ETERNAL TEARS OF SORROW - SAIVON LAPSI
今日はフィンランドのメロディックデスメタルバンドETERNAL TEARS OF SORROW(エターナル・ティアーズ・オヴ・ソロウ)の、2013年に発売しました7thアルバムSAIVON LAPSI(サイヴォン・ラプシ)を紹介&レビューしていきます。

・シンフォニックな色合いを強く出した叙情的で神秘的なシンフォニック/メロディックデスメタル
基本的な音楽性は前作とほぼ変わらず、透明感のあるキーボード/シンセサウンドを前に出し、“クリーンの男性&女性ボーカルによる歌唱パート”を織り交ぜた、メランコリックでシンフォニックな色合いの強いメロディックデスメタル

前作と比べ大仰で荘厳さを出した曲やパートが減り、“クリーンボーカルによるパート”や”冷たくも包み込むようなクワイア”が効果的に織り交ざった曲が多く、幻想的で神秘的な雰囲気を感じさせる印象があります。

しかし、以前から弱かったデスボイス(よく言えばマイルド)が、より良いと感じさせる”クリーンボイスのパート”に隠れてしまったとも感じさせます。

微かではありますが疾走感を出したパートや、ソロ以外でもギターがメロディーを弾くパートが増えたのも前作とのちょっとした差に感じます。

・アルバム内で気に入っている曲

個人的にはこのアルバムではメロデス的な曲よりも、シンフォニック/ゴシックな色合いの強い曲の方が良いと感じ、5曲目“Dabce of December” ・6曲目“The Day”・ 9曲目“Swan Saivo”・10曲目“Blood Stained Sea”辺りを気に入っています。


各曲の印象や感想。
ETERNAL TEARS OF SORROW – SAIVON LAPSI 曲目
1 Saivo
2 Dark Alliance
3 Legion of Beast
4 Kuura
5 Dabce of December
6 The Day
7 Sound of Silence
8 Beneath the Frozen Leaves
9 Swan Saivo
10 Blood Stained Sea
11 Angelheart  Ravenheart (ACT Ⅲ:Saivon Lapsi)

1 Saivo
シンセサウンドを使ったどこか神秘的な雰囲気のイントロ曲。

2 Dark Alliance
ヘヴィなバンドサウンドに透明感のあるキーボードやしっとりとしたクワイアが入り混じる曲。

疾走感を出したデスボイスによるメロパートから、幻想的な男女のクリーンボーカルによるサビへの展開が印象的です。

3 Legion of Beast
アグレッシブに疾走感を出した展開に、キラキラとしたキーボードを織り交ぜていく曲。

4 Kuura
アコースティックギターを中心としたインスト。
不穏で神秘的なつかみ所のない雰囲気です

5 Dabce of December
ギターリードとピアノのメロディが物悲しく叙情的な雰囲気を感じさせるミドルテンポの曲。

シンフォニックに盛り上げる入りから、泣きのギター・キーボードソロへと続く間奏や、転調し盛り上がりを見せるラストも印象的です

6 The Day
メランコリックな雰囲気を感じさせるサビが印象的な曲。

デスとクリーンのボーカルが入り混じり、バックではシンフォニックなサウンドと、ギターが叙情的な旋律を奏でるメランコリックなサビがとても印象的です。

7 Sound of Silence
ピアノを中心としたバッキングから男女のクリーンボーカルがしっとりと歌う曲。

中盤前に入るとバンドサウンドが入り歌唱も力強く盛り上がり、シンフォニックな色合いも強くなり盛り上がるラストが印象的です。

8 Beneath the Frozen Leaves
キラキラとしたキーボードの音からツーバスによるやや激しいイントロと続き、緊張感を出して進む曲。

イントロを過ぎるとスローで落ち着きますが、通して雰囲気は冷ややかでシリアスな色合いです。

9  Swan Saivo
壮大に盛り上げるシンフォニックなアレンジをバックに、クリーンのボーカルがメインで歌い上げていき、物悲しくもドラマチックな展開を聴かせる曲。

デスとクリーンのボーカルが入り混じるラストのサビや、数度現れる哀愁を感じるツインリードが印象的です。

10 Blood Stained Sea
どこか悲劇的に感じる力強く伸びやかなクリーンボーカルによるサビが印象的な曲。

サビ以外はヘヴィなバンドサウンドによる重厚な色合いです。

11 Angelheart  Ravenheart (ACT Ⅲ:Saivon Lapsi)
前々作から続くAngelheart  Ravenheart シリーズの第3曲。

終始スローであり、重苦しいデスボイスによるメロパートと遂になるクリーンボイスのパートを繰り返しながら進んでいきます。

ラスト2分になるとシンフォニックな色合いを強くし、壮大な盛り上がりを見せ、感動的な雰囲気も感じさせます。

 

参加メンバー
ベース・ボーカル ALTTI VETELÄINEN  (アルッティ・フェテレイネン)
クリーンボーカル JARMO KYLMÄNEN (ヤルモ・キルマネン)
ギター    MIKA LAMMASSAARI  (リスト・ルース)
ギター   JARMO PUOLAKANAHO  (ヤルモ・プオラカナホ)
キーボード  JANNE TOLSA      (ヤンネ・トルサ)
ドラム         JUHO RAAPPANA     (ユホ・ラーハナ)

ストレートな疾走感を求めると合わないと思いますが、

シンフォニックやメランコリックな色合いを出したメロデスが好きな方には、おすすめのアルバムです。

“ETERNAL TEARS OF SORROW – SAIVON LAPSI 【アルバムレビュー】”でした。