DARK TRANQUILLITY - THE GALLERY

今日はDARK TRANQUILLITY(ダーク・トランキュリティ)の1995年に発売しました2ndアルバムTHE GALLERY(ギャラリー)を紹介&レビューしていきます。

DARK TRANQUILLITYはスウェーデンのメロディックデスメタルバンド。同郷の”IN FLAMES”や”AT THE GATE”と共にこのジャンルにおける一つの音楽性を完成させたバンドです。

今回紹介する”THE GALLERY”は彼らの初期作品としては最も評価が高く、”メロデスの中の名盤”の一つに数えられています。

・激しくもメランコリックな曲調
“ブラストビート等の激しいドラムのプレイ”と”強烈なデスボイス”を使用し激しさを出していますが、

“フレーズ感を出したトレモロのギターリフ”や”規則性のあるクラシカルテイストのギターリフ”に、場面変化し展開される”アコースティックギターのパート”等からは強い哀愁や憂鬱でメランコリックな雰囲気が強く感じられます。

・リズム等の変化の強いプログレッシブな展開
とにかくリズム的な変化が多く上で述べた事とも重なりますが、ディストーションサウンドからアコギの哀愁あるパート、そして再びディストーションサウンドの激しいパートと間髪入れずに変化する事もありプログレッシブな面が強くあります。

・曲全体で聴かせる
曲ごとに”此処が良い”と特別に感じる箇所はありますが、
上で述べた様にリズムの変化が多く、またギターもソロでテクニカルに見せ場を作ると言うよりは規則的な変化で全体を聴かせるタイプにも感じます。

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム THE GALLERY 曲目(デラックスエディション)

1 Punish My Heaven
2 Silence, And The Firmament Withdrew
3 Edenspring
4 The Dividing Line
5 The Gallery
6 The One Brooding Warning
7 Midway Through Infinity
8 Lethe
9 The Emptiness From Which I Fed
10 Mine Is The Grandeur…
11 …Of Melancholy Burning
※ボーナストラック
12 Bringer Of Torture   ※
13 Sacred Reich    ※
14 22 Acacia Avenue  ※
15 Lady In Black   ※
16 My Friend Of Misery ※

 

1 Punish My Heaven
特徴的な規則的でクラシカルなギターリフから始まる彼らの代表曲。
トレモロや規則的なギターリフを中心に、曲中リズムを幾度も変化させプログレッシブな展開を見せてくれます。

終盤雰囲気を変え展開するギターソロパートからは哀愁があり叙情的な雰囲気を強く感じます。

初めて聴いた時はとても衝撃的で強く印象に残った曲でした。
激しくも変化的であり叙情的でドラマ性のあるメロデスを代表する名曲の一つだと思います。

2 Silence, And The Firmament Withdrew
2分30分程のスローテンポの曲。
全体を通してフレーズ感を出したギターを主軸とに展開し、これも少しリズムに変化のある曲です。
イントロからギターのフレーズは重厚でありとてもドラマチックに感じます。

3 Edenspring
上部分が変化しフレーズ感を出す二本のベースラインからギターが入り激しく展開する曲。
この曲もPunish My Heavenと同様トレモロのギターリフやクラシカルな規則的なフレーズを中心にやや複雑に変化し展開していきます。

