EQUILIBRIUM - Rekreatur

今日はEquilibrium(エクリブリウム)の2010年に発売しました4thアルバムRekreatur(邦題 : 再創神)を紹介&レビューしていきます。

Equilibriumは2001年にドイツで結成されたフォークメタルバンド。2005年1stアルバムTuris Fratyr(邦題 :神々の紋章)からデビューしフォーク/ヴァイキングメタルのみならずパワーメタルにシンフォニックメタルを好む人等から絶大な支持を得ているバンドです。

・派手なシンフォニックアレンジ
フォーキッシュなフレーズに民族楽器を使い土臭さを強く感じさせる従来のフォークメタル勢とは違い、フルートなどの木管は勿論”ストリングス”や”ブラス”を派手に使いシンフォニックな厚みを全面的に出しており、それまでのフォーク勢よりもサウンド的に洗練された物を感じます。


・爽やかで軽快な曲調
歌メロは強めのブラックメタル調のデスボイスではあるが、メロディーが非常にキャッチーでアレンジも疾走感を強く出し爽やかに感じる物が多く、
曲調は従来のフォークメタルとも違うメロディックスピードメタル的な雰囲気を感じます。
この辺が従来のフォークメタルを好きになれなかった人にも受けている印象があります。
曲の雰囲気からはある種ゲームサウンドにも通じる物があります。

・変化的な展開と多彩なアイディア
割とこのジャンルは一本調子で一曲通すバンドが多いですが、このアルバムではフレーズ・リズム・アレンジと楽曲の中に様々なアイディアがあり変化的に展開していく曲が多く、これでもかと畳み掛けてくるものがあります。
ラプソディなどもそうですが、このバンドもシンフォニックなアレンジを使った曲を作りたい方の参考にもなると思います

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム Rekreatur 曲目

1 In Heiligen Hallen 
2 Der Ewige Sieg
3 Verbrannte Erde
4 Die Affeninsel
5 Der Wassermann
6 Aus Ferner Zeit
7 Fahrtwind
8 Wenn Erdreich Bricht
9 Kurzes Epos

1 In Heiligen Hallen
幕開けを感じさせる壮大なオーケストレーションで始まるオープニングナンバー。
オケが明けると派手に盛り上げるブラスやストリングスとともにノリ良く疾走感を出した曲へと変化するが、途中からはミドルテンポになったりと楽曲には緩急があります。

2  Der Ewige Sieg
イントロからストリングス(フィドルかな?)の軽快でノリの良いフォーキッシュなフレーズと、パワーコード主体のストレートなギターリフで疾走感を強く出したスピードナンバー。
ブラックメタル調のデスボイスで歌っているがノリが良い歌メロとブラスやストリングスを多用したアレンジからは爽やかに感じる曲。
このバンドの曲の中でも人気のある1曲。

3 Verbrannte Erde
前2曲とは変わってスローでややダークな曲。
短い間奏ではあるが中盤の哀愁あるフレーズはテクニカルな派手でさはないが中々良い。

4 Die Affeninsel
自然の環境音からシロフォン(マリンバかも?)の音色を使ったフレーズのイントロから始まる軽快で疾走感の強いスピードナンバー。
アルバムの中でも楽器群のノリが良くデスボイスのメロディーもとても軽快。
中盤の間奏の部分ではどこか悲しくもあるなんとも言えない雰囲気を出しているのが印象的です。

5 Der Wassermann
どこかもの悲しい雰囲気で始まる全体的に変化的な曲。
もの悲しいイントロからギターが入り雰囲気が変わったかと思うと、特徴的な琴・箏?のワンフレーズが入り再び雰囲気が変わります。
暫くはスローで展開するが中盤を過ぎたあたりから、一気にテンポアップし爽快な疾走感を出したパートやスローで壮大なパートと変化的な曲。

6 Aus Ferner Zeit
ブラスにストリングスを派手に効かせシンフォニックさを前面に出したイントロから始まる曲。
9分と長尺な曲でテンポ的な変化や場面的な変化の多い劇的な曲で、女性のソプラノボイスのヴォカリーズ?的なパートが入ったりと1曲の中に様々なアイディアを詰めこまれています。
3分を過ぎたあたりのフレーズは個人的に中々好みです。

7 Fahrtwind
細かい刻みのギターリフから始まる曲
この曲も歌メロが入ると彼ららしい軽快さを出したアレンジで爽快に疾走し展開していきますが、中盤や終盤に展開されるスイングするリズムで展開するパートは個性的で中々に印象的です。

8 Wenn Erdreich Bricht
出だしは静かに叙情的で哀愁のある始まりだが、ブラスやストリングスが入り壮大な雰囲気へと変わる。
全体を通してスローでクラシカルなアレンジでメロディーを聴くと物悲しく感じるのだが、激しいツーバスのドラムやブラックメタル的なデスボイスで歌っているので感覚的にはシンフォニックブラック的に感じる曲。

9 Kurzes Epos
13分と長尺な壮大なラストナンバー
歌メロの入らないインスト曲で、壮大なオーケストラパートや、彼ららしいブラスやストリングスを派手に使ったスピード感あふれる軽快なフォーキッシュメタルパート、ストリングスの白玉系のアレンジに木管楽器とハープを使った物静かなパートなど、作り込まれた映画音楽の様な壮大な楽曲。

参加メンバー
ボーカル              ROBERT “ROBSE”DAHN     (ロバート・”ロブセ”・ダン)
ギター・キーボード    RENE BERTHIAUME     (レネ・ベルティアオメ)
ギター         ANDREAS VÖLKL                (アンドレアス・フォルクル)
ベース               SANDRA VÖLLKL                (サンドラ・フォルクル)
ドラム               TUVAL “HATI” REFAELI       (トゥヴァル”ハティ”・レファエリ)

ボーカルやドラムなどからブラックメタルの色合いも見えますが、“木管・金管・弦楽器から木琴などもフルで使った派手なシンフォニックアレンジのレベルは高く”“楽曲も中々にカッコ良いのでおすすめです”