今年2016年に販売されたアルバムの中で、”個人的”に気に入ったメタルバンドの新曲を発売日順に、アルバムに対して基本1曲づつOFFICIAL VIDEOなどと共に幾つか紹介したいと思います。(海外のバンドのみです)

※比較的聴きやすい分類ですが、所謂”デスメタル”に属したバンドが多い傾向なので、慣れない方や好まない方は注意です。

・FLESHGOD APOCALYPSE – The Fool

FLESHGOD APOCALYPSE - KING
イタリアのシンフォニック・デスメタルバンド“FLESHGOD APOCALYPSE”(フレッシュゴッド・アポカリプス)の、2月5日に発売された4thアルバム「KING」収録曲

ハープシコード(チェンバロ)による入りから、大仰に盛り上げるオケによる劇的なパートへと続き、終始激しくもドラマチックな展開を見せていく曲。

雰囲気をそのままに弾かれるギターソロからイントロのパートへと戻る展開も素晴らしく、このアルバムの中でも強いインパクトを残しました↓

やや分かりやす過ぎるものの、私自身が好むメタルの要素が多く詰まったキラーチューン。

 

・RHAPSODY OF FIRE – Distant Sky

RHAPSODY OF FIRE - INTO THE LEGEND
ファビオ・リオーネ(Vo.)が脱退し現在分裂状態となっている、イタリアのシンフォニック・パワーメタルバンド“RHAPSODY OF FIRE”(ラプソディ・オブ・ファイア)の、115日に発売された10thアルバム「INTO THE LEGEND」収録曲

初期作の人気曲に比べるとやや劣ると感じさせるものの、スピーディで高揚感のある曲を待ち望んだファンを再び熱くさせた1曲です↓

収録曲としては”Rage of Darkness”の方が好みですが、紹介できる中ではこれが一番かと。

 

・Amon Amarth – First Kill

AMON AMARTH - JOMSVIKING レビュー・感想
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド“AMON AMARTH”(アモン・アマース)の、3月25日に発売された10thアルバム「JOMSVIKING」収録曲

重厚な入りから一転しテンポアップ。メロディアスなペダルリフによるAパート、ツインのハモりを交えたギターリフによるBパート、そしてトレモロリフが勇ましく盛り上げるCパートへと続く流れはとても格好良い↓

疾走感がありドラマチックなメロデックデスメタルは多く存在しますが、この曲は他のバンドとは違う”Amon Amarth”らしい重厚さを残した曲だと感じます。

 

・MYRATH – Beliver

myrath-legacy
LOUDPARK 16にも出演した、チェニジアのプログレッシブ/パワーメタルバンド“MYRATH”(ミラス)の3月25日に発売された10thアルバム「LEGACY」収録曲

アラビアンな旋律や歌唱を散りばめながらもメロディを重視したメタルとして完成度の高さを感じさせる曲です↓

非欧米のマイナーと言える地域出身のバンドは今となっては珍しくないものの、高いクオリティを感じさせるバンドはそう多くないと思います。

・IHSAHN – Celestial Violence

IHSAHN - ARKTIS
12月に来日公演を行った、”EMPEROR”(エンペラー)のフロントマン”IHSAHN”(イーサーン)の、4月8日に発売された6thアルバム「Arktis.」収録曲。

ピアノによる物静かなパートから始まり、激しいディストーションサウンドのギターやデスボイスによる動的なパートへと続き、その後も繰り返すように静的なパートとの行き来をしていく曲↓

アルバム通して素晴らしい出来だと思いますが、個人的にはこの曲が印象的です

 

・Vektor – “LCD(Liquid Cystal Disease)” & “Pillars of Sand”

VEKTOR - TERMINAL REDUUX
アメリカのプログレッシブ/スラッシュメタルバンド“VEKTOR”の、5月18日に販売された4thアルバム「TERMINAL REDUUX」収録曲

タッピングによるピロピロとしたイントロからスラッシーな色合いが強いリフが入り畳み掛けていく曲。終始疾走という訳でなくテンポを落とし変化も見せますが、テンションを落とさず通してテクニカルでスリリングな展開を聴かせてくれます↓


同じく強く気に入って聴いていた曲がOFFICAILで公開されていることに気付いたので、こちらも紹介します↓※12月31日追記

海外の専門雑誌やサイトの今年度ベストメタルアルバムに挙がるのも多く見られる、海外でも好評の今年度ベストメタルアルバムの一角。

・WHISPERED – STRIKE!

