今年2016年のサイト内で取り上げていた新作の中で、特にアクセスなどが多く注目されていたと思われるメタルバンドの新作アルバム10枚を紹介したいと思います。

私個人の趣味で選んだ、気に入ったオススメの新曲紹介記事も書きました↓※12月26日
2016年度 気に入ったメタル新曲紹介

 

作品により書かれていることはマチマチですが、私個人の簡単なレビューや販売後の海外や国内での評判についてなどを軽く触れる程度です。そこに公開されている収録曲のOFFICIAL VIDEOなども載せ紹介しています。

基本的に上から順にアクセスが多かった新作です。

 

・① METALLICA –  「Hardwired..To Self-Destruct」

METALLICA HARDWIRED…TO SELF-DESTRUCT
メタルバンドの中で最も知名度の高いバンドであろう“METALLICA”(メタリカ)の、多くのファンが望んでいた8年ぶりの、11月18日に発売された新作「Hardwired..To Self-Destruct」

リリース日時が確定する前は、様々なメディアからメンバーに対して新作についての質問があり、主にドラムの”ラーズ・ウルリッヒ”が曖昧な回答を返すといったやりとりが多く見られましたね。

新作の詳細な発表がなされた後には、発売日に合わせアルバム記念のライブとそのストリーミング配信や、未公開の収録曲のMVを2時間ごとに順に公開といったイベントが次々と発表され、発売前後は大いに盛り上がておりました。

肝心のアルバムの評価としては、事前に公開されていた”Atlas,Rise!”などはとても好評ですが、先に公開されていた曲以外は”Spit Out the Bone”を除き、どれもミドル・スローの曲であったこともあってか、やや否定的な意見も多く見られます

また、それらの曲も遅いからダメなのではなく、”ギターリフの練りが足りず、ミドル・スローの曲が続くのでダレる”との意見が多かったと思います。

確かに実際に通して聴いているとガツンと来る曲は少なく、展開が練られている感じでもないので、繰り返し聴いてみようかと思うのは事前に公開されていた、”Hardwired”・”Atlas,Rise!”・”Moth Into Flame”かなと感じさせました。

様々な有名雑誌の今年のベストアルバムや上位に選ばれる作品ではありますが、やや賛否あるアルバムとなっています。※個人的にはギターの音は結構好きです

こちらはOFFICIALで公開されている収録13曲のMVの再生リストです↓




 

・② MEGADETH – 「DYSTOPIA」

megadeth - DYSTOPIA アルバム
メタリカと比べれば一般的な知名度では落ちるものの、メタルファンであれば知らない人はいないであろう“MEGADETH”(メガデス)の、1月22日に発売された新作「DYSTOPIA」

私自身フルでアルバムレビューもしましたが、こちらは批判的な意見は殆ど無く、良好な評価の多いアルバムでした。

近年の傑作「ENDGAME」程アルバム全体のテンションは高くなく、キャッチーで整った作品ですが、キレのあるギターリフやメロディアスなソロを交えた本作全体のクオリティは高く、黄金期を過ぎたベテランの作品としては素晴らしく、良作~傑作的と言える出来に感じました。

今回新たに加入した”キコ・ルーレイロ”との、時にツインのハモりや掛け合いも見せるエキゾチック/オリエンタルなギターソロは通して冴えています。

収録曲から”Dystopia”・”The Threat is Real”・”Fatal Illusion”のOFFICIAL AUDIOです↓








 

・③ イングヴェイ・マルムスティーン 「WORLD ON FIRE」

イングヴェイ・マルムスティーン WORLD ON FIRE」
ネオクラシカル系速弾きの先駆者であり、後続に多大な影響を与えたギタリスト“イングヴェイ・マルムスティーン”の、6月1日に販売された新作「WORLD ON FIRE」

上2バンドに比べると落ちますが多くのアクセスがあり、改めてこの方の知名度の高さや、新作について興味のある方が多く居るのだなと感じました。

 

本作は日本のみならずアメリカでもアルバムの低評価が目立ちましたが、基本的には「ああ、またこんな感じか」といった、長年作品を聴き続けたファンからの、作風のマンネリを指摘する声が多かったですね。

実際聴いてみると、曲として構成があまり練られておらずソロを只管聴かせるようなパターンが多い為、似た曲が多くなってしまっているのを感じました。後これも多くの方が指摘していましたが、明らかに音質が悪い所も気になりますね。

スウィープなどを多用したクラシカルでテクニカルなギターのプレイは相変わらずであり、これは格好良いなと思える展開も確かにある為、まだイングヴェイの作品を深く聴いたことのない方なら、また意見が変わるかもしれません。

この作品に関してはフルのOFFICAIL VIDEOはなく、King Recordsより一部だけ聴けるサンプルが公開されています↓




 

