waballegyに隠れてしまいがちですがこれもとても良いスピードナンバーで哀愁があります。
3分20秒からのブリッジの部分がとても良いですね、この部分はライブアルバムSongs of Silence Live In tokyoでは観客の掛け声が入りより盛り上がりを感じる事ができおすすめです。

4  The End Of This Chapter
前2曲とスピードナンバーが続きましたが切なく哀愁のあるスローテンポのバラードです。これも当時はあまり聞かなかったのですが改めて聞くと良い曲です。

5 Black Sheep
これも初期の人気曲ですね。ギターとキーボードの重なった北欧的なメロディアスなフレーズが印象的な4分の3拍子を基本とした曲。なんとも言えない哀愁を感じます

6 Land Of The Free
割と平均的なスピードナンバーと言った感じですが3分20秒あたりの掛け合いがとても印象的な曲ですね。

7 Last Drop Falls
The End Of This Chapterと同様のメロディアスで切ないバラードです。

8 San Sebastian (Revisited)  
初期作品の中では日本で最も人気のある曲なのではないかと思います(Originalの方が人気がある様ですが)
歌詞の内容から18歳の青年の恋愛などを絡めたスピードナンバー。
キャッチーな歌メロ、キーボードとギターのクラシカルなフレーズの掛け合い、エンディングでのクワイアがとても良いです。気に入った方はライブアルバムFor The Sake Of Revengeのこの曲を聴いてみることをお勧めします観客もクワイアに参加する熱狂的な雰囲気を感じることができます。

9 Sing In Silence 
San Sebastianとは打って変わってミドルテンポの哀愁あるバラード的な曲

10  Revontulet  
クラシカルなインストの曲。ストラトヴァリウス等がアルバムに1曲は入れてくる長尺な物ではなく1分30秒と短くサラッと聴けるタイプ

11 Tallulah   
ピアノを主軸とした伴奏のバラード曲。アルバムの中では3曲目ですが同アルバムの中では最も人気のある切ないバラード曲

12  Wolf & Raven
San Sebastianと並び初期作品の中では最も人気のあると思われる疾走感溢れるスピードナンバー。イントロや間奏で流れるクラシカルなギターのフレーズがとても印象的ですがメロディも中々格好良いです。スピードナンバーの中ではインパクトは一番あるかもしれません

13   Respect The Wilderness  
これも人気曲に隠れがちですが良いスピードナンバーで。チェンバロ(ハープシコード)を用いたキラキラした音を前に出したサウンドが印象的 ※日本語版ボーナストラック

14 The Power Of One 
11分40秒の長尺の曲。昔は曲の初めがスローなテンポだったので聞かずにいたのですが、今回改めてちゃんと聞いてみるとテンポ・チェンジを繰り返し展開のある曲ですね。
少し変化が唐突すぎる気もしますが中々聴きどころがあります。

参加メンバー
ボーカル  Tony Kakko (トニー・カッコ)
ギター   Jsni Liimatainen (ヤニ・リーマタイネン)
キーボード Mikko Härkin (ミッコ・ハルキン)
ベース    Marko Paasikoski (マルコ・パーシコスキ)
ドラム   Tommy portimo (トミー・ポルティモ)

このアルバムを購入して聞き込んだのは10年ちょっと前ですが、改めて聞き込んでみても良い物だと感じ色々と感想がでてきますね。

“間違いなくメロディックスピードメタル/パワーメタルの名盤”であり今でもおすすめのアルバムです。