IN FLAMES COLONY

今日はIN FLAMES(イン・フレイムス)の1999年に発売しました4thアルバムColony(コロニー)を紹介&レビューしていきます。

IN FLAMES(イン・フレイムス)はスウェーデンのメタルバンド。

5th以降徐々に音楽性が変わり現在ではオルタナティヴ・メタル等に属しメロディックデスメタルの枠組みから離れてしまいましたが、多くの後続のバンドに影響を与え初期のメロデスを代表する最も人気のるバンドの一つです。

・初期の傑作的アルバム
上で述べた通り次アルバムである”Clayman”から音楽性が決定的に変わっていった為、今回のアルバム”Colony”は初期の音楽性を維持した最後のアルバムとされ出来としても傑作的と評価されています。

・ドラマ性を出したギターを主軸とした音楽性
攻撃的なデスボイスを使いつつも“フレーズ感を強く出したハモりのツイン・リードやギターリフ”を主軸としてドラマチックに展開するスタイルですが、
ギターソロはテクニカルに見せ場として弾くのではなく雰囲気を崩さず溶け込む様に弾いていると感じられます。

ソロや節々で聞かれるリードも、フレーズの形としては1つのフレーズ回しを繰り返したりペダル音を使い形を変ていくクラシカルな形が多く見られます。
全体を通してチルドレン・オブ・ボドムの様にテクニカルに激しく動かさず、“シンプルな形だが格好良さを感じるパートがとても多く”、メインソングライターでありギタリストである“イェスパー・ストロムブラード”の高いメロディーセンスを感じます。
スケール的にもそこまで特殊な使い回しはしていない様に感じます。

・激しく叙情的な曲調
1曲目の”Embody The Invisible”などは明るいですが全体を通せばピアノ、アコースティックギター、クリーントーンのギターやボーカルを織り交ぜた静的なパート等が有り、所謂後続のチルドレン・オブ・ボドム系のメロデスとの違いとしてこちらの方が何処か物悲しく哀愁を強く感じさせる曲調が多い様に感じます。

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム Colony 曲目

1 Embody The Invisible
2 Ordinary Story
3 Scorn
4 Colony
5 Zombie Inc.
6 Pallar Anders Visa
7 Coerced Coexistence
8 Resin
9 Behind Space ’99
10 Insipid 2000
11 The New World
12 Clad In Shadows ’99 ※日本版ボーナストラック
13 Man Made God    ※日本版ボーナストラック

1 Embody The Invisible
このアルバムを代表する人気のスピードナンバー。
比較的爽やかにドラマチックに展開するがイントロのとてもキャッチーなツインリードのハモりのフレーズが特に良いです。
チルドレンオブボドムのような動くフレーズではないがストレートに格好良いと感じます。

デスボイスで歌っているが曲としてはドラマ性を重視したオーソドックスなヘビーメタルとも取れる正にメロディックなデスメタル。

2 Ordinary Story
激しくも切ないとても叙情的な雰囲気の曲。
クリーントーンのギターをバックに囁く様に歌うパートからの激しいディストーションサウンドのギターとデスボイスで歌うパートの静と動のコントラストはアルバム”Come Clarity”のレビューでも述べたその後の彼らの音楽性が伺えます。

ヴァース(Aメロ)繰り返しから入るピアノはとても特徴的で雰囲気を盛り上げています。

3 Scorn
これもキャッチーなギターリードから入る曲。
Embody The Invisible程キャッチーな曲ではないが此方もドラマ性のある中々良い曲です。
爽やか過ぎるのが嫌な人の場合はEmbody The Invisibleより此方を気にいるかもしれません

4 Colony
ギターや歌メロなどのメロディーを強く出した前3曲までの曲とは違うモダンなタイトル曲。
少し時代を感じるオルガンの音やアコースティックギターの伴奏で展開されディストーションサウンドの入るギターリフも派手さは無くドラマチックに展開を求めると少し地味に感じてしまいますが、この曲も聴きこむと味わいがあり格好良さを感じます。

5 Zombie Inc.
再びメロディアスなギターフレーズから入るファスト・ミドルテンポの曲。
これもドラマ性のある曲ですが間奏が特に良いです、中盤でのクリーントーンのギターのパートの入りなどは中々味があります。

6 Pallar Anders Visa
アコースティックギターによるアルペジオの伴奏とリードのインスト曲。
少々古い時代のフォークソング的でもありとても哀愁のある雰囲気です。

7 Coerced Coexistence
力強さのあるアルバム折り返しの曲。
スローに少し脱力した感じのサビの雰囲気からはその後のアルバム”Reroute To Remain”や”Come Clarity”にも似た雰囲気があります。
この曲のギターソロは中々に格好良く、同アルバムでは珍しくテクニカルな演奏を聴けます。

8 Resin
ミドル・スローテンポで展開される4分の3拍子に3連譜を織り交ぜたリズムの曲。
全体も良いが間奏の哀愁のあるギターソロ部分が中々良い。

9 Behind Space ‘99
トレモロ奏法でのギターリフを多用しテンポチェンジと拍子チェンジを繰り返す1stアルバムの曲を録り直した曲。
これも中々格好良い曲で彼らのデビューアルバムの曲ですが既に高いレベルであった事の分かる曲です

10 Insipid 2000
全体としてはこの曲もフレーズ感を強く出したリードやギターリフで展開されるファスト・ミドルテンポのドラマ性のある良曲ですが、特徴的なスローな特殊効果的なパートもある曲です。

11 The New World
これもヘビーで力強いスピードナンバー。
ギターリフはこれも全体的に格好良いが、ツーバスの激しいドラムをバックに同音を2度弾くトレモロパートからライトハンドを使用したクラシカルなギターソロパートは中々格好良い。

12 Clad In Shadows ’99
日本版ボーナストラック曲。
Behind Space ‘99と同じく1stアルバムの曲を録り直した物でこれもトレモロ奏法でのギターリフから入る曲で、ペダル音を使用し形を変えるややクラシカルなフレーズもありBehind Space ‘99と合わせて彼らの初期のスタイルが見えてきます。

13 Man Made God
日本語ボーナストラックのインスト曲。
ギターのフレーズは格好良いが全体的にはリードを弾き続けるタイプではなくリフを交えて聴かせるタイプ。
ディストーションサウンドからアコースティックギターのみで進行するパートもあり哀愁を感じます。

個人的にはアルバムの中でも気に入っている曲の1つでもあります。

参加メンバー
ボーカル            ANDERS FRIDÉN             (アンダース・フリーデン)
ギター      JESPER STRÖMBLAD         (イェスパー・ストロムブラード)
ギター         BJÖRN GELOTTE                 (ビョーン・イエロッテ)
ベース              PETER IWERS                  (ペーター・イワース)
ドラム             DANIEL SVENSSON          (ダニエル・スヴェンソン)

 

過去のアルバムのリテイク曲も何曲か入っておりアルバム全体としては少々こってりとし過ぎていますが、随所で格好良いギターのフレーズを聞く事の出来る傑作的なアルバムだと感じます。

メロデス全体としても歴史的な名盤とされているアルバムでもありオススメします。