LUCA TURILLI - KING OF THE NORDIC TWILIGHT
今日はイタリアのシンフォニック/パワーメタルバンド(プロジェクト)LUCA TURILLI(ルカ・トゥリッリ)の、1999年に発売しました1stアルバムKING OF THE NORDIC TWILIGHT(キング・オブ・ザ・ノルディック・トワイライト)を紹介&レビューしていきます

・RHAPSODYのメインソングライター・ギタリスト”ルカ・トゥリッリ”によるソロアルバム
“クラッシック音楽的要素”と”ヨーロッパのフォークロア的”な要素を強く含んだシンフォニック/パワーメタル。世界観もファンタジーであり、かなり同時期のRHAPSODY(ラプソディ)に近い作風です。

違いとしては歌メロやアレンジが比べてストレートで明快であり、ボーカル”オラフ・ヘイヤー”もRhapsodyの”ファビオ・リオーネ”の様なオペラチックな色合いも無く、よりストレートなメロディックスピード/パワーメタルに感じられます。

女性ボーカルによるパートを多く入れているのも当時のRHAPSODYには無い要素ですね。

楽曲のクオリティはソロプロジェクトでありながら高く、人によっては同時期のRhapsodyのアルバムよりも評価する方もいる程です。

・ソロからアレンジと特徴的に多用するヴァイオリン
ハープシコード(チェンバロ)に笛系楽器もかなり頻繁に使われていますが、ヴァイオリンによる”クラシカルやフォーキッシュ”なメロディーを奏でるアレンジが特に目立ちます。

スウィープ奏法を駆使したギターとの掛け合いや入り混じるソロパートは格好良い。

各曲の印象や感想。
アルバム KING OF THE NORDIC TWILIGHT 曲目
1 To Magic Horizons
2 Black Dragon
3 Legend of Steel
4 Lord Of The Winter Snow
5 Princess Aurora
6 The Ancient Forest Of Elves
7  Throne Of Ice
8 Where Heroes Lie
9 Warrior’s Pride
10 Kings of the Nordic Twilight

1 To Magic Horizons
壮大なオケやクワイアによるオペラチックなオープニング曲。
次曲BLACK DRAGONへと繋がります。

2 Black Dragon
To Magic Horizonsから続くアップテンポの曲。
緊張感のあるAメロからメロディー裏でバイオリンが優雅に奏でるキャッチーなBメロ、そして伸びやかで爽やかなサビへの流れは印象的であり。
ギターとヴァイオリンのソロの掛け合いは格好良く、女性ボーカルによるオペラチックな歌唱から壮大なクワイアパートへと続く流れはとてもドラマチック。

3 Legend of Steel
ハープシコード(チェンバロ)・笛系楽器・弦楽器による構成美を感じるクラシカルな掛け合いから力強い本編へと入る曲。
歌メロはメロディアスでとてもストレートな展開ですが、ツーバスのドラムやクワイアが入りより力強く壮大になるサビパートが印象的です。

ルカ・トゥリッリが得意とするスウィープとトレモロによるギターソロからヴァイオリンと入り混じる間奏は格好良い。

4 Lord Of The Winter Snow
冷たさを感じる特徴的なシンセサウンドを使った緊張感のあるイントロから入る曲。

イントロの雰囲気をそのままに緊張感のあるAメロから伸びやかなサビへの流れや、イントロへと戻る展開は見事で、物悲しさや哀愁を含んだクラシカルなソロパートも特徴的です。

5 Princess Aurora
ピアノやオケをバックに女性ボーカルの歌唱のみで展開する美しくドラマチックなバラード。

曲調は通してクラシカルで美しく、歌メロからピアノやバンドサウンドが入り盛り上げるアレンジまでドラマチックに盛り上げています。

6 The Ancient Forest Of Elves
壮大でドラマチックなサビパートから入る熱い展開の曲。
勇壮さを感じさせるサビパートはとてもインパクトがあり、通してメロディーの流れやアレンジがとても格好良く熱い。

笛系楽器のソロからメロディアスに展開するギターソロ、ヴァイオリンのソロへと続く3段展開する間奏も見事。
このアルバムの中でも最も気に入り感動した曲でした。

7 Throne Of Ice
壮大な世界観を感じさせるインスト。
民謡調の幻想的な子供のコーラスから入り、オケやオペラチックなクワイアを導入したシリアスな展開の本編へと入ります。

8 Where Heroes Lie
アルペジオ型のギターリフからロックなギターソロで始まる曲。

ヴァイオリンやハープシコードを節々で使用した力強く熱い展開のアップテンポの曲ですが、ルカ・トゥリッリにしてはロックなギターソロを少し聴かせてくれるのが珍しいですね。

9 Warrior’s Pride
壮大でいて雄大な熱いバラード。
アレンジとして美しいハープシコードやハープを使いつつも、哀愁や物悲しさの中に熱い想いを乗せたボーカルの歌唱やクワイアが力強く壮大。

美しさを出したPrincess Auroraとは違う熱く勇壮なバラードです。

10 Kings of the Nordic Twilight
11分のドラマチックなアルバムラストのタイトルトラック。
オケやクワイアによる壮大なアレンジや極端な変化は抑えめであり、シンフォニック系のアルバムの大作曲としてはコンパクトな印象。

しかし、物足りないと感じることはなく一つ一つのパートに良さがあり、それでいて非常に纏まりのある曲に感じられます。

参加メンバー
ボーカル    OLAF HAYER(オラフ・ヘイヤー)
ギター     LUCA TURILLI (ルカ・トゥリッリ)
ベース    SASCHA PAETH (サシャ・ピート)
ドラム   ROBERT HUNECKE-RIZZO (ロバート・ハネッケ・リゾ)

初期のRhapsody好きからメロディックスピード/パワーメタル好きまでオススメのアルバムです。