ABBATH - ABBATH(アバス)
今日はABBATH(アバス)の2016年に1月20日発売しました1stアルバムABBATH(アバス)をレビュー&紹介していきます

ノルウェーのブラックメタルバンド”Immortal”(イモータル)のフロントマンであった”オルヴェ・エイケモ”(ステージ名“アバス・ドゥーム・オカルタ”)により結成されたバンドABBATHの1stアルバムです。
・調整され受け入れやすいサウンドになったブラックメタル
音楽性としては“特徴的ながなり声の様なデスボイス”“ブラストビートを多用した手数の多い激しいドラム”“暴虐的なギターリフ”による、荒涼とした雰囲気も感じさせるブラックメタルですが、適度に”キャッチーな展開やメロディアスで勇壮な雰囲気”を感じさせるパートを入れ、”ブラックメタルとしては”とても聴きやすい曲調に感じます。

極端なハイトーンのスクリームを使用せず、曲構成やサウンドプロダクションのクオリティも高く、尖った部分が少ない所も聴きやすいサウンドにしています。

激しいエクストリーム・メタルである事には変わりないですが、ブラックメタルがきついと感じられた方にも受け入れやすい作品だと思います。

逆に好んで聴いており慣れている方からすると物足りなさがあるかもしれません。

アルバム内では先行公開された6曲目 “Fenrir Hunts”やラストの8曲目 “Eternal”辺りが個人的には特に気に入りました。

 

各曲の印象や感想。
アルバム ABBATH 曲目
1 To War
2 Winter Bane
3 Ashes of the Wounds
4 Ocean of Wounds
5 Count the Dead
6 Fenrir Hunts
7 Root of the Mountain
8 Eternal
9 Riding On The Wind  ※日本盤ボーナストラック
10 Nebulal Ravens Winter ※ボーナストラック

1 To War
不気味なうめき声や「ザッザッ」っと行進していく足音のSEから、ゴリゴリとしたギターリフと力強く響くドラムが入り始まるオープニングナンバー。

イントロではバスドラムをドコドコと響かせながらミドルテンポで力強くで進み、メロパートへと入るとブラストビートを交えた強烈なサウンドへと変化していきます。
正にオープニングナンバーらしい荘重たるブラック・メタルチューン。
中盤での動きのあるギターリフと低音ボイスでの掛け声が入るパートからはどこか勇壮な雰囲気も感じられます。

2 Winter Bane
狂気的なギターリフに激しいツーバスとスネアの頭打ちによる力強いノリから入る曲。
スネアの頭打ちや打ちつける様なSEで強拍にアクセントを付け、突進していくかの様な力強いノリを感じられます。

キャッチーにも感じるサビパートや、終盤でのアコースティックギターのアルペジオによる仄暗くも叙情的な雰囲気を出したパートからはドラマチックにも感じます。

3 Ashes of the Wounds
ギターのアルペジオからブラストビートが入り激しく攻撃的な展開をする曲。

激しく打ち続けるブラストビートやギターリフからは、慈悲無きブラックメタル的凶暴性を出した曲調に感じますが、テンポチェンジで緩急をつけ単調にならない様にしているのが感じられます。
曲中2度だけ出てくるブラスの音色は面白い。

4 Ocean of Wounds
激しい前曲からテンポを落とし重厚に展開されるミドル・スローの曲。
サビでのギターリフや歌メロはそれまでの曲と比べキャッチーに感じ、重厚なドラマ性を感じます。

5 Count the Dead
重厚でキャッチーなミドルテンポの展開から暴虐的なギターリフとブラストビートで打ち続ける激しい展開へと変わる曲。
雷鳴と激しい雨音のSEからゴリゴリと削るリフが入り始まり、1分50程まではミドルテンポで進みます。そこを過ぎるとトレモロのギターリフからブラストビートが入り激しく展開していきます。

3分過ぎでのメロディアスで妖しさを出したギターソロは印象的です。

6 Fenrir Hunts
荘重たるブラック・メタルサウンドの中にもメロディアスで勇壮さを感じさせる叙情的なサビパートが印象的な曲。
イントロからブラストビートにアグレッシブなギターリフで暴虐性を出しながら展開していきますが、メロディアスでドラマチックとも感じられる展開をしていくのが特徴的です。

7 Root of the Mountain
ブラストビートやテンポアップをせず展開していくミドル・スローの重厚な曲。

ブラックメタル的な色合いを出しつつもギターリフはオーセンティックなメタルの色合いを感じ、中盤での爽快にもノリの良いリフが印象的です。

8 Eternal
強烈なブラストビートから激しく始まるアルバムラストの曲。

アルバム全体でも聴かれた激しいブラック・メタルな曲調ですが、サビパートはキャッチーであり、ギターからはどこか勇壮な雰囲気を感じます。
中盤でのロックンロールなノリをだしたギターリフは格好良い。

9 Riding On The Wind  ※日本盤ボーナストラック
ジューダス・プリーストのカバー。
全体的には原曲に忠実なカバーですが、アルバムを通して聴かれる特徴的な歌唱で歌っており、これはこれで格好よくて面白い。

10 Nebulal Ravens Winter  ※ボーナストラック
イモータル時代の曲のセルフカバー。

イントロではハーモニックマイナーによるエキゾチックなフレーズも聴かれますが、アルバム内の作品と似た雰囲気のブラストビートやトレモロリフを使用した激しいブラック・メタルナンバーです。

参加メンバー
ボーカル・ギター ABBATH  (アバス)
ベース      KING     (キング)
ドラム      CREATURE  (クリーチャー)

この手のジャンルのアルバムを買ったのは久しぶりでしたが、格好良いと感じる良いアルバムでした。
個人的には”Fenrir Hunts”の様な曲がもう1曲は欲しかったかなと感じます。

ABBATHが気になっている方や、聴いたことはないけどブラックメタルに興味がある方にはオススメです。