DIMENSION ZERO - SILENT NIGHT FEVER

今日はスウェーデンのメロディックデスメタル/デスラッシュ バンドDIMENSION ZERO(ディメンション・ゼロ)の2002年に発売しました1stアルバムSILENT NIGHT FEVER(サイレント・ナイト・フィーバー)を紹介&レビューしていきます。

ディメンション・ゼロは90年代半ばIN FLAMES(イン・フレイムス)に在籍していたギタリストである”グレン・ユングストローム”が作る攻撃的過ぎる曲がバンドとは合わなかったため、同じくイン・フレイムスに在籍していた”イェスパー・ストロムブラード”と共に結成されたプロジェクトです。

 

・デスラッシュ的な疾走感を強く出した曲調
全体を通せば緩急がある曲もありますがボーナストラックとラスト1曲除いて“倍テンの激しいドラム”“深く歪んだギターによるスラッシュメタル的なリフ”“強烈なシャウトとデスボイスによるボーカル”を中心とし疾走感を強く出し只管にアグレッシブに展開されます。
感覚的には”メロディックデスメタル”と”デスラッシュ”(デスメタル+スラッシュメタル)を合わせた感じがします。

 

・激しく攻撃的だが叙情的なギターリフ
初期のイン・フレイムスと比べると明確なリードが減りギターソロに至ってはほぼ皆無で基本は上で書いた通り只管にアグレッシブに展開しますが、

フレーズ感を出したギターリフや時折現れるリード等からはイェスパー・ストロムブラード等が参加している事を実感する叙情的な雰囲気が感じられます。特に2〜6曲目までにその傾向が多い気がします。

 

それぞれの曲の感想や印象を書いていきます。

アルバム SILENT NIGHT FEVER 曲目

1 Silent Night Fever
2 The Murder-Inn
3 Through The Virgin Sky
4 Your Darkest Hour
5 Not Even Dead
6 They Are Waiting To Take Us
7 Until You Die
8 End
9 Slow Silence
10 Helter Skelter ※ボーナストラック

1 Silent Night Fever
ハンマリングとプリングでフレーズ感を出したギターリフを中心に疾走するタイトルトラック。
イントロからギターリフは中々に格好良いですがちょっとキャッチーになる終盤のメロディーパートも良いです。

2 The Murder-Inn
強烈なシャウトから入る一曲目に続くスピードナンバー。
メロディー部分のギターはヴァース(Aメロ)とコーラス(サビ)共に単音で動きフレーズ感を出しており、激しいがメロディアスに感じる曲です。
イントロのアグレッシブなリフからメロのリードまで格好良いと感じます

3 Through The Virgin Sky
THE END!と叫ぶ再び強烈なシャウトから入る曲。
スピード一辺倒では無くサビやブリッジではテンポを落としたりと緩急があります。サビの展開は中々キャッチーで聴きやすいです。

4 Your Darkest Hour
短いクリーン・トーンのパートからディストーションサウンドの”ペダルを使ったメロディアスなギターリフ”が入るイントロが特徴的な曲。
曲全体もギターと歌メロはフレーズ感が強くメロディックデスメタルよりであり全体を通して中々に格好良いです。
最後はクリーンギターのフレーズでしっとりと終わります

5 Not Even Dead
アルバム折り返しのこれもメロデスよりなドラマチックな曲。
デスボイスでメロディーは展開されますがサビではそれまでのメインのメロディーに被さるようにクリーンのボーカルが入りこれが特徴的でとても良いと感じました。

中間部ではクリーントーンのギタ−による静的なパートがありコントラストを感じますがその後のちょっとした間奏も良い。

6 They Are Waiting To Take Us
再びシャウトから始まりイントロからアグレッシブに展開しますが、サビでは片方のギターが4分音符で上下に動きとてもメロディアスに感じます。
これが音の動きとしては派手では無いですがかなり効果的に感じます。

動きの形としてはAMORPHISのアルバムUNDER THE RED CLOUDの”Sacrifice”のイントロに似ていますね。

7 Until You Die
ここに来てメロディアスさよりもアグレッシブさを前面に出した曲です。
前の数曲ではどこかしらキャッチーに感じたりメロディアスに感じるギターパートがありましたが
そう言う要素はほぼ無くこの曲はアグレッシブに只管突っ走っています。

8 End
同型のブリッジミュートをペダルに使ったオーソドックスなメタルリフで展開するこれも比較的アグレッシブな曲ですが、中盤を過ぎた所から終盤までのそれまでとリフワークが変化するパートは印象的です。

9 Slow Silence
空間系のエフェクターを聴かせたアルバムラストの曲。
ボーカルは歌を歌うわけでは無く語りをし、ギターはクランチのトレモロの同音連打でどこかもの悲しいフレーズを引き続けるちょっと不思議な雰囲気の曲です。

10 Helter Skelter ※ボーナストラック
最初気づかなかったのですがビートルズの同名の曲のカバーです。
名前を見た時同名の曲が有る事は思い浮かびましたが気付くのは相当後で、実際にビートルズの方を聴いた所イントロからもしかして?と感じ歌詞を見比べたら一致しました。中々に面白いです。

参加メンバー
ボーカル    JOAKIM GÖTHBERG(ヨアキム・ゴスベリ)
ギター・ベース JESPER STRÖMBLAD (イェスパー・ストロムブラード)
ギター       GLENN LJUNGSTRÖM (グレン・ユングストローム)
ドラム     HANS NILSSON (ハンス・ニルソン)

他の作品においてもそうですがイェスパーが関わっている作品は良い物が多いなと改めて感じます。

イェスパーもそうですがグレンもHAMMERFALL(ハンマーフォール)に1stのみ参加していたりと北欧のメタル界隈はサイドプロジェクト等の繋がりが多いですね。

このバンドは2008年頃より活動休止状態でしたが去年再び活動を再開したそうなので新譜を出すかもしれません。

疾走感があり北欧のバンドらしい叙情的な部分もあり格好良いのでオススメします。