HELLOWEEN - KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART 2
今日はドイツのパワーメタルバンドHELLOWEEN(ハロウィン)の、1988年に発売しました3rdアルバムKEEPER OF THE SEVEN KEYS PART 2(邦題:守護神伝 -第二章-)を紹介&レビューしていきます

前作PART1(第一章)と並んで後続に多くの影響を与えた”メロディック・スピード/パワーメタル”の歴史的なアルバムの1つであり、初期のHELLOWEENの傑作と名高い作品です。

・前作の音楽性を引き継ぎよりバラエティ豊かに変化
“ハイトーンボイスでのキャッチーでメロディアスな歌メロ”“ツインリードのギター”を強く前に出し、メロディック・スピード/パワーメタルの先駆けとなった前作”KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART 1″の音楽性をそのままに、より幅を広げ完成度を上げたアルバム。

疾走感を出した代表曲”Eagle Fly Free”からコミカルな色合いを強く出した”Dr.stain”や、キャッチーで力強い”I Wont Out”まで前作以上にバラエティ豊かに感じます。

・PART 1との感覚的な違い
PART1と2は元々2枚組で一つの作品として出す予定だったらしいので、2枚で1つの作品と捉えるのが正確なのかもしれませんが、個人的な感覚で比較しますと。

Part2はバラエティ豊かになった反面PART1で感じられた“物悲しく哀愁を帯びた歌メロが減り”、”どこか長閑でより爽やかに高揚感のあるメロパートが増えた”印象です。

ギターソロは変わらずツインのハモりやソロの掛け合いを展開し、メロディアスにフレーズ感を出して弾くパートが多く十分に格好良いのですが、”ギターソロとしての構成美”印象深さでは前作の方が上のように感じます。

個人的には上の理由から部分的には”Part1″の方が雰囲気は好みなのですが、Part2の方がセットリストに入る定番の曲や名曲良曲揃いであり、総合的に見ると優劣をつけるのが難しいです。

今作から強くソングライティングに関わった”マイケル・ヴァイカート”の作品である4曲目”Rise and Fall”や5曲目”Dr.Stein”のPOPでコミカルな曲をどう捉えるかでもこのアルバムの評価が変わる印象です。

 

各曲の印象や感想。
アルバム KEEPER OF THE SEVEN KEYS  PART 2 曲目
1 Invitation
2 Eagle Fly Free
3 You Always Walk
4 Rise and Fall
5 Dr.Stein
6 We Got the Right
7 March of Time
8 I Want Out
9 Keeper of the Seven Keys
10 Save Us

1 Invitation
カノンコードを使用した高揚感を感じさせるオープニング曲。次曲Eagle Fly Freeへと繋がります。

2 Eagle Fly Free
明るくキャッチーなメロディーで開放的に力強く疾走するHalloweenの代表曲の1つ。

変化をつけたBメロから力強く高らかに歌い上げるサビパートは強い高揚感があり印象的です。
ツインでのソロの掛け合いやハモりにライトハンド奏法のベースソロを交えた間奏も格好良い。

3 You Always Walk
チョーキングを駆使した哀愁を感じるツインリードから疾走感を出してメロパートへと進む3連のリズムを主体とした曲。

前曲Eagle Fly Freeとは打って変わって物悲しさを含んだ曲で、キャッチーで哀愁を感じるサビメロが特に印象的です。
終盤でのロックなギターソロも中々格好良い。

4 Rise and Fall
POPでコミカルな色合いの強い爽やかな曲。
メジャーキーでの明るくPOPな展開でSEも使いとてもコミカルに感じます。

雰囲気をそのままにテクニカルに弾くギターソロは中々に面白い。

5 Dr.Stein
Rise and Fallに続きPOPな色合いを感じる人気の曲。

メロディーからバッキングまで通してかなりシンプルで分かりやすくPOPに感じますが、かすかに物悲しさを含んだメロディーは中々に印象に残り、メタルな色合いも感じ前曲Rise and Fallよりも個人的には好みです。
ギターからチャーチオルガンのパートへと続くソロも中々に格好良い。

6 We Got the Right
バラード調の物悲しいパートから入る曲。
哀愁を感じるメロパートから徐々に明るく希望的な雰囲気へと変わっていくのが印象的で、クワイアをバックに感動的な盛り上がりを感じるエンディングが良いですね。

7 March of Time
壮大でドラマチックな雰囲気のイントロから力強く突き進む人気の曲。

テンポを落とし落ち着いたAメロ、変化的で不安定なBメロ、クワイアと共に疾走感を出して進む開放的なサビパートへの流れがとてもドラマチックで印象的です。

8 I Want Out
徐々に盛り上がる展開が格好良いキャッチーでストレートな展開の人気の曲。

イントロのメロディアスなギターリフから落ち着いたAメロへと入り徐々に盛り上がりを感じさせる展開は格好良く、個人的には”Eagle Fly Free”よりも好きな曲です。

ツインリードのハモりを交えた中盤でのギターソロや、その後の1音上に転調し強く盛り上がるエンディングまでの流れも格好良い。

9 Keeper of the Seven Keys
前作収録曲Halloweenと同様に場面変化し劇的な展開を見せる14分程の壮大な大作曲。

アコギのアルペジオをバックに物悲しく哀愁のあるパートから始まり、リズム・テンポチェンジを頻繁に繰り返しながらキャッチーな歌メロパートとインストパートを聴かせてくれます。
9分過ぎからのツインのハモりや掛け合いを展開していくギターソロパートが特に格好良い。

10 Save Us
メタリックギターリフをバックに力強く疾走感を出していくアルバムラストの曲。

ギターリフやキャッチーなサビパートも良いですが、サビからそのまま切り込むように入りギターソロの掛け合いやハモりを聴かせる間奏が特に格好良い。

参加メンバー
ボーカル    MICHAEL KISKE(マイケル・キスク)
ギター        KAI HANSEN (カイ・ハンセン)
ギター       MICHAEL WEIKATH (マイケル・ヴァイカート)
ベース      MARKUS GROSSKOPF (マーカス・グロスコフ)
ドラム     INGO SCHWICHTENBERG (インゴ・シュヴィヒテンバーグ)

上の方の全体的な感想は前作との比較がメインになってしまいましたが、前作同様に様々なバンドに影響を与え、その後の”メロディック・スピード/パワーメタル”の先駆けとなった名盤的アルバムですので、このジャンルに興味のある方にはオススメです。