METAL ALLEGIANCE - METAL ALLEGIANCE

今日は有名アーティスト達によるスーパープロジェクトMETAL ALLEGIANCE(メタル・アリージェンス)の今年9月に発売しましたアルバム“METAL ALLEGIANCE”をレビューしていきます。

前回チルボドの新アルバムを優先した事により買えなかった”アモルフィス”の”アンダー・ザ・レッド・クラウド”を購入しようとCDショップを覗いたら、ショップの注目のアルバムの1つとして飾っていたのが目に入りまして興味から購入してみました(今回はアンダー・ザ・レッド・クラウドも買いました)

参加しているアーティストの半分位は名前を聞いた事はあるが曲をじっくりとは聴いた事が無かったので、「どうなのか?」と疑問に思いつつ思いきって購入しましたが、

その結果”アルバム通してどの曲も良く出来ていて”また“様々なアーティストのプレイを楽しむ事ができる”満足のいく作品であると感じました。

 

・様々な有名アーティストの共演
上でも書きましたが名のある様々なアーティストが参加しており、それぞれの色を出した演奏や歌が聞けます。

ギターソロはメインメンバーである”アレックス・スコルニック”(テスタメント)が全曲通して弾いてるパートが多いですが、
ゲイリー・ホルト(エクソダス)、フィル・デンメル(マシーンヘッド)、アンドレアス・キッサー(セパルトゥラ)、ロン・”バンブルフット”・サール(当時ガンズ&ローゼス)、マシュー・K・ヒーフィー(トリヴィアム)、etc.とベテランを中心とした有名なバンドのギタリストが楽曲ごとに参加しており、様々な色合いのギターソロを聞くことができます。

またメインボーカルも各曲ごとに変わり、シャウトの強いデスボイスのスタイルからクリーンの深みのあるボーカルと各アーティストのそれぞれの特色があり楽しむ面白さがあります。(ここも名前を書くと長くなるので各曲の感想の所などで書いていきます)

 

・全体的なサウンドの方向性
楽曲はスラッシュメタルテイストの疾走感を強く出したものからスローに聴かせるものまでありますが、モダンなアメリカ系のメタルの色合いが少々強く感じます。
アルバムの楽曲を作曲しているのが、スコルニック(テスタメント・ギター)、エレフソン(メガデス・ベース)、ポートノイ (元ドリームシアター/現ワイナリー・ドッグス・ドラム)である所や、

その他のそれぞれの楽曲の参加アーティストがスラッシュメタルやラウドなメタルのアーティストが主であるのでその所為だと思います。

 

・カバーではなく新曲で占めるアルバム
この様なプロジェクトではカバー曲が主となる事が多いですが、ラストのDIO(ディオ)の”WE ROCK”のカバー以外は全て新たに作られた曲で、どれもこれまでにメタルで作られた様式美的な音楽性を持ちつつ高い完成度を感じさせてくれます。

 

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。(メインのボーカルに色をつけてみました)

アルバム METAL ALLEGIANCE 曲目

1 Gift Of Pain
2 Let Darkness Fall
3 Dying Song
4 Can’t Kill The Devil
5 Scars
6 Destination: Nowhere
7 Wait Until Tomorrow
8 Triangulum (I. Creation II. Evolution III. Destruction)
9 Pledge Of Allegiance
10 We Rock

1  Gift Of Pain
強烈なギターサウンドのリフからランディ・ブライズ(ラム・オブ・ゴッド)のこれまた強烈なシャウトが入るスピード感のある曲。
ギターリフも格好良いのだが、全体を通してランディ・プライズの低音でシャウトするボーカルはインパクトがあります。
テンポアップしアレックス・スコルニック(テスタメント)とゲイリー・ホルト(エクソダス)が交互にテクニカルなギターソロを聴かせてくれる終盤は凄まじいです。

 

2 Let Darkness Fall
全体的にミドルテンポで展開され、ボーカルもトロイ・サンダース(マストドン)がメインのやや脱力的な歌い方で1曲目とは対照的な曲。
序盤は3連のリズムのオーソドックスなギターリフで展開されるが、中盤に雰囲気が変わりベースが主体で変化的で特徴的なギターサウンドやガットギターによるフラメンコ調のフレーズが入ったりと独特の世界観を感じさせてくれます。

 

3 Dying Song
クリーントーンのギターで物悲しげに始まるフィル・アンセルモ(ダウン・元パンテラ)がボーカルを担当する曲。
序盤はスローで展開されダークな雰囲気の曲だが、
中盤を過ぎたあたりからリズムが変化し少々盛り上がりスコルニックの味のあるギターソロが展開されます。

 

4 Can’t Kill The Devil
スローで始まるが、疾走感がありギターリフ的にもメロディ的にもスラッシュメタル色の強い曲。
スラッシュなギターリフも良いですが、チャック・ビリー(テスタメント)のボーカルも中々格好良いです。
また、ギターソロパートが何段階かありテクニカルなギターソロの掛け合いのパートからツインのハモリのフレーズを聴かせてくれる間奏部分はかなり格好良い。
ソロはスコルニック、フィル・デンメル(マシーンヘッド) アンドレアス・キッサー(セパルトゥラ)が弾いてるようです。

 

5  Scars
緊張感のあるベース中心のパートから細かい刻みのギターリフが展開される曲。
終始ミドルテンポで進行し、刻み中心で攻撃的なリフとマーク・オセグエダ(デス・エンジェル)のシャウトなボーカルパートから、ドラマティックなアルペジオのギターリフとクリアで美しいクリースティーナ・スカビア(ラクーナコイル)のボーカルのパートに切り替わるのが印象的な曲。

