Cain's Offering - STORMCROW
今日はCain’s Offering(ケインズ・オファリング)の、2015年に発売されました2ndアルバムSTORMCROW(ストームクロウ)をレビュー&紹介をしていきます。

Cain’s OfferingはSTRATOVARIUS (ストラトヴァリウス)のボーカル“ティモ・コティペルト”と元SONATA ARCTICA(ソナタアークティカ)のギタリスト“ヤニ・リーマタイネン”を中心としたプロジェクト。

今作品にはストラトヴァリウスのキーボーディスト”イェンス・ヨハンソン”も参加しています。

・アップテンポの曲を中心とし、シンフォニックな色合いを強く出したメロディアスなパワーメタル

“ストリングス・ブラスを派手に使ったシンフォニックなアレンジ”に”叙情的な歌メロ”を軸とし、”シンプルなギターの刻み”や”スネアの裏打ち”でストレートに疾走感を出した曲が多く感じました。

近年のSTRATOVARIUS的でありかつてのSONATA ARCTICA的な、ストレートなメロディック・スピードメタルです。
どちらも好きな自分としてはツボに入るところが多かったです。

アルバム中盤位からの、”ヘヴィなリフ”と”勇壮なオケ”を使ったアレンジは少しNightwish的だなと感じさせる部分も。

 

・ギターとキーボードのメロディアスなソロの掛け合い 

メロディアスで哀愁のあるストレートなソロは、ヤニ・リーマタイネンが弾いてるためか、かつてのSonata Arcticaを感じさせます

キーボーディストとして参加しているストラトヴァリウスの”イェンス・ヨハンソン”も同じくテクニカルなソロを聴かせてくれ、ソロパートは格好良く聴き応え十分です。

 

・効果的なデジタルサウンドの導入

近年ストラトヴァリウスもシンセサウンドを使うところは見られますが、より強く使用して、クラブミュージック的なノリを少しだけ感じさせる所も見られました。

 
各曲の印象や感想。
アルバム STORMCROW 曲目
1 Stormcrow
2 The Best of Times
3 A Night to Forget
4 I Will Build You a Rome
5 Dargor, Shadowland Of The Black Mountain
6 The Bloody Rage Of The Titans
7 Holy Thunderforce
8 Trolls In The Dark
9 The Last Winged Unicorn
10 The Mighty Ride Of The Firelord ※ボーナストラック

1 Stormcrow
シンフォニックな色合いを強く出したアップテンポのタイトルトラック。
イントロからストリングスにブラスを前面に出し壮大に始まり、メロディアスな歌メロでドラマチックに展開していきます。

スネアの裏打ちとブリッジミュートのシンプルな刻みが疾走感を出し、シンフォニックなアレンジが強い高揚感を感じさせ、テンションが上がるオープニングナンバーです。

ハープシコードに(チェンバロ)よるアルペジオやメロディアスなギターソロも格好よく、少し変化を入れてくるのも好感触です。

2 The Best of Times
クラブミュージック的なシンセサウンドと軽快なギターリフで進行するミドル・ファストの曲。

全体を通してシンセサウンドとギターの刻みによる軽快なノリを感じ、Bメロから前に出るストリングスのシンフォニックな盛り上がりもとても良いです。

個人的には少し短いですが、バッキングでノリをそのままに演奏されるキーボードとギターソロパートが気に入りました。

3 A Night to Forget
サビでは派手な盛り上がりをみせつつも、落ち着いたミドル・スローの曲。

サビパートではキャッチーなメロディと共にデジタルサウンドを混ぜたシンフォニックな壮大な盛り上がりを聴かせてくれますが、全体的には感情を強く込めたタイプではなく、じっくりと味のあるメロディーを聴かせてくれるタイプです。

Sonata ArcticaのBlinded No More等に似ている印象です。

4 I Will Build You a Rome
哀愁を感じるギターのフレーズと強く効かせたストリングから爽やかに始まるアップテンポの曲。

メロディパートに入るとキーボードやギターはブレイクし、各楽器が入り徐々に盛り上がりを見せ、シンフォニックなイントロを引き継ぐ美しいサビパートで盛り上がりは最高潮に達します。

