Korpiklaani - TALES ALONG THIS ROAD
今日はKorpiklaani(コルピクラーニ)の2006年に発売しました3rdアルバムTALES ALONG THIS ROAD(邦題: 世にもコルピな物語)を紹介&レビューしていきます。

Korpiklaaniはフィンランドのフォークメタルバンド。1stアルバム”Spirit of the Forest”の収録曲である”Wooden Prints”のコミカルでインパクトのあるPVは大きな反響がありメタル界隈では割と広く知られたバンドだと思います。

面白な部分が大きく話題になりますが、彼らの楽曲の中には確かな格好良さも有ると感じます。

今日紹介するアルバム”TALES ALONG THIS ROAD”は初期のアルバムとしては私自身特に気に入っている物です。

・騒がしく陽気でコミカルなノリ
疾走感を出す所では”細かい刻みや8分裏にアクセントを付けたギター”と”4分で上下するベースライン”のバッキングを多用し、

“アコーディオン”や”フィドル”でのフォーキッシュなフレーズを乗せ、サビパートでは他メンバーが参加するクワイアやユニゾンのパターンが多く、騒がしくもコミカルでノリの良い雰囲気を出しています。

・コミカルさの中にも感じる物悲しさと哀愁
上で述べた様にコミカルに感じる箇所が多いですが、節々で聴かれるアコーディオンやフィドルのフレーズに歌メロからは、どこか”物悲しく強い哀愁”を感じさせてくれる所も多く感じます。

・本物のアコーディオンやフィドル(ヴァイオリン)を使用
ライブでやPVではエレキヴァイオリンを使用していますが、どちらもキーボード音色ではなく担当の奏者が本物の楽器を使い演奏しています。

アルバム内では他にも笛系楽器(フルートとケーナだと思います)に”ビヨーン”という特徴的な音のドロンプ?と思われる楽器を使用しています。

彼らはフィンランドやエストニアの民族楽器”ヒーウ・カンネル(Hiiu Kannel)”も使用しているらしいのですが、こちらは弦楽器でありミックスされている状態ではフィドルと聴き分けが難しかった為感想ではそれっぽい所はフィドルと書きました。

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム TALES ALONG THIS ROAD 曲目

1 Happy Little Boozer
2 Vakirauta
3 Midsummer Night
4 Tuli Kokko
5 Spring Dance
6 Under The Sun
7 Korpiklaani
8 Rise
9 Kirki
10 Hide Your Richess

1 Happy Little Boozer
フィドルとアコーディオンによるイントロからギター・ベース・ドラムが入り勢いよく疾走する曲。

アコーディオンとフィドルのみで展開されるイントロ後はラスト以外ギターは8分裏にパワーコードを弾きベースも4分で動き続ける分かりやすいリズムで、
聴かれるフレーズはアレンジを少し変更しつつも、イントロ2・ヴァース(メロ) ・コーラス(サビ)の3つのみと、とてもシンプルに出来ている曲です。

しかし、BPM200程とかなり速く哀愁を感じつつも軽快なフレーズからはノリの良さがあります。

2 Vakirauta
パワーコードの形でフレーズ感を出したヘヴィーなギターリフから始まるアルバム内ではメタル色の強い曲。

サビではアコーディオンやフィドルの音が聴こえ間奏ではアコーディオンの速弾きソロが展開されますが、ギターが比較的強めでメインリフ等からは勇壮な雰囲気もありコミカルですが格好良いと感じる部分も有ります。

3 Midsummer Night
全体を通して強く哀愁を感じるスピードナンバーです。
この曲もヴァース(Aメロ)では4分のリズムのベースラインに8分裏にアクセントを置いたギターによる軽快でコミカルなノリを感じますが、

イントロのアコーディオンによるフォッキッシュなフレーズからサビメロまで通して哀愁が有り格好良さを感じます。
比較的クセが無く聴きやすい曲で、このバンドの曲の中では個人的に気に入っている曲の1つです

4 Tuli Kokko
どこか物悲しくスローに展開する曲。
テンポアップする事は無く通してスローに展開し、楽曲の中では笛系楽器のフレーズが目立ち間奏ではフォッキッシュなソロが展開されます。

5 Spring Dance
アコーディオンとフィドルを主体としたフォーキッシュなインスト。
テンポ的にはそこそこ速く疾走感があり、これもノリの良い曲です。

幾つかの決まったフレーズをアレンジを変え繰り返すタイプの物ですが中盤でのフィドルによるソロフレーズが特に印象的です。

6 Under The Sun
アコースティックギターのフレーズから始まるどこか物悲しく哀愁のある曲です。

ミドルテンポで展開するヴァース(Aメロ)からリズムチェンジし疾走感を出したサビパートが特に印象的でどこか歌謡曲ぽいです。

7 Korpiklaani
バンド名を冠したミドルテンポの曲。
この曲も”Midsummer Night”や前曲”Under The Sunと”同じくどこか物悲しく哀愁の強い曲で、サビパートは味があります。

8 Rise
16分の細かい刻みのヘヴィなリフからアコギと思われるトレモロを組み込んだフレーズと、激しいドラムによる疾走感溢れるイントロから始まる曲。

Aメロではミドルテンポでヘヴィなギターリフと共にズシリと展開しますが、サビではドラムが再び倍テンになり歌メロに他メンバーが参加し派手に展開します。

ラストのサビからのエンディングの派手な盛り上がりが最も印象的です。

9 Kirki
これもイントロから激しいドラムに早口のボーカルで始まり疾走感を強く感じる曲です。
ヴァース(Aメロ)から抑揚を付けメンバーが参加するキャッチーなコーラス(サビ)パートのメロディは純粋に格好良いと感じます。

その後のアコーディオンとフィドルによるフレーズとヘヴィなギターリフの掛け合いのパートも中々に良いと感じます

10 Hide Your Richess
Vakirautaの様にメタルなリフから始まるラストナンバー。
メロパートではここでもフィドルにアコーディオンが強く前に出てフォーキッシュなフレーズを展開します。
全体を通しこの曲でも明るくも哀愁を感じます

 

参加メンバー
ギター・ボーカル   JONNE JÄRVELÄ      (ヤンネ・ヤルヴェラ)
ギター   KALLE “CANE” SAVIJÄRVI   (カッレ “ケーン” サヴィヤルヴィ)
アコーディオン JUHO KAUPPINEN      (ユッホ・カウッピネン)
フィドル      “HITTAVAINEN”     ( “ヒッタヴァイネン”)
ベース         JARKKO AALTONEN    (ヤルッコ・アールトン)
ドラム         MATTI “MATSON” JOHANSSON (マッティ “マットソン” ヨハンソン)

 

私自身”Wooden Prints”のPVを見てその面白さから興味を持ち聞き始めましたが、曲からは格好良さも感じられます。

“Eluvitie”や”Equlibrium”の様な路線とは違いますが、民族楽器を使った陽気なフォークメタルに興味ある方にはお勧めします