ARCH ENEMY - WAGES OF SIN
今日はARCH ENEMY(アーチ・エネミー)の2001年に発売しました4thアルバムWAGES OF SIN(ウェイジズ・オブ・シン)を紹介&レビューしていきます。

ARCH ENEMYはスウェーデンのメロディックデスメタルバンド。
同郷のインフレイムスやダークトランキュリティー等と共にこのジャンルでは有名なバンドです。

アルバム”WAGES OF SIN”は女性ボーカルとしてはあまりに強烈なデスボイスが当時話題になった”アンジェラ・ゴソウ”の加入後の初作品であり、曲の完成度からも評価の高い作品です。

・デスメタルよりの北欧メロデス
“攻撃的なデスボイス”に”タイトなギターリフ”と”メロディアスなリード”を主としたメロディックデスメタル系の音楽性と感じますが、
同郷のインフレイムスやダークトランキュリティーと比べるとかなり攻撃的に感じます。

時折現れるキャッチーな展開やアモット兄弟によるメロディアスなツインのギターフレーズからは哀愁や叙情的な雰囲気も感じますが、基本はブルータルなデスメタル側ではないかと思います。

・”マイケル・アモット”と”クリストファー・アモット”の兄弟によるツインギター
このアルバムで一番印象に残るのはギターだと感じました。
ブリッジミュートを基本とした“タイトでテクニカルなギターリフ”は格好良いものが多く、節々で入るツインギターの“メロディアスなリード”“規則的でテクニカルなソロ”“エモーショナルな泣きのソロ”はとても印象的です。

兄である“マイケル・アモット”はマイケル・シェンカーに影響を受けた叙情的なギタープレイが得意であり、弟“クリストファーアモット”はネオクラシカルな速弾きを得意としている様で、

ギターソロを聴いているとロック寄りのフレーズとクラシカルな速弾きの2段展開を良く耳にする事があります。

・変化的な展開
アルバムを通してテンポチェンジや場面変化をする曲が見られ、単調にならず抑揚がありスリリングな展開が多いです。

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム WAGES OF SIN 曲目

1 Enemy Within
2 Burning Angel
3 Heart Of Darkness
4 Ravenous
5 Savage Messiah
6 Dead Bury Their Dead
7 Web Of Lies
8 The First Deadly Sin
9 Behind The Smile
10 Snow Bound
11 Shadows And Dust

 

1 Enemy Within
イントロが特徴的で格好良いオープニングナンバー。

ピアノのフレーズから16分での「ダダダ…ダダダ…ダダダダ/‥ダダダダ‥ダダダダダ…」とギター・ベース・ドラムが同じタイミングにアクセントを付けたパートと開放弦を使った規則的なリフの展開はとても格好良いです。

歌メロのギターリフでも6弦をペダルとしたオーソドックスな形ですが、16分の跳ねるリズムが混ざっており面白いです。

2 Burning Angel
8分でのパワーコードの形からコードに沿って変化するトレモロのギターリフから始まる曲。
8分でコードに沿って変化するトレモロと言う形はmegadethのHANGAR18にも似ています(あちらは4音重ねてコードトーンを3種弾いていますが)

全体的に展開はシンプルですが、イントロのリフやメロディアスなギターソロは中々格好良いです。

3 Heart Of Darkness
サビで雰囲気が変わるのが印象的なミドルテンポの曲。
イントロからヘヴィなリフにメロでは強烈なデスボイスが入り展開しますが、サビでは爽やかなコード進行の展開へと変化しギャップがあります。

クリーントーンのアルペジオの入る間奏のパートでは変則的なコード進行をしたりと変化的で面白いです。

4 Ravenous
規則的な形を繰り返しながら半音上に上がっていく変則的なギターリフから始まる曲。
歌メロ後に入るツインギターによるフレーズがなんともメロディアスであり耳に残りますが、サビも中々キャッチーで格好良いです。

テンポチェンジをして入るクリーンのアルペジオからの2段展開のギターソロも場面変化し中々に聞きごたえがあります。

5 Savage Messiah
ミドル・スローの不気味な雰囲気の曲。
ギターは3音下げとかなり低くしておりヘヴィでダウナーな音に感じます。

間奏は少々雰囲気が変わり、クリーンのアルペジをバックに弾くクランチでのツインのギターフレーズは哀愁がありギャップがあります。

6 Dead Bury Their Dead
刻みを中心とした重厚なメタルリフから始まるスピードナンバー。
比較的ストレートで疾走感のある曲ですが、リズムの変化がありスリリングでもあります。

キャッチーなソロパートからのライトハンド奏法によるクラシカルな速弾きの入るギターソロは中々格好良いです。

7 Web Of Lies
この曲もボーカルは強烈なデスボイスですが、メロディアスで叙情的なギターからはドラマチックだと感じられる曲です。
メロディー裏のリードやリフも良いですが、何とも爽やかに感じるギターソロも中々良いです。

後半の部分はちょっと邦楽ロックぽいとも感じました。

8 The First Deadly Sin
ヘヴィなパートとスラッシュメタル的な疾走感のあるパートの切り替えが特徴的な曲。
ミドル・スローテンポから一気に加速するパターンとギターリフからはSLAYERぽいと感じる所があります。

加速後の高速でザクザクと刻むリフや、中盤でのアルバムを通して良く聞く開放弦をペダルとした規則的なリフは格好良い。

9 Behind The Smile
特徴的なチョーキングを入れたヘヴィなギターリフから始まる曲。
全体的にミドル・スローで重厚に展開しますが、
ギターソロでは曲全体とは対照的な泣きの入る下降型で繰り返すメロディアスなフレーズから哀愁を感じるソロが展開され中々に特徴的です。

10 Snow Bound
クリーンのアルペジオをバックに何とも叙情的なギターフレーズが展開されるインスト曲。
1分半と短いですがとても哀愁の漂うフレーズが展開されとても美しいと感じます。
クリーンのアルペジオや笛系の音色?からは冷たさも感じられ冬の夜の様な印象があります。

ちょっとこの曲は予想外でした。ギャップもあるのだと思いますがアルバム内でも特に印象に残ります。

11 Shadows And Dust
アルバムラストの叙情的なギターが目立つファスト・ミドルテンポの曲。
サビの展開も良いですが、その後に入るギターフレーズがなんともキャッチーで耳に残ります。

ギターソロはネオクラシカル調ではなくペンタトニックを意識したロックな速弾きなのが中々印象的です。

参加メンバー
ボーカル        ANGELA GOSSOW           (アンジェラ・ゴソウ)
ギター   MICHAEL AMOTT    (マイケル・アモット)
ギター   CHRISTOPHER AMOTT    (クリストファー・アモット)
ベース         SHARLEE D’ANGELO    (シャーリー・ダンジェロ)
ドラム         DANIEL ERLANDSSON     (ダニエル・アーランドソン)

このジャンルにおいては有名なアルバムであり、ギターが中々に格好良い作品なのでオススメします