KALMAH - THE BLACK WALTZ
今日はKALMAH(カルマ)の2006年に発売しました4thアルバムTHE BLACK WALTZ(ザ・ブラック・ワルツ)を紹介&レビューしていきます。

KALMAHはフィンランドのメロディックデスメタルバンド。同系統の他のバンドには無い北欧トラッド系の独特なフレーズ感を持ち味にしているバンドです。

“THE BLACK WALTZ”は後の名盤12 Gaugeでは薄れた”派手なキーボード系音色やメロディアスなギターリードを強く出した初期作品の中でも洗練された人気のアルバムです。

・激しくも壮大で幻想的な雰囲気
“低音で迫力のある咆哮系デスボイス”・”ブラストビートを多用する激しいドラム”・”ヘヴィなリフとフレーズ感を強く出したリードのギター”・”壮大に盛り上げるシンフォニックなキーボード”のプレイが上手く調和し、”激しくも壮大で幻想的な雰囲気”を感じさせます。

・チャーチオルガンやシンセストリングスで盛り上げるキーボード
アルバムを通して”チャーチオルガンにシンセストリングス音色での白玉系のシンフォニックなアレンジ”や、”アルペジオ系フレーズで盛り上げるアレンジ”、”シンセリードでのメロディアスなリードプレイ”が目立ちます。

間奏ではギターと共に派手にソロを展開する事が多いです。

・特徴的なギターリフやリードのフレーズ
クラシカルテイストの規則的な形やトレモロを多用したリフも目立ちますが、
絶妙にメロディーを乗せたリフや節々で聴かれるリードには、上で述べた北欧トラッド色の入った土臭さくも勇壮で哀愁のあるフレーズ感があり他のバンドには無い個性に感じます。

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム THE BLACK WALTZ 曲目

1 Defeat
2 Bitter Metallic Side
3 Time Takes Us All
4 To the Gallows
5 Svieri Doroga
6 The Black Waltz
7 With Terminal Intensity
8 Man of the King
9 The Groan of Wind
10 Mindrust
11 One from tha Stands
12This Mortal Coil          
※日本盤ボーナストラック

1 Defeat
シンセストリングスを効果的に使いブラストビートを織り込み激しく展開するオープニングナンバー。

1分過ぎた所からのメインパートでのギターや歌メロから感じる独特なノリは特徴的であり格好良いですが、間奏でのギターとキーボードのソロの掛け合いも中々。

2 Bitter Metallic Side
チャーチオルガンとコーラス音源による荘厳な雰囲気からヘヴィなギターリフにブラストビートのドラムが入り激しく展開する曲。

“メロディアスなギターとキーボードのプレイが目立つヴァース(A,Bメロ)”から、”ブラストビートのドラムに16分で刻み続けるギターと白玉系のチャーチオルガン”のコーラス(サビ)の展開は中々に格好良い。

規則的なフレーズからトレモロのギターにブラストビートで突っ走る間奏もシンプルですが中々良いです

3 Time Takes Us All
ギターの刻みとドラムによるタイトで強烈なプレイのイントロから始まる曲。

曲の始めから中々にインパクトがありますが、その後のデスヴォイスでの「ウォーオーオー」と叫ぶところは中々に熱いです。

全体の流れもドラマチックであり好きですが、特に”ギターとキーボードのメロディアスなプレイの入るキャッチーなコーラス(サビ)”部分が中々格好良い。

ヴァース(メロ)では4拍子コーラス(サビ)やイントロでは3拍子の切り替えをしているのも特徴的です。

4 To the Gallows
イントロからメロディーを上手く乗せたギターリフが冴える曲です。

1分位のパートでのギターリフからは彼ららしい特徴的なフレーズ回しを感じますが、哀愁を感じるキーボードとギターのソロパートは中々に良いです。

5 Svieri Doroga
アコースティックギターによるインスト曲。
アルペジオを基本とした形で湿っぽい雰囲気で哀愁のあるフレーズが展開されます。

6 The Black Waltz
ギターとシンセストリングスによる勇壮だがもの悲しいフレーズから始まるタイトルトラック。

ミドルテンポで重厚に展開し、メロディアスなギターのリードと共に展開するサビや間奏でのアコースティックギターによるパート等からは憂鬱な雰囲気があり引き込まれる魅力があります。

7 With Terminal Intensity
全体を通してキーボードのプレイが目立つ曲です。

イントロからコーラス(サビ)裏のシンセストリングスやソロパートとキーボードが目立ち格好良く感じますが、キーボードソロ後の激しいギターソロのパートも中々格好良いです

8 Man of the King
特徴的なギターリフと歌メロが格好良いスピードナンバー。

“激しいギターの刻みとシンセリードのアルペジオで疾走感を出したヴァース(Aメロ)”から抑揚をつけたコーラス(サビ)の展開は格好良く、コーラスでのギターリフと歌メロは特徴的です。

イントロはシンプルなキメからベース・ギター・ドラムが順番にちょっとした演奏を聴かせるこのジャンルでは変わった展開で面白い。

9 The Groan of Wind
幻想的な世界観を感じるミドルテンポの曲。
トレモロのフレーズやどこか土臭さのあるメロディアスなリードからはKALMAHらしさを強く感じる曲です。

ストリングスやチャーチオルガンの音色も効果的に演出しており、引き込まれる魅力がある曲です。

10 Mindrust
シンセリードのフレーズを全面に出したキャッチーなスピードナンバー。

アルバム通してキーボードの音は良く耳にしますが、特に前に出ておりイントロから歌メロデパートまでアルペジオや規則的に動かすキーボードプレイが入り目立ちます。

“ブラストビートとトレモロリフによるヴァース(Aメロ)”も良いですが、”下降型のドラマチックなコード進行”にアルペジオ型のフレーズでキーボードとギターがユニゾンするコーラス(サビ)”パートが特に格好良いと感じます。

11 One from tha Stands
ベースの特徴的なフレーズからクラシカルで規則的な形のリードと勇壮なリードが重なるイントロが格好良いと感じる曲。

前曲Mindrustとも似たギターのリードととキーボードの重なるコーラス(サビ)パートが最も盛り上がるこれもノリの良い曲です。

12 This Mortal Coil ボーナストラック
CARCASS(カーカス)のカバーでギターが強めなノリの良いスピードナンバーです。
ギターリフにリードも格好良く爽快で疾走感のある曲です。

キーボードの音はアルバムの曲よりも抑えめですが上手い事盛り上げています。

参加メンバー

ギター・ボーカル  PEKKA KOKKO  (ペッカ・コッコ)
ギター        ANTI KOKKO    (アンティ・コッコ)
キーボード    MARCO SNECK    (マルコ・スネック)
ベース              TIMO LEHTINEN    (ティモ・レフティネン)
ドラム              JANNE KUSMIN     (ヤンネ・クスミン)

以前レビューした6thアルバム”12 Gauge”はフレーズ感を抑えモダンな作風になりつつも持ち味を残した傑作であり名盤だと思いますが、この時期の作品も素晴らしいと感じます。

メロデスにおいては人気のあるアルバムの1つですのでオススメします。