AMON AMARTH - JOMSVIKING レビュー・感想
今日はスウェーデンのメロディックデスメタルバンドAMON AMARTH(アモン・アマース)の、2016年に発売されました10thアルバムJOMSVIKING(ヨムスヴァイキング)をレビュー&紹介をしていきます。

・重厚な世界観を感じさせるヴァイキング/メロディックデスメタル
ミドルテンポの曲を中心に“キャッチーでメロディアスなリード”“トレモロリフ・ペダルリフ”
そしてそれらに乗るボーカル“ヨハン・ヘッグ”の雄々しきデスボイスにより作り出される、”勇ましくも哀愁を感じさせる”ヴァイキング/メロディックデスメタル

ギターリフやツインのリードは“正統派メタル的な色合い”を強く感じますが、”フォーキッシュ・トラッド”なメロディも含まれ“重厚さの中に叙事詩を語るが如きドラマチックな雰囲気”があります。

ギターソロは哀愁や泣きを感じさせる味わい深いものが多く、雰囲気を見事に盛り上げ、無駄なパートが無い印象です

・じっくりと聴き返す度に引き込まれていく硬派な作品
ミドルテンポ中心の無骨で硬派な作りの曲が多い為、疾走感溢れる曲や派手な曲を求めている方には少々物足りなさを感じるかもしれませんが、
一つ一つのメロディや曲展開が素晴らしくじっくりと聴けば聴くほどその世界観に引き込まれる強い魅力を感じます。

メロデスやヴァイキングメタル好きだけでなく、この手のものを聴きなれないメタル好きの方へもオススメできる作品ではないかと思います。

・アルバム内で気に入った曲
正にキラーチューンといった感じのオープニングナンバー“First Kill”

ドラマチックなサビの展開が素晴らしい3曲目“On A Sea Of Blood”

力の入ったヨハンの咆哮からキャッチーなサビへと続く6曲目“The Way Of Vikings”

哀愁を含んだ勇壮なギターリードが盛り上げる7曲目“At Dawn’s First Light”

ストリングスのピッチーカートらしき音が劇的な演出をする8曲目“One Thousand Burning Arrows”

疾走感を出した展開から勇ましくも哀愁を感じさせる曲調へと変化する9曲目“Vengeance Is My Name”

タッピングによるメロディアスなギターからミドル・スローの強い哀愁を含んだ曲調の 11曲目“Back On Northern Shores”



各曲の印象や感想。
AMON AMRTH – JOMSVIKING 曲目

1 First Kill
2 Wanderer
3 On A Sea Of Blood
4 One Against All
5 Raise Your Horns
6 The Way Of Vikings
7 At Dawn’s First Light
8 One Thousand Burning Arrows
9 Vengeance Is My Name
10 A Dream That Cannot Be
11 Back On Northern Shores

1 First Kill
メロディアスで疾走感のあるオープニングナンバーにしてキラーチューン。
重厚なイントロから一転しテンポアップ。
メロディアスなペダルリフによるAパート、ツインのハモりを交えたギターリフによるBパート、そしてトレモロリフが勇ましく盛り上げるCパート。勢いよく畳み掛けるメロディアスな曲調がとても格好良い。

どことなくですが、トレモロ以外のギターリフは最近のTYRにもちょっと似た印象を感じます。

2 Wanderer
勢い溢れるオープニングナンバーから一転してミドルテンポの重厚な曲。
ずしりと響くドラムと哀愁を感じさせるギターのフレーズから始まり、メロパートではシンプルな刻みや裏にアクセントをつけたバッキングを中心とした重厚な雰囲気。

重厚な曲調の中対比をつけるように現れるツインリードや中盤過ぎでの泣きを含んだギターソロが印象的です。

3 On A Sea Of Blood
メタル然としたギターリフによるパートと民謡調のメロディアスなギターリードによるパートが入り混じる曲。
哀愁を含んだ民謡調のギターをバックにドラマチックな展開のサビがとても印象的であり格好良いです。

この手のフレーズを入れる曲は、そのままメンバーによるコーラスを入れてエピックな色合いを強める印象ですが、ヘヴィなギターリフで一旦雰囲気を変えたりするのが少し新鮮です。

ツインのハモりを交えた勇壮なギターソロも格好良い。

4 One Against All
トレモロリフを多用するどこか無骨な雰囲気を感じるミドルテンポの曲。
一つ一つのリフから感じられるメロディが良く、サビでの勇ましさを感じさせる掛け声が個人的には好きです。

5 Raise Your Horns
荒々しく硬質なギターリフから入り民謡調のサビへと続くスローテンポの曲。
終盤で入るコーラスがなんとも力強く勇ましい。

6 The Way Of Viking
イントロからバックで流れ続けるギター(及びシンセ・ブラス?)によるスローなフレーズが幻想的で重厚な雰囲気を作り出す曲。

力の入ったヨハンの咆哮の入るBパートからキャッチーなサビへと続く流れや、ツインのハモりを交えた泣きのギターソロも印象的です。

7 At Dawn’s First Light
哀愁を含んだ勇壮なギターリードが盛り上げるサビが印象的なアップテンポの曲
ノリ良い3連の刻みを中心としたギターリフも格好良い。

8 One Thousand Burning Arrows
波の音から物悲しく哀愁を含んだギターのフレーズが入り始まるスローテンポの曲。
The Way Of Vikingでも聴かれた薄く効かせたシンセ・ブラス?的な音色が壮大な世界観を作り出し、サビではストリングスのピッチカートが劇的に盛り上げます。

雰囲気をそのままに弾かれる泣きのギターソロがなんとも味わい深い。

9 Vengeance Is My Name
力強いヨハンの語りから疾走感を出していく曲。
Aパートのギターリフは正統派メタルな色合いを強く感じさせますが、雰囲気を変え勇ましくも哀愁を感じさせるサビがとても格好良い。

10 A Dream That Cannot Be
複数のギターリフが重なり作り出す重厚でシリアスな雰囲気から入る曲。
トレモロリフをバックにヨハンの力強いデスボイスとゲストのハスキーな女性歌手(WarlockのDORO PESCH)による歌唱の掛け合いや、入り混じるサビパートが印象的です。

11 Back On Northern Shores
タッピングによるメロディアスなギターから壮大な世界観を見せるミドルテンポ主体の曲。
メロディアスなギターリフから聴かれるフレーズはどれも印象的ですが、どこか郷愁的な雰囲気も感じさせるトレモロリフを弾くサビが個人的に気に入りました。
中盤過ぎの疾走感を出したパートも格好良い。

参加メンバー
ボーカル    JOHAN HEGG  (ヨハン・ヘッグ)
ギター  OLVAI MIKKONEN  (オラビ・ミッコネン)
ギター     JOHAN SCÖDERBERG   (ヨハン・ソーダーバーグ)
ベース       TED LUNDSTRÖM     (テッド・ランドストローム)
ドラム        TOBIAS GUSTAFSSON    ※正式なメンバーではない模様

AMON AMARTHは昔聴いた時は地味な印象であり好きにはならなかったのですが、この作品は自分の心を強く掴む作品でした。

個人的には聴けば聴くほどにその世界に引き込まれ評価の上がっていくアルバムです。

メロデス・ヴァイキング好きから、その手のジャンルを聴き慣れていないメタル好きまでおすすめのアルバムです。

AMON AMRTH – JOMSVIKINGの感想やレビューでした。