間奏のピアノとクリーンのギターのパートからツインのハモりや間奏後の激しく展開するところは中々に特徴的で良いです。

Punish My Heavenより此方の曲の方が暗く叙情的に感じます。

4 The Dividing Line
激しいシャウトから始まりイントロ部分から1弦の開放をペダルに使ったフレーズ、6弦の刻みによるヘヴィなリフと変化の強い曲。

曲はリズムチェンジを繰り返し複雑な展開を見せます。
サビのギターリフ等は耳を惹きますが、中盤を過ぎてからの激しく展開するパートは疾走感があり中々良いです。

5 The Gallery
アコギによる哀愁溢れるフレーズから始まるタイトル曲。
曲を通して編成の変化が多くアコギのパートからディストーションサウンドのパートへの変化や、そこからまたアコギのパートに戻る展開が何度もあります。

更には中盤では女性ボーカルによるメロディーパートがあったりととてもプログレッシブな曲です。この変化は急過ぎるかなとも感じますが面白くもあります。

6  The One Brooding Warning
重くダークな雰囲気でクラシカル色の強い曲。
ネオクラシカル系の速弾きを使うタイプではなく、規則的な形のギターリフを主体に組み合わせを変化させてその雰囲気を強く出しています。

この曲はアルバム全体としては急速な変化が少なく比較的キャッチーであり、節々で展開されるクラシカルテイストのギターのフレーズも中々に良いです。

7  Midway Through Infinity
ブラストビートから始まる激しい曲。
リフ等は基本前曲とも似たクラシカル要素の強い曲ですが、よりドラムは激しくストレートで疾走感があります。

8 Lethe
クリーントーンの暗く重いギターのフレーズから始まる曲。
イントロを過ぎるとディストーションギターと共に激しいデスボイスが入り、攻撃的でありながら憂鬱でメランコリックとも感じられる曲が展開します。

9 The Emptiness From Which I Fed
トレモロを主体とするリフを中心に緩急をつけながらも激しく展開する曲。

1分半程から哀愁のあるギターのフレーズとエフェクトの掛かった声による訴えかけるかの様なパートや、終盤のテンポアップしクラシカルなギターのフレーズが展開されるブリッジ部分は印象的です。

10 Mine Is The Grandeur…
2分半程のガットギター二本を主体としたインスト曲。
フレーズはどこかフラメンコ調で展開され、
途中からはティンパニが入り何か壮大な映画音楽の様にも感じさせてくれます。

11 …Of Melancholy Burning
ミドル・スローテンポで展開する劇的なラスト曲。
イントロからどこか憂鬱な雰囲気のギターリフとフレーズで展開され、中盤にはクリーンのギターによるアルペジオのパートで雰囲気を変えます。

その後女性ボーカルの歌パートが入りと激しさはあまり無いですが劇的な展開の曲です。

 12 Bringer Of Torture   ※ボーナストラック
ドイツのスラッシュメタルバンド”KREATOR”のカバーの様です。
初め聴いた時は元の曲を知らず、リフやサウンドからメタリカのBATTERYに凄い似ているなと感じていました;

タイトなギターリフから疾走感のあるスラッシュメタルな曲です。
ギターにボーカルも音をかなり加工しておりとてもノイジーです。

13 Sacred Reich  ※ボーナストラック
重量感のあるドラムが気持ち良いストレートな曲です。
アルバム内で聴かせてくれた複雑な変化は無く分かりやすいスピードナンバーだと思います。
ドラムの音がとにかく重量感がありドシドシ響いて心地よいです。

14 22 Acacia Avenue  ※ボーナストラック
“IRON MAIDEN”の同名の曲のカバーです。
ボーカルはデスボイスで歌いギターの音もかなり歪ませている為原曲からはかなり雰囲気が変わっています。

原曲はノリが良く爽快なメイデンらしい曲なのですが、サウンドを変えると結構変わるものだなと思い面白かったです。

15 Lady In Black  ※ボーナストラック
初めて聞いた名前でしたが、デンマークのメタルバンド”Mercyfull Fate”の同名の曲のカバーの様です。全体を通して上手くアレンジされている様に感じます。

イントロのギターリフは格好良いですが、原曲とは違いオルガン音色が入るサビや中盤のクリーントーンのギターで展開される間奏は哀愁があり中々良いです。

16 My Friend Of Misery  ※ボーナストラック
ラストのボーナストラックは”METALLICA”のカバーです。
原曲も暗くヘヴィな曲でしたが、デスボイスで歌っている為かより重く憂鬱な雰囲気があります。

クリーントーンで展開するパートやクラシカルなギターソロはDARK TRANQUILLITYによく合います。

参加メンバー
ボーカル        MIKAEL STANNE           (ミカエル・スタンネ)
ギター   FREDRIK JOHANSSON    (フレドリック・ヨハンソン)
ギター   NIKLAS SUNDIN               (ニクラス・スンディン)
ベース         MARTIN HENRIKSSON    (マーティ・ヘンリクソン)
ドラム         ANDERS JIVARP                (アンダース・シヴァープ)

私自身”Punish My Heaven”を気に入りI Tunesで購入し以前より所持していましたが、今回初めてアルバムを購入しました。

アルバムを通して聴くと評価の高さがよく分かる出来の良い作品でした。

2ndアルバムにして複雑で変化的な物を作っていますが、その後のアルバムではストレートな物に変わって行ったのは面白いと感じる所でもあります。

アグレッシブな物を求めている方には少々求めている物と違うと感じるかもしれませんが、哀愁やメランコリックな雰囲気のあるメロデスに興味がある方や好きな方にはオススメします。