 

6 Destination: Nowhere
マシュー・K・ヒーフィー(トリヴィアム) がボーカルを担当する曲。
プログレッシブメタル的な色合いのイントロから始まりスピード感のあるギターリフが展開されるが、サビの歌メロなどではポップな印象の曲。
ラストではスコルニックとヒーフィーのテクニカルなツインのギタープレイと共にフェイドアウトします。

 

7 Wait Until Tomorrow
Dying Songとは少々違うがこの曲もクリーントーンのギターを主としダークで物悲しげに始まります。
“スローでしっとりと展開されるダグ・ピニック(キングスX)クリーンのボーカルパート” と、”激しいディストーションギターが入るジェイミー・ジャスター(ヘイトブリード)のシャウトの強いボーカルのパート” に分かれ、コントラストを感じさせてくれます。

 

8 Triangulum (I. Creation II. Evolution III. Destruction)
多数のギタリストが参加する3部構成のプログレッシブなインスト曲。
スコルニック(テスタメント)を中心としギターとして、ミーシャ・マンソー(ペリフェリー)、ベン・ワインマン(ディリンジャー・エスケイププラン)、チャーリー・ベナンテ(アンスラックス)、フィル・デンメル(マシーン・ヘッド)、マシュー・K・ヒーフィー(トリヴィアム)、ロン・”バンブルフット”・サール(当時ガンズ&ローゼス)の5人が参加しており、
“随所でテクニカルなプレイを聴かせてくれます”、またラストが最もヒートアップしており勢いがあります。

 

9 Pledge Of Allegiance
疾走感を強く出した曲でメロディーや展開もキャッチーでノリの良い熱い曲。
ギターリフやマーク・オセグエダ(デス・エンジェル)のボーカルも個人的にかなり気に入りましたが、
スコルニック(テスタメント)、チャーリー・ベナンテ(アンスラックス)、ゲイリー・ホルト(エクソダス)、アンドレアス・キッサー(セパルトゥラ)の“ギタリスト4人が楽曲の中で順々にギターソロを演奏するというのも中々面白い”です。

 

10 We Rock
メタルバンドDIO(ディオ)の名曲”We Rock”のカバー、
このプロジェクトに参加する様々なバンドのボーカルが順番にそして一緒にクワイアとして歌う“とてつもなく熱い曲”です。

ボーカルとしては、マーク・オセグエダ(デスエンジェル)、クリス・ジェリコ(フォジー)、アリッサ・ホワイト=グラス(アーチ・エネミー)、ティム・”リッパー”・オーウェンズ、チャック・ビリー(テスタメント)、スティーブ・ゼトロ・スーザー(エクソダス)が参加しています。

比較的若いリスナーである私はこの曲をこのアルバムで初めて知りました、ギターリフも歌メロも最高に格好良い曲だと思います!
We Rock!と掛け声を上げるところを聴いていて、解散してしまったフィンランドのメロデスバンドNORTHERの曲”We Rock”はこの曲意識していたのかと言う疑問が少し頭に浮かびました。

 

参加メンバー(あまりに多いので何時もと違う書き方をします)

METAL ALLEGIANCE - METAL ALLEGIANCE2

メインメンバー(作曲・ソングライティング)

アレックス・スコルニック (テスタメント/ギター)
デイヴ・エレフソン    (メガデス/ベース)
マイク・ポートノイ      (元ドリームシアター・現ワイナリー・ドッグス/ドラム)

参加メンバー ボーカル
ランディ・ブライズ     (ラム・オブ・ゴッド)
トロイサンダース       (マストドン)
フィル・アンセルモ      (元パンテラ・現ダウン)
チャック・ビリー         (テスタメント)
マーク・オセグエダ               (デスエンジェル)
クリスティーナ・スカビア      (ラクーナ・コイル)
ダグ・ピニック              (キングスX)
ジェイミー・ジャスタ           (ヘイトブリード)
クリス・ジェリコ                   (フォジー)
アリッサ・ホワイト=グラズ   (アーチ・エネミー)
ティム”リッパー”オーウェンズ
マシュー・K・ヒーフィー           (トリヴィアム)
スティーヴ・”ゼトロ”・スーザ   (エクソダス)

参加 ギタリスト
ゲイリー・ホルト                (エクソダス)
フィル・デンメル                 (マシーンヘッド)
アンドレアス・キッサー       (セパルトゥラ)
ミーシャ・マンソー         (ペリフェリー)
ベン・ワインマン                (デリンジャー・エスケイプ・プラン)
ロン”バンブルフット”サール (元ガンズ&ローゼス)
チャーリー・ベナンテ         (アンスラックス/ドラム)※8曲目ではギターとして参加

参加 ベーシスト
レックス・ブラウン              (元パンテラ・元ダウン)

音響メーカー「サムソン・テクノロジー」のディレクターであり、このアルバムにも参加し製作指揮をとる” マーク・メンギー”氏の企画から始まり徐々にメンバー集まった様ですが豪華ですね。

これだけ多くの参加アーティストを書いたのは初めてで、間違いや抜けている人が居るかもしれないので気付き次第修正します。

上でも書きましたが、私自身名前は知ってはいるけどちゃんと聴いた事が無いアーティストが多く「どうだろうか?」と思いましたが、関係なく楽しめ素晴らしい出来なので “興味のある方は勿論、参加アーティストを知らない方にもおすすめします”