・③ Dream Theater – 「THE ASTONISHING 」

DREAM THEATER - The Astonishing
プログレッシブメタルの代表として知られる“Dream Theater”(ドリームシアター)1月5日に販売された新作「THE ASTONISHING」

バンド名を冠した前作”DREAM THEATER”では9曲収録の70分を切るコンパクトな作品でしたが、今作ではオリジナルのストーリに沿った2枚組”34曲収録”2時間越えの壮大なコンセプトアルバム。

実はアルバム販売と同時に即購入したものの、あまりに長尺で大作的な作品だった為、未だにじっくり聴かずに置いているアルバムでもあります;

アルバムの評判としては、全体を通してメロディーは美しく良い作品であるとの声が目立ちますが、メリハリがなくヘヴィさなどメタルとしては少々物足りないといった評価も多々見られる賛否分かれている作品。







・⑤ KORN – 「THE SERENITY OF SUFFERING」

KORN THE SERENITY OF SUFFERING
メタルファンに限らずラウド系ロックを好んで聴く方なら誰もが知るであろう、ニューメタルの代表的バンド“KORN”(コーン)の、10月25日販売された新作「THE SERENITY OF SUFFERING」

こちらはMVは用意していませんでしたが、メタリカと同じく発売日に全曲を公開しましたね。

ギタリストの”マンキー”曰く、「自分たちの作品の中でも特にヘヴィな作品であり、デビューアルバムにも次ぐだろう」と明言されたアルバム。

聴いてみるとそれは流石に上げすぎだろうと感じつつも、確かに今まで通りの重厚なヘヴィリフが所々で聴かれる作品であり、今までの作品を聴いてきたファンからも一定以上の高いクオリティを維持した良作との意見も多々見られました。

しかし、良くも悪くもダークさは減り、洗練され聴きやすく受け入れやすい作風であるとの声も多く、その辺がどうも気になるとの意見が少々見られます。

こちらはOFFICIALで公開されている収録11曲のOFFICIAL AUDIOやVIDEOの再生リストです↓




 

・⑥ IN FLAMES – 「BATTLES」 

IN FLAMES BATTLES
今年ノットフェスに出演。かつては北欧メロディックデスメタルシーンを代表し、徐々に音楽性を変えモダンなオルタナティブメタルへと音楽性をシフトしたバンド“IN FLAMES”(インフレイムス)の、11月11日に発売された新作「BATTLES」

初期のメロデスバンドとしても、それ以降の作風においても様々な新世代のメタルバンドへ影響を与えており、ある程度深くメタルを聴く方であればまず知らない人は居ないであろう位置にいるバンドだと思います。

個人的に彼らの作品で一番好きなのは、叙情性を感じさせつつアグレッシブでモダンな色合いを持った「Come Clarity」なのですが、「A Sense Of Purpose」以降はどうも期待から外れる作品が多い印象でした。

 

しかし、今作を聴いた印象ではメロデスへと回帰する作品ではありませんが、一つ一つのギターリフや歌メロ”からは、叙情的で惹きつけられる部分を多く感じられるアルバムでした。

決してアグレッシブではないものの、一つ一つのメロディが良く印象的。

エモーショナルなクリーンのボーカルを多用する歌ものよりの作品なので、攻撃的な作品を期待する人には合わないとおもいますが、十分に魅力的なアルバムではないかと感じさせてくれます。

他ファンの評価としても、「A Sense Of Purpose」以降の作品の中では傑作との声が多く聞かれます

収録曲よりThe End・The Truth・Through My Eyes・Save MeのOFFICIAL AUDIOやVIDEOです↓








 



 

・⑦ TESTAMENT – 「Brotherhood of the Snake」

TESTAMENT 「BROTHERHOOD OF THE SNAKE」
ベイエリアスラッシュを代表するバンドの一つであり、先日来年2017年の来日公演が決まった“TESTAMENT”(テスタメント) の、11月9日に販売された新作「Brotherhood of the Snake」

元々アクセスの多い注目の新作ではありましたが、来日公演の噂が出てからジワジワと伸びたように思います。

今年は上の”METALLICA”や”MEGADETH”に、”SODOM”や”DESTRUCTION”といった、元スラッシュ・スラッシュメタルバンドの有名どころが新作をリリースしており、軒並み”名盤ではないが良作もしくは近年の傑作的な位置にある”と高い評価を得ています。

この作品もその例にもれず、国内だけでなく海外においても高評価のアルバムとなっています。






 


・⑧ TWILIGHT FORCE -「HEROES OF MIGHTY MAGIC」

TWILIGHT FORCE  HEROES OF MIGHTY MAGIC
スウェーデンのシンフォニック/パワーメタルバンド”TWILIGHT FORCE”(トワイライト・フォース)の、9月2日に発売(日本盤は2017年1月25日)された新作 「HEROES OF MIGHTY MAGIC」

