2016年 1月購入アルバム 感想 【前半】に引き続き、2016年 1月に購入したアルバムの個別のレビューとは別の簡単な感想や改めてよく聴いた曲を書いていきたいと思います。
Cain’s Offering – STORMCROW
STRATOVARIUSのボーカル”ティモ・コティペルト”と元SONATA ARCTICAのギタリスト”ヤニ・リーマタイネン”を中心としたプロジェクト。
気になりつつもアルバムを購入するまでには至りませんでしたが、2016年2月に初の来日公演をするとの事なので興味から購入してみる事にしました。
・簡単な感想
叙情的で哀愁を感じる疾走曲を中心とし、所々で”昔のSONATA ARCTICA”を感じさせつつ”今のSTRATOVARIUS的な作風”でした。
シンフォニックなアレンジが強めで、効果的なデジタルサウンドの導入も見られます。
“ヤニ・リーマタイネン”と“イェンス・ヨハンソン”のストレートでメロディアスなソロの掛け合いも心を掴むものが多く、二つのバンドが好きな方やメロディアスなメタルが好きな方にはおすすめの作品だと思います。
・アルバム内でよく聴いた曲
シンフォニックな色合いを強く出したアップテンポのタイトルトラック“Stormcrow”
哀愁溢れるギターのフレーズから疾走感を強く出した、往年のメロディック・スピードメタルテイスト溢れる曲“I Will Build You a Rome”
壮大なオケとバンドサウンドで劇的な展開を見せるドラマチックなインスト “I Am Legion”
切なさを含んだ噛みしめる様なサビメロが印象的で、メロディアスなソロの掛け合いも格好良い“Rising Sun”
Cain’s Offering – STORMCROW 【アルバムレビュー】
BULLET FOR MY VALENTINE – THE POISON
このバンドに関しては2ndアルバムSCREAM AIM FIREから入り、新譜であるVENOMも評判の良さから購入し気に入っていました。
しかし、作品としての出来が悪くないVENOMに対してデビューアルバムTHE POISONと比較しての辛口レビューを耳にする事が多かった為、興味から購入しました。
・簡単な感想
その後の作品でも感じるエモ・メロコア的な要素の入ったボーカルに、普遍的だが古臭さは感じないメタル的なギターリフやソロを入れ、激しさとドラマ性を両立したメタルコア的な色合いの作風といった感じです。
ギターリフやソロは新譜VENOMよりも多彩で格好よさを感じ、この作品が人によっては最高傑作に挙げられるのも納得がいくクオリティの高い作品です。
・アルバム内でよく聴いた曲
激しいスクリームと硬質なギターリフから勢いよく展開していく“Her Voice Resides”
キャッチーなギターリフやアイアン・メイデンを思い起こさせるツインのハモりを交えたソロが印象的な “Suffocating Under Words of Sorrow(What Can I Do)”
リズムやテンポの切り替えで緩急を上手く付け、攻撃的な音楽性の中にも爽やかさを出したサビでコントラストを出した“Room 409″
アグレッシブな展開から叙情的なギターのフレーズを交えたサビーへの流れが格好良い “Spit You Out”
BULLET FOR MY VALENTINE – THE POISON 【アルバムレビュー】
ABBATH – ABBATH
ラウドパーク15での出演が少々話題になっており、そこで初めてこのバンドを知りました。
ブラックメタル自体は頻繁に聴くジャンルでは無いですが、先行公開された”Fenrir Hunts”を試しに聴いたところ惹かれる部分があったため購入しました。
・簡単な感想
通して暴虐的な雰囲気のブラックメタルであることには変わりなかったですが、キャッチーな展開や勇壮な雰囲気を出したパートもあり、ボーカルの歌唱やサウンド面を含めて尖った部分の無い聴きやすい印象です。
ブラックメタルはサウンド面等でとっつきづらいものが多く感じますが、この作品は音楽性を引き継ぎつつ、上手い事整えられた作品に感じます。
DISSECTION程メロディアスな曲調を希望していた訳では無いですが、個人的には”Fenrir Hunts”の様な曲が後1つは欲しかったですね。
・アルバム内でよく聴いた曲
激しさだけでなく力強く心地よいノリを感じさせてくれる“Winter Bane”
激しい展開の中にも勇壮さを感じさせるサビパートがとても印象的な“Fenrir Hunts”
強烈なブラストビートからアグレッシブに展開するが、中盤でのノリの良いギターリフは格好良い“Eternal”
MEGADETH – DYSTOPIA
シングルカットの”Fatal Illusion”や先行公開された”The Threat Is Real”そしてタイトルトラック”Dystopia”と、中々に好印象な曲が続いたので販売を心待ちにしていました。
・簡単な感想
購入して聴きこんだところ期待通りの良いアルバムでした。
エキゾチック/オリエンタルな雰囲気を感じる“メロディアスなギターソロ”はキレのあるギターリフと共に、アルバムを通して惹きつけられる部分が多く、ANGRAのギタリスト”キコ・ルーレイロ”の加入はかなり良い効果を出していると感じられます。
アルバム名”DYSTOPIA”(暗黒卿)の通り”緊迫感がありダークでシリアスな作風でありながらも、所々で聴かれる”キャッチーな歌メロ”は惹きつけられる部分多く好印象です。
曲群は中々多彩な色合いを見せてくれ、アルバム内で同じ様な曲と感じるものが殆ど無いのもとても良い。
残念なのは”Look Who’s Talking”や”Last Dying Wish”の良いと感じる曲が通常盤から外れているところでしょうか。I Tunesで気づき購入しましたが、両曲とも好印象です。
日本版のみの”ME HATE YOU”も良いですが、事前に聴けていたのなら”DELUX EDITION”の方を購入していましたね。
・アルバム内でよく聴いた曲
エキゾチックな雰囲気を出したフレーズが随所で聴かれるアップテンポのオープニングナンバー“The Threat Is”
キャッチーな展開からHangar 18を思い起こさせる唐突な変化を見せるタイトルトラック “Dystopia”
変則的なリズムと変化から初期の作風にも通じる“Fatal Illusion”
シンフォニックなシンセサウンドを導入し、ダークで悲劇的な雰囲気を感じさせる“Poisonous Shadows”
3連のゴリゴリとした力強い刻みで勢いよく爽快に展開していく“Lying In State”
ノリ良くドライブ感があり、ソロも格好良い“The Emperor”
メロディアスなギターと共に展開するキャッチーなサビパートや、リズムチェンジしながらのソロの掛け合いが格好良い“Look Who’s Talking” ※
緊張感のある展開が続き、アクセントをつけたクリーントーンのギターが印象的な“Last Dying Wish”※
※I Tunes及びDELUX EDITIONで確認している曲です。
何時もは多くても4曲まで絞って書いているのですが、中々多彩な作品だったので絞れず8曲になってしまいました。
先月とは打って変わって新譜や近年の作品を購入することの多い月でした。
RHAPSODY OF FIRE のINTO THE LEGENDやMEGADETH のDYSTOPIAは先行公開の曲から好印象でしたが、見事に期待に応える作品でしたね。
以上”2016年 1月購入アルバム 感想 【後半】”でした。