DREAM THEATER - DREAM THEATER レビュー

今日はアメリカのプログレッシブメタルバンドDREAM THEATER(ドリーム・シアター)の2013年に発売しました、12thアルバムDREAM THEATERを紹介&レビューしていきます。

・コンパクトでバランス良く作られた聴きやすい作品
全体的にはPOPさや、メタルとしてのヘヴィさ、プログレ的な複雑さを適度に織り交ぜ、大作的ではなくコンパクトな曲が並んだ聴きやすいアルバムに感じました。

・キャッチーな歌メロを重視
聴きやすいと感じた大きな理由として、一番の聴かせどころを、プログレッシブでテクニカルな楽器群のプレイではなく、サビでのキャッチーな歌メロに持ってきている印象で、またその歌メロがシンプルに良いと感じるものが揃っています。

・テクニカルで味のあるギターやキーボードのプレイ
ギターやキーボードは適度にテクニカルなプレイを聴かせてくれますが、強くは主張はせず、曲を程よく盛り上げるプレイが多い印象です。

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム DREAM THEATER 曲目
1 False Awakening Suite
2 The Enemy Inside
3 The Looking Glass
4 Enigma Machin
5 The Bigger Picture
6 Behind The Veil
7 Surrender To Reason
8 Along For The Ride
9 Illumination Theory

1  False Awakening Suite
映画音楽的なオケとヘヴィなバンドサウンドによる、3部構成の緊張感のあるオープニング曲。

2 The Enemy Inside
ブリッジミュートの刻みを主体とした、ヘヴィなリフから始まるメタル色の強い曲。難解な変化や展開はなく、ストレートなギターリフとキャッチーな歌メロで展開します。

終盤のギターとキーボードによるソロパートは聴きごたえがあります。

3 The Looking Glass
ほのかに物悲しさを出しつつも爽やかで透明感のある曲。
イントロのギターリフから、メロディの展開までとても爽やかに感じます。

場面変化しクリーントーンのギターとピアノのバッキングによるメロディーパートから、サビまでの流れでは物悲しさも出し、歌メロからギターまで通してとても聴きやすく透き通った印象を受ける曲です

4 Enigma Machin
クロマチックスケール等の変則的なスケールを使い、全体的にトーナリティを欠いた前衛的なインスト。テクニカルなギターやキーボードのプレイを随所で聴く事ができます。

5 The Bigger Picture
壮大で哀愁を感じる感動的なバラード曲。
ピアノを主体としたバッキングに、しっとりとしたAメロから、ディストーションギターとストリングスが力強く緊張感を出し盛り上げるサビパートへと続くドラマチックな展開の曲です。

スライドやチョーキングを効かせた哀愁を感じる泣きのギターソロも絶妙です。

6 Behind The Veil
適度に場面変化をし、叙情的な雰囲気の歌メロパートが印象的な曲。
シンセサウンドとホルンによる壮大で幻想的な雰囲気のイントロから、ヘヴィなギターリフが入りやや攻撃的なパートと続きますが、

一転してクリーンのギターとピアノの伴奏から叙情的なパートが展開し、感動的なサビを聴かせてくれるのがとても印象的です。

後半のギターソロもテクニカルでいて味わいのあるプレイを聴かせてくれます。

7 Surrender To Reason
3曲目のTHE LOOKING GLASSに似た、明るくも物悲しさを出した曲。
適度に緊張感や変化を付けつつも、爽やかさや哀愁を感じるメロディーパートがとても聴き心地の良い曲です。

2分30秒ほどでのギターソロや、終盤での歌メロ裏入るソロはメロディアスであり味があります。

8 Along For The Ride
力強くもしっとりとしたバラード曲。
川の流れ等の自然音から、アコースティックギターが入り柔らかくしっとりとした歌メロが入ります。
一パート終るとストリングスが効果的に入り雰囲気を盛り上げています。

そこからはディストーションサウンドのギターも入り力強さや叙情的なフレーズを展開し、より雰囲気を強く盛り上げてくれます。中盤過ぎのシンセリードによるソロパートも印象的です。

9 Illumination Theory
アルバムラストの5部構成の22分にも渡るドラマチックな展開の大作曲。

Ⅰ Paradoxe de la Lumiere Noire
シンセストリングスを使い壮大な雰囲気のイントロから始まり、1分を過ぎたところよりヘヴィなギターリフから様々なキーボード音色によるソロやブリッジが展開されます。

Ⅱ Live,Die,Kill  3分50秒
アグレッシブなギターリフと共に歌メロが入り不安定で幻想的な雰囲気を出して進行、ピアノやストリングスの音色が効果的に盛り上げます。

Ⅲ The Embracing Circle 6分
クラシカルな色合いのギターとキーボードのソロパートから始まり、ブレイクしスペイシーなシンセサウンドによる神秘的なパートが入り、暫くすると美しく感動的な弦楽によるパートへと続きます。

Ⅳ The Pursuit of Truth 11分10秒
一気に雰囲気を変えベースとドラムによる始まりから、歌メロパートを挟みつつ、ピアノ音色やシンセリードのキーボードとギターによるテクニカルでスリリングなソロの掛け合いが印象的なパート。

Ⅴ Surrender,Trust&Passion 15分50秒
壮大なストリングスと伸びやかな歌メロによる感動的なパート。歌メロから雰囲気をそのままに入る、これも感動的なギターソロからまさに壮大な物語の終わりを告げる壮大なエンディングへと続きます。

ラストは暫くの余白から余韻を残したピアノによる1分程のパートでフェイドアウト。

参加メンバー
ボーカル       JAMES LABRIE    (ジェイムズ・ラブリエ)
ギター     JOHN PETRUCCI      (ジョン・ペトルーシ)
キーボード  JORDAN RUDES     (ジョーダン・ルーデス)
ベース        JOHN MYUNG           (ジョン・マイアング)
ドラム        MIKE MANGINI     (マイク・マンジーニ)

適度にテクニカルなプレイも聴かせ、コンパクトに分かりやすく良さを詰め込んだ印象のアルバムで、とっつきやすい作品に感じました。

プログレッシブメタルに馴染みのない方にもおすすめです。