ARCH ENEMY - BURNING BRIDGES レビュー

今日はスウェーデンのメロディックデスメタルバンドARCH ENEMY(アーチ・エネミー)の、1999年に発売しました3rdアルバムBURNING BRIDGES(バーニング・ブリッジズ)を紹介&レビューしていきます。

BURNING BRIDGESはオリジナルメンバーであるボーカル”ヨハン・リーヴァ”時代最後の作品であり、初期の傑作に挙げられるアルバムです。

・激しくも哀愁や泣きを感じさせる叙情的なメロデス
疾走感のある曲を中心とし、“悲痛な叫びを訴えるかの様な感情を出したデスボイス”“メロディアスなリードやギターリフ”による“叙情的なメロディックデスメタル”。

オリジナルメンバーであり、このアルバムを最後に脱退する“ヨハン・リーヴァ”のボーカルは激しくもどこか心の中の悲痛な叫びを訴えるかの様で、曲の叙情的な雰囲気をより強く感じさせます。

 

・”マイケル・アモット”と”クリストファー・アモット”の兄弟によるツインギター
ツインギターでの“フレーズ感を出したリフワーク”や、節々で入る“キャッチーで明快なリード”
“テクニカルな中にも哀愁を感じさせるソロの掛け合い”“エモーショナルな泣きのソロ”はどれも完成度が高く印象的です。

マイケル・シェンカーに影響を受けたと公言する“マイケル・アモット”のギタープレイは、往年のロック/メタルギタリストのフィーリングを感じ、ネオクラシカル系のギターリストとは一味違う哀愁や泣きを感じさせるフレージングであり特徴的です。

ボーカルが交代し比較される4thアルバム”WAGES OF SIN “は、このアルバムよりもアグレッシブでカッチリした印象で、全体の哀愁やメロディアスさではこの作品の方が上に感じます。

 

各曲の印象や感想。
アルバム BURNING BRIDGES 曲目
1 The Immortal
2 Dead Inside
3 Pilgrim
4 Silverwing
5 Demonic Science
6 Seed Of Hate
7 Angelclaw
8 Burning Bridges
9 Scream Of Anger  ※日本盤ボーナストラック

1 The Immortal
ヘヴィでスラッシーなギターリフで疾走感を出したオープニングナンバー
勢い溢れるギターリフでアグレッシブなAメロから、キャッチーなギターリフでやや物悲しく変化するサビパートへの流れはとても良い。

ツインギターによるテクニカルな速弾きのソロからキャッチーで明快なソロパートへの展開も素晴らしい。

2 Dead Inside
イントロから叙情的なツインのリードが展開しギターリフも通してメロディアスな曲。
泣きや哀愁を感じるギターは通して素晴らしく、ツインのリフワークは通して印象的です。

ハーモニックマイナーによるエキゾチックなフレーズからキャッチーなツインのハモりへと繋がるギターソロも格好良い。

ボーカルもどこか悲痛な叫びを訴えるが如く感情を出しており、より曲のドラマ性を強くしています。正に叙情メロデスといった曲。

3 Pilgrim
前2曲と比べやや疾走感は抑えめの重厚なギターリフで進むミドルテンポの曲。
イントロでの勇壮なリードは格好良く、サビや間奏での哀愁のあるギターも印象的。

4 Silverwing
変化的なメロパートの展開から、更に雰囲気をガラリと変えてのメジャーキーの爽やかで美しい泣きのギターソロへと続く曲。

メロディアスなイントロのギターリフから始まり、疾走感を出したAメロからキャッチーなサビへのメロパートの展開は素晴らしい。

更に雰囲気を変えて展開される明るいギターソロはとても印象的です。
このソロはどことなく邦楽ロックっぽいですね。
メロデス関係でこういうソロを演奏する曲を作るバンドは他にはちょっと思いつかないです。

5 Demonic Science
ヘヴィで重厚な展開から泣きに満ちたエモーショナルな展開が印象的な曲。
前半はヘヴィなギターリフと共にアグレッシブに進み、中盤過ぎのギターソロが終わると雰囲気を変えます。

この終盤の哀愁と泣きのギターソロは素晴らしく、特にギターが1本加わりより強く情感を出す展開はとても美しい。

6 Seed Of Hate
激しいがリフやソロからはオールドなメタルの雰囲気を感じる曲。

通して格好良い曲に感じますが、リフやソロにアグレッシブさは無く、シンプルで落ち着いた雰囲気から、ややオールドなメタルサウンドに感じます。

7 Angelclaw
メロディアスなギターのフレーズからノリの良いギターリフで疾走感を強く出し本編へと入る曲。
イントロの流れをそのままに勢いよく突っ走るAメロから、キャッチーなサビへの展開はとても良くギターリフは通して格好良い。

しかし、一番インパクトがあるのは3分過ぎに雰囲気を一点させ、”ハロウィン”等を思わせる爽やかでメロディアスな展開へと続く劇的な終盤に感じます。
この変化は格好良くて面白いです。

8 Burning Bridges
ダークでヘヴィなタイトルトラックにしてアルバムラストの曲。
激しい展開は無くスローテンポで重厚に展開する曲で、ピアノやストリングスの音が仄暗さを演出しています。

9 Scream Of Anger
スウェーデンのバンドヨーロッパのカバー
クリーンボイスで歌う原曲に対してデスボイスで歌い、イントロから派手なギターソロを入れ、よりメタリックな雰囲気にしてますね。

原曲も格好良いですが、このらしさを出したカバーも格好良く、ストレートな疾走曲。

参加メンバー
ボーカル   JOHAN LIIVA       (ヨハン・リーヴァ)
ギター      MICHAEL AMOTT     (マイケル・アモット)
ギター      CHRISTOPHER AMOTT (クリストファー・アモット)
ベース      SHARLEE D’ANGELO      (シャーリー・ダンジェロ)
ドラム     DANIEL ERLANDSSON  (ダニエル・アーランドソン)

ボーナストラックを抜きにして35分程のコンパクトな作品ですが、高い完成度で初期の傑作にしてメロデスの名盤の1つでもある作品です。

メロデス好きな方や興味のある方にはオススメです。