METALLICA - キル・エム・オール
今日はアメリカのメタルバンドMETALLICA(メタリカ)の1983年に発売されました、1stアルバムKILL ‘EM ALL(キル・エム・オール)をレビュー&紹介をしていきます。

・スラッシュメタルの先駆けとなった若さ溢れるアグレッシブな1stアルバム

メタリカはアルバムを重ねる毎に音楽性を変化していきましたが、KILL ‘EM ALLは、正に正真正銘のスラッシュメタルバンドであった頃のデビューアルバムです。

3rd以降に強く見せる叙情的な要素や哀愁は殆どなく、曲調からは“パンク”や影響を受けたという”DIAMOND HEAD”等の“NWOBHM”的な要素を含み、洗練される前の勢い任せの荒々しさや、アグレッシブさを感じます。

ギター・ボーカルの”ジェイムズ・ヘットフィールド”の歌唱もその後とは違い、甲高い声なのも特徴的です。

後に”MEGADETH(メガデス)”を結成する”デイヴ・ムスティン”が解雇される以前に作曲に関わった曲もいくつかあり、2曲目”The Four Horsemen”はメガデスの1stアルバム”KILLING IS MY BUSINESS”にバージョン違いの”Mechanix”が収録されていたりします。

 

・爽やかに疾走感を出したギターリフ

全体的にザクザクとした刻みを中心とし、正にスラッシュメタルといった感じですが、上で述べたパンク的な荒々しさや、ロックンロール的なノリの良さがあり、爽やかに疾走感を出したものが多く感じます。

 

・勢いよく畳み掛けるようなギターソロ

通してソロはロックの色合いで、勢いを重視した畳み掛ける速弾きが多く、どれもノリが良く格好良いです。

 
各曲の印象や感想。
アルバム KILL ‘EM ALL 曲目
1 Hit the Lights
2 The Four Horsemen
3 Motorbreath
4 Jump in the Fire
5 (Anesthesia) – Pulling Teeth
6 Whiplash
7 Phantom Lord
8 No Remorse
9 Seek & Destroy
10 Metal Militia

 

1 Hit the Lights
爽やかに勢い良く突っ走るオープニングナンバー。
ブリッジミュートの刻みを中心とした正にスラッシュメタルテイスト溢れるリフですが、ロックンロール的なノリも感じさせ、爽やかに突っ走ります。

所々で聴かせる速弾きのギターソロが格好よく、テンションのとても上がる曲です。

2 The Four Horsemen
3連シャッフルのギターリフから始まるミドルテンポの曲。
デイヴ・ムスティンが在籍時に作った曲を原曲としており、後にメガデスの”KILLING IS MY BUSINESS”に”Mechanix”の題名で収録されていますが、微妙にギターリフや展開に違いがあります。

2分40秒からの場面変化してからのテンポダウンや哀愁のあるギターソロを挟むの展開は”Mechanix”には無いですね。

3 Motorbreath
キャッチーでノリの良いギターリフと歌メロで突き進むアップテンポの曲。
その後の体系化したスラッシュメタルというよりも、全体的にパンク的でありNWOBHM的な要素が感じられる曲です。

イントロからのギターリフも格好良いですが、ノリの良いギターソロもとても格好良い。

4 Jump in the Fire
ブルースペンタトニックスケールを上下する、シンプルですが格好良いリフが印象的な曲。

2曲目The Four Horsemenに続き、デイヴ・ムスティンが制作に関わった曲です。ミドルテンポですがこれもノリの良い曲で、イントロから繰り出されるシンプルに上下するリフはなんとも格好良いですね。

5 (Anesthesia) – Pulling Teeth
クリフ・バートンによる歪ませたベースでのインスト曲。
前半はベースのみでクラシック的な様式美を感じるフレーズの構成で進み、後半になるとドラムが入り、激しくテクニカルなプレイを聴かせてくれます。
歪ませたベースのみのインストと、個人的にはあまり馴染みの無いタイプですが、とても味わいがあり独特の世界観を見せてくれます。

6 Whiplash
通してザクザクと刻み続けるギターが印象的なアップテンポの曲。
正にスラッシュメタルいった感じのブリッジミュートによる刻みが心地よく、終盤での弾きまくりのギターソロも格好良い。

7 Phantom Lord
スペーシーな音から、ノリの良いギターリフが入り疾走感を出して突き進む曲。
勢い溢れるアップテンポの曲で、スラッシュテイスト溢れるギターリフはロックンロールなノリも感じ爽快です。

テクニカルなギターソロから、テンポダウンしクリーンのアルペジオによる叙情的な展開への流れも印象的です。

8 No Remorse
ヘヴィなリフからメタリックな速弾きのソロが展開される曲。

前半はヘヴィなギターリフを中心としたミドル・ファストの曲で、ノリの良さを残しつつもメタル的な重厚さを感じさせますが、
残り1分半程のところで一気にスピードアップし、疾走感を出し突っ走ります。

9 Seek & Destroy
ミドルテンポのキャッチーでヘヴィな展開の曲。
シンプルな刻みを中心とした重厚な雰囲気で進み、どこか不気味で狂気的な雰囲気のサビが印象的です。

中盤でのテンポアップして疾走感を出したギターリフから、テクニカルな勢いのあるソロへと続く展開がとても格好良い。

10 Metal Militia
アルバム中でも最も激しいスラッシュテイスト溢れる曲。
ギターはザクザクとした刻みを中心に疾走感溢れるリフを弾き、ボーカルも勢いに任せに荒々しく歌い上げ、疾走感を追求した正にスラッシュメタル。

ギターリフも凄まじいですが、勢いをそのままに弾かれるギターソロがかなり格好良い。

参加メンバー
ボーカル・ギター JAMES HETFIELD (ジェイムズ・ヘットフィールド)
ギター                KIRK HAMMETT (カーク・ハメット)
ベース                   CLIFF BURTON (クリフ・バートン)
ドラム                  LARS ULRICH (ラーズ・ウルリッヒ)
作曲参加
ギター   DAVE MUSTAINE (デイヴ・ムスティン)

記念すべきデビューアルバムにして、スラッシュメタルというジャンルの先駆けとなった作品の1つですので、スラッシュメタルに興味ある方におすすめします。