WHISPERED - METSUTAN
“歌舞伎の隈取メイク”をした容姿や、”和楽器”や”東洋風なメロディー”を織り交ぜた音楽性が特徴的な、フィンランドのシンフォニック/メロディックデスメタルバンド“WHISPERED”(ウィスパード)の、5月20日に発売された3rdアルバム「METSUTAN」収録曲

ギターリフなど所々で「Black Waltz」以前の”KALMAH”思い起こさせ、そこに三味線などの和楽器や東洋風のメロディを取り入れたストレートなメロデス↓

格好からはネタバンドの様に見られてしまいそうですが、この手の曲としての完成度は確かでありとても格好良い

 

DEATH ANGEL – Father of Lise

DEATH ANGEL - THE EVIL DIVIDE
前作でスラッシュメタルの色合いを強くした作風へ回帰した、USベイエリアスラッシュシーンの代表的なバンドの一つである“DEATH ANGEL”(デス・エンジェル)の、5月27日に発売された8thアルバム「The Evil Divide」収録曲。

イントロから所々で聴かれるストレートにザクザクと刻むギターリフ、メリハリをつけるように入るメロディアスなリードやバラード調の中盤も印象的な曲。よりストレートな”The Moth”も良いですが、選ぶとしたらこちらかなと↓

単調なスラッシュに留まらない個性ある作風も素晴らしいですが、”マーク・オゼグエダ”のしゃがれ気味なボーカルも個人的に好きなので、他のスラッシュ作品より評価に加点している部分もあります。

 

・DARK FUNERAL – Unchain My Soul

DARK FUNERAL - WHERE SHADOWS FOREVER REIGN
LOUD PARK 16にも出演した、スウェーデンのブラックメタルバンド”DARK FUNERAL”(ダーク・フューネラル)の、6月1日発売の7thアルバム「WHERE SHADOWS FOREVER REIGN」収録曲

落ち着いた入りから始まり、激しいブラストやブリザードがごときトレモロリフを所々で聴かせるファストなブラックメタルチューン。聴きやすくなり過ぎない程度にメロディアスなトレモロリフが格好良い↓


 

・BRYMIR – For Those Who Died

BRYMIR - SLYER OF GOD
フィンランドの若手シンフォニック・メロディックデスメタル/エピックメタルバンド“BRYMIR”(ブリュミル)の、5月25日販売の日本デビュー作となる2ndアルバム「Slayer of Gods」収録曲

ブラストビートをバックに前曲のアルバム”イントロ”から繋がる形で入る疾走曲。
シンフォニックなサウンドと共に繰り出される哀愁をまとったフォーキーな色合いも見せるメロディアスなリードがとても印象的です↓

アルバム全体の出来はお勧めできるクオリティだと感じましたが、期待以上には突き抜けなかった印象でしたね。

 

・DERDIAN – Lord Of War

DERDIAN - REVOLUTION ERA
イタリアのパワーメタルバンド”DERDIAN”(ダーディアン)の、6月15日に発売された“多数のゲスト・ボーカル”を迎えての”リ・レコーディング+未発表曲”による、新作「REVOLUTION ERA」収録曲

クラシカルなメロディを所々で織り交ぜ疾走していくベタなメロディックスピードメタルですが、”ファビオ・リオーネ”が歌っていることもあってか、久しぶりにテンションが上がり印象に残った曲です↓


正直に言うと、初めて聞いた時「あれ、これ”RHAPSODY OF FIRE”の新曲より良いんじゃ..」と思いました。

・BE’LAKOR – Roots To Sever

BE’LAKOR - VESSELS
オーストラリアのプログレッシブ/メロディックデスメタルバンド”BE’LAKOR”の、6月24日に発売された4thアルバム「VESSELS 」収録曲

ストレートに疾走感を出したメロデスでは無く、ミドル・スローで変化していき、どこか憂鬱でドラマチックな展開を見せる曲。物悲しいピアノの旋律や叙情的なギターリードがとても魅力的です↓

Vektorと同じく、大手専門サイトでも名が挙がるのを見る、海外でも好評のメタルアルバムの1つ。

・REVOCATION – Communion

REVOCATION GREAT IS OUR SIN
アメリカのテクニカルデス/スラッシュメタルバンド”REVOCATION”(レヴォケイション)の、7月22日に発売された6thアルバム 「GREAT IS OUR SIN」収録曲

