STRATOVARIUS - ETERNAL

今日はSTRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)の今月発売されました15thアルバムETERNAL(エターナル)をレビューしていきます。

STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)はフィンランドのパワーメタルバンド。
初期はギタリストのティモ・トルキがメインで作詞作曲をしていましたが複雑な事情からティモ・トルキが抜けメンバーチェンジをし2009年に現在のメンバー体制に落ち着ました。

私自身はティモ・トルキが抜けた後の作品は現在の体制になったポラリスから良さげだなと思いつつも購入まで至らない事がありましたが、

今回はラウドパーク13のライブDVDが付いてくるという事で思い切って限定生産のデラックスエディションを購入にする事にしました。

DVDを鑑賞後暫くアルバムを聴きこんだ所正直このアルバムは予想以上に良いもので”傑作”だと感じました。中々絶妙なバランスで出来た作品だと思います。

“疾走感あるスピードナンバーが多く”メロディや展開は比較的ストレートでキャッチーだが適度に変化があり飽きさせません。

アレンジもストレートになりすぎない工夫”を感じます。
好みは個人差があるので意見が分かれるとも思いますがこの辺がとても絶妙に感じました。

サウンドは“ストリングスやブラスを使いサビではクワイアを多用とシンフォニックな厚さ”を出しています。また何曲かはその中に“シンセ系の音色を効果的に使われており”
このシンセ音がなんとも言えない独特の雰囲気を出している様に感じます。

アルバム全体を通してティモ・トルキ時代より比べて明るくなったとも感じますが、明るすぎず明暗を絶妙に感じました。

総合的な演出で勝負するタイプのアレンジだと思うのでギターを第一に聴きたい人にとっては少々物足りないとも思いますが、“ギターは単純になりすぎず適度に魅せ場を作っており”ギターソロはどれも良い物だと感じました。

以前から直近の作品に関わりがあるのを話には聞いていましたが、元ソナタ・アークティカのギタリストであるヤニ・リーマタイネンが今アルバムでも幾つかの楽曲制作に参加している様です

ストラトヴァリウスのボーカルであるティモ・コティペルトとはcain’s offering(ケインズ・オファリング)などで共同で曲作りをしている様で交流があるみたいですね。

兵役逃れの件からバンドを離れその後の動向が個人的には気になっていましたがこういう形で改めて関わった作品を聴くとは中々感慨深いです。

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきたいと思います。(今回は本人たちの曲紹介が手元にありそこに書かれてる事も少々交えて書きます)

アルバム ETERNAL曲目
1 My Eternal Dream
2 Shine In The Dark
3 Rise Above It
4 Lost Without A Trace
5 Feeding The Fire
6 Endless Forest   ※日本語版ボーナストラック
7 Giants      ※日本語版ボーナストラック
8 In My Line Of Work
9 Man In The Mirror
10 Few Are Those
11 Fire In Your Eyes
12 The Lost Saga

1 My Eternal Dream
ブラスの音が勇ましく盛り上げてくれるアルバム1曲らしい、ドラマチックなアップテンポの曲。
メロディーの流れも良く、間奏でのネオクラシカル調のギターとキーボードのソロも格好良い。

2 Shine In The Dark
ドラマティックな二段展開のサビが個人的にはとても気に入りました。
サビの前半を聞いた時はよくある展開だと思いましたがそこからの後半の展開が良い。

イントロの進行を持ってくる良くある手法なのですが、とても効果的で素晴らしく感じました。シンセ音もとても効果的ですね。

3 Rise Above It
勢いがありインパクトのあるキメから入るのがとても印象的な曲。
これも明快な展開のスピードナンバーでサビでドラムのテンポを落としてからの壮大なクワイアが良い。

4 Lost Without A Trace
どこか悲しい雰囲気のアコギのフレーズと力強いエレキギターのギターリフが入り混じる曲。
歌メロはサビでやや力強くなりますが全体的に物悲しくしっとりとしていますね。

5 Feeding The Fire
シンセ音からギターリフが混じり疾走感があるのですがどこかシリアスな雰囲気で始まる曲。

複雑な展開の曲なのかと思いましたが、全体を聞くとこれもかなりキャッチーな曲でメロディーやアレンジの展開が素晴らしい。
サビを聞いててちょっとだけですがEgleheartを思い出しました。

6 Endless Forest
日本語版ボーナストラックの曲でシンセ音を中心としたインスト。
ギターやドラムは一切入らず、民謡的なフレーズが続きます。
北ヨーロッパの広大な手つかずの森をイメージさせる様に作った曲の様です。

7 Giants
これもアップテンポでストレートな曲で、サビやソロ終わりのクワイアは私のツボに入りました。

本人たち曰く典型的80年代サウンドを意識しつつプログレッシブなパートを織り交ぜたという曲で、日本のファンには気に入ってもらえると思うとのことである。

こちらも日本語版ボーナストラックなのですが中々良い曲で贅沢なボーナストラックだと思いました。

8 In My Line Of Work
イントロから所々で入るシンセ音が効果的に演出しているキャッチーなアップテンポの曲。

間奏のギターソロからのキーボードと混ざり合う流れが良いですね、音色が似ているのでとても交じり合って聞こえます。
歌メロはこの曲もとても良いです。

9 Man In The Mirror
シンセ音を織り交ぜメロディーや展開からも少しプログレ色を感じる曲。
荘厳なコーラスをバックに弾くメロディアスなキーボードソロは印象的(ギターかも?)。

10 Few Are Those
ドラマティックなピアノのフレーズから入るミドルテンポの曲。
ここでもサビの展開とフレーズは心を掴んできます。

11 Fire In Your Eyes
初めはしっとりとした雰囲気でピアノとボーカルのみでバラード調の曲。1分程からはドラムやギターが入り力強さを感じさせてくれます。

12 The Lost Saga
11分半にも及ぶ壮大な曲。
荘厳なコーラスパートから始まり1分程から6分半程までは力強いミドルテンポの展開になります。

その後はスローで壮大な展開に入るなど、何ブロックかに分け展開される曲です。

本人たちの曲説明にヴァイキングについての歌詞にしたと書かれていますが、
1分から6分のミドルテンポの展開の時の歌メロやリフにキメなどはTýrなどのバンドとは違いますがその匂いを感じさせます。
このバンドの曲としてはちょっと今までにないタイプだなと感じました。

 

参加メンバー
ボーカル   TIMO KOTIPELTO    (ティモ・コティペルト)
ギター    MATIAS KUPIAINEN  (マティアス・クピアイネン)
キーボード  JENS JOHANSSON    (イェンス・ヨハンソン)
ベース    LAURI PORRA       (ラウリ・ポラー)
ドラム     ROLF PILVE      (ラルフ・ピルヴ)
※確認中に知りましたがベースのラウリ・ポラーはクラシック音楽のジャン・シベリウスの曾孫にあたる様です。

メロディアスなヘビーメタルが好きな方や今回のアルバムを気になっていた人には強くおすすめします、私はこのアルバムは”傑作”だと思いました。