短いですがギターやハープシコードを派手に鳴らしたクラシカルなブリッジや、ソロパートがとてもツボに入りました。

5 Too Tired to Run
物悲しくも感動的でドラマチックなバラード曲。
イントロからストリングスによる感動的な入りから、ピアノをバックに情感を込めた歌唱の歌メロが入り、徐々に楽器群が加わり弦楽奏や金管楽器による壮大な盛り上がりを見せます。

実に感動的なバラード曲です。

6 Constellation of Tears
哀愁溢れるギターのフレーズからテクニカルなプレイが入り、疾走感を強く出し突き進む曲。

かなりのアップテンポで、疾走感溢れるドラムにメロディアスな歌メロをのせた往年のメロディック・スピードメタルテイスト溢れるストレートな展開です。

タイトなギターの刻みから、テクニカルなギターとキーボードのソロパートの掛け合いへの流れがとても格好良い。
ソロ前のギターの刻みの最後をデジタル加工しているのも面白いですね。

7 Antemortem
シンフォニックな色合いを強く出したミドル・ファストの曲。
少々落ち着いた雰囲気のメロパートから、金管を強く効かせた壮大で勇壮な雰囲気を出したオケが入るサビへと展開していきます。

イントロから入り、随所で聴かせるこの”ヘヴィなギターリフと勇壮なオケ”の使い方は同郷のNightwishに似ている感じました。

間奏では雰囲気を変え少しエキゾチックな雰囲気を出した変化も印象的です。

8 My Heart Beats for No One
少々変則的なギターとシンセのフレーズとリズムから始まる曲。
メロディパートに入るとキーボードやギターはブレイクし徐々に各楽器が入りサビで盛り上がります。
4曲目のI Will Build You a Romに少々似た展開です。

イントロからソロパートで見せる幻想的でつかみどころのない雰囲気が特徴的で印象に残る曲です。

9 I Am Legion
壮大で勇壮な雰囲気を出したインスト曲。

壮大な旅路を感じさせる静的なオケによるイントロ。
ストリングス・ブラスによる勇壮な雰囲気のパート。
ヘヴィな刻みのギターリフを前面に出しアグレッシブさをだしつつも、ストリングスによる荘厳なフレーズを奏でるパート。

多様に変化し、ソロを強調したインストではなく”アンサンブル”によるオーケストレーション溢れるもので、個人的にはかなり好みな曲です

10 Rising Sun
再び壮大なオケによるイントロから激しいバンドサウンドが入る叙情的なアップテンポの曲。

My Heart Beats for No One同様メロパートのはじめはディストーションサウンドのギターが抜け、しっとりとした始まりからギターが入り、徐々に盛り上がりを見せ、サビではキャッチーでメロデイアスな歌メロパートへと進みます。

サビは激しく開放的な盛り上がりではなく、切なさを含んだ噛みしめる様なメロディーで展開していきます。

ソロパートではクラシカルなギターとキーボードのフレーズからメロディアスなソロの掛け合いへと変化し、とても格好良いです。
サビやソロパートからは、どこかSonata ArcticaのVictorias Secretを思い起こさせます。

11  On The Shore
しっとりと物悲しくも感動的なアルバムラストの曲。
アコースティックギター等によるバッキングと叙情的なギターのフレーズから始まり、情感こめた歌メロでスローテンポで進んでいきます。

テンポアップはしませんが、徐々にストリングスやブラスが入り壮大な盛り上りを見せ、派手さは無いですがアルバムラストらしい、しっとりと感動的な曲です。

12 Child Of The Wild ※ボーナストラック
キーボードによる叙情的なフレーズから疾走感を出して始まるボーナストラック。

通してメロディアスな歌メロを主軸として、シンプルな刻みで疾走感を強く出したストレートな展開の曲です。

テンポダウンしアコースティックギターのフォーキッシュで郷愁的なパートからのキーボードとギターによるメロディアスなソロパートも中々に良い。

参加メンバー
ボーカル    TIMO KOTIPELTO           (ティモ・コティペルト)
ギター    JANI LIIMATAINEN         (ヤニ・リーマタイネン)
キーボード JENS JOHANSSON       (イェンス・ヨハンソン)
ベース    JONAS KUHLBERG   (ヨナス・クールベリ)
ドラム      JANI HURULA   (ヤニ・フルラ)

全体的に最近のSTRATOVARIUS+昔のSONATA ARCTICAといった感じで、完成度も高く、二つのバンドが好きな方やメロディアスでスピード感あるメタルが好きな方にはオススメです。