個人的にアクセス数を改めて確認して一番驚いたアルバムです。

上から見ていただければ分かる通り、スラッシュやラウド・オルタナメタルといった受けが広く比較的名のあるベテランの新作が並ぶ中

シンフォニックなアレンジを大々的に導入したファンタジックな世界観のメロディックスピードメタルともカテゴライズできるバンドである彼らがこの位置にいるとは思いませんでした。

作風を説明するとイタリアの”Rhapsody”の初期と近くなりますが、こちらは明るく爽やかでキラキラとしており、色濃いヨーロッパフォークロアなテイストや力強く熱さを持った”Rhapsody”の初期とは別物ですね。

最近はシンフォニックやハイトーンボーカルによるパワーメタルの新作については、少々敬遠ぎみだったので、好評で話題にはなっておりましたがまだ確認しておりませんでした;










 

・⑨ Avenged Sevenfold -「THE STAGE」 

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“Trivium”や”Bullet for My Valentine”と並ぶ2000年代新世代メタルバンドの代表格である“Avenged Sevenfold”(アヴェンジド・セヴンフォールド)の、10月28日に発売された新作「THE STAGE」

この作品は10月27日のイベントにて急遽翌日に発売すると発表され騒がれましたね。

当時そろそろ新作を出すとの情報は出ていましたが、発売日に関しては様々な憶測が飛び交っており、かなり意表をついた発表でした。

これについては後のインタビューで語られているのが確認できましたが、どうやらレコード会社と揉めていたらしくその為のようです。

僅差で”Twilight Force”よりも下でしたが、通常通り数ヶ月前に発表されており記事を書いていれば、”IN FLAMES”に迫るアクセスだったのではないかと思います。

 

ボーカルである”M.シャドウズ”は今作について、「これまでのアルバムの中でも複雑なアルバムであり、理解するには何度も繰り返し聞く必要があり、判断するまでには時間がかかるだろう」とコメントしています。

それ故かアルバムの評価も賛否あり、今作を歓迎する方とそうでない方に結構はっきり分かれています。






 

・⑩ DARK TRANQUILLITY – 「ATOMA」

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IN FLAMES等他の北欧メロデスバンドのベテラン達が音楽性を大きく変えていく中、核となる部分は変えずアルバムを作り続け、今尚多くのメロデスファンから絶大な信頼を得ている”DARK TRANQUILLITY”(ダーク・トランキュリティ)の、11月4日に販売された新作「ATOMA」

アルバムは通して、相変わらずセンスある音使いの儚く美しいキーボードが雰囲気を効果的に演出し、叙情的な旋律を奏でるギター、泣きも感じさせる”ミカエル・スタンネ”の悲壮的なデスボイスが、仄暗く陰鬱でメランコリックな雰囲気を作り出しています。

全体的に残響感のあるサウンドも、浮遊感を強く感じさせますね。

クリーンボイスを使用したミドル・スローのパートは多少賛否ありますが、全体を見ればファストなパートも少なくはなく、ファンであれば買って間違いないと進められるクオリティのアルバムだと思います。

海外のメタルアルバムのレビュー統計を行っているサイトにおいてもジャンル問わず上位に入り、今年発売した中でも特に高評価だったメタルアルバムの1つとされています。











評価の高かったアルバムランキングというわけではなく、アクセス数などから見たサイト内での注目の作品順なので、コアなメタルファンの方には物足りない内容だと思いますが、なんとなく今年はこれらのアルバムが、多くの方に期待されていたんだなと分かると思います。

一応ランキング的にしていますが、アクセス数としては

“METALLICA>MEGADETH>>YNGWIE =Dream Theater> KORN =IN FLAMES>>TESTAMENT=TWILIGHT FORCE= Avenged Sevenfold>>DARK TRANQUILLITY” といった感じに差がありました。

この他にも、”SONATA ARCTICA”、”MESHUGGAH “、”EPICA “辺りは僅差であり、そこに”HEAVEN SHALL BURN”、”DEATH ANGEL”、”ANAAL NATHRAKH”などが続く感じでした。

この辺全て書こうかとも思ったのですが、思っていたよりも文章量が多くなってしまったので10作品にしました。

 

私個人の趣味で選んだ、気に入ったオススメの新曲紹介記事も書きました↓
2016年度 気に入ったメタル新曲紹介

こちらは海外のロック/メタル雑誌などで好評だった日本では名の知られた有名どころを除いた作品の紹介をした記事です↓
2016年 海外で高く評価されたメタルアルバム
2016年 海外で高く評価されたメタルアルバム 【番外編】
以上”2016年 注目されたメタルアルバム 10選”でした