メロディアスなツインリードによるハモりを所々で織り交ぜ、スラッシュ調のギターリフで突っ走る曲。調性が曖昧で不安定な音使いやリズムチェンジが適度に難解さも感じさせつつも、刺激的なメタルとしてのアグレッシブさも感じさせる曲です↓


 

・DGM – Animal

DGM 「THE PASSAGE」
11月にELVENKING と共に来日公演を行った、イタリアのパワーメタル/プログレッシブメタルバンド“DGM”(ディー・ジー・エム)の、8月26日に発売され9thアルバム「THE PASSAGE」収録曲

プログレッシブと言っても難解さは無く、かなりキャッチーで爽やかな作風。ギターリフは通してスリリングで退屈させずソロも格好良く、歌メロも良く好感触な曲です↓


 

・ALLEGAEON – Proponent for Sentience III – The Extermination

ALLEGAEON 「PROPONENT FOR SENTIENCE」
アメリカのプログレッシブ/テクニカル/メロディックデスメタルバンド“ALLEGAEON”の、9月23日に販売された4thアルバム 「PROPONENT FOR SENTIENCE」収録曲

スウィープにタッピングなどを駆使したギターからは、2つ上の”REVOCATION”に比べより技巧的なプレイ目立ちますが、SOIL WORKの”ビョーン・スピード・ストリッド”が参加しているサビパートや、ギターソロは難解ではないキャッチーな格好良さを感じさせます↓

ギターを弾く人間なので、限度はありますが なんだかんだ技巧的な曲は惹かれますね。

こちらはアルバムの全曲試聴できる動画がレコード会社より公開されています↓


 

・ANAAL NATHRAKH – Depravity Favours the Bold

ANAAL NATHRAKH 「THE WHOLE OF THE LAW」
8月には来日公演も行った、イギリスのエクストリームメタルバンド”ANAAL NATHRAKH”(アナール・ナスラック)の、10月28日に販売された9thアルバム 「THE WHOLE OF THE LAW」収録曲

様々なエクストリームメタルの要素が入り混じり狂気的で激烈な曲調の中に突如現れるキャッチーな展開に心を掴まれました↓


こちらもアルバムの全曲試聴できる動画がレコード会社より公開されています↓

8月の来日情報を書いた記事は、”IRON MAIDEN”・”HELLOWEEN”・”NIGHTWISH”に次ぐ2016年4番目のアクセスを記録し、コアなメタルファンの中での注目度の高さを感じさせたバンドです。次点が”BLACK EARTH”と”KAMELOT”でしたね。

 

・DARK TRANQUILLITY – Forward momentum

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スウェーデンのメロディックデスメタルバンドDARK TRANQUILLITY“(ダーク・トランキュリティ)の、11月4日に販売された10thアルバム 「ATOMA」収録曲

ファストなメロデスではなく、スローテンポのメランコリックなゴシックよりの曲。公開されている中では”The Pitiless”が疾走感があり刺激的な曲であるものの、こちらの方が繰り返し聴き返す魅力を感じます↓





2016年の締めの記事の1つとして書いていましたが、好みの曲を挙げていった結果メロディアスなエクストリームメタルで溢れてしまったので、バランスを考えて改めて見直すといった作業が続き、想定していたよりも時間がかかりました。

何時まで経っても決まりそうになかったので、最終的にはバランスを無視して終わらせたのですが…

 

まだ理解不足だと感じるドゥームや、ポストメタル・ポストブラックといったアヴァンギャルドなジャンルからは選ばず、デスコア・メタルコア勢は、同じエクストリーム系のメロデス・テクニカルデスと比較してどちらかといえば後者の方が好みなので抜けるといった感じの選曲になりました。

後は”INSOMNIUM”と”MOONSORROW”も載せたかったのですが、前者は40分1曲で一つの作品であり紹介できず、後者は魅力的だった曲が公開されていなかった事からこの記事からは選びませんでした。

 

ページの読み込み速度を考えると後5曲が限度ですが、スラッシュ系やフォーク系を見落としている気もするので、後ほど追記するかもしれません。※好みであるはずの正統派よりヘビーメタル/パワーメタルも気づけば皆無なので検討します。

以上”2016年度 気に入ったメタル新曲紹介”でした。