NIGHTWISH - OCEANBORN
今日はフィンランドのシンフォニックメタルバンドNIGHTWISH(ナイトウィッシュ)の1998年に発売しました2ndアルバムOCEANBORN(オーシャンボーン)を紹介&レビューしていきます。

・メロディアスな初期の傑作
このバンドにおける最高傑作は本格的なオーケストラを導入しシンフォニックメタルとして洗練され高い完成度を感じさせる5thアルバム”ONCE”が挙がりますが、初期作品としてはこのアルバムもとても人気があります。

当時在籍していた“ターヤ・トゥルネン”による本式のオペラ歌唱オケによる”美しく壮大なシンフォニックメタル”である事には変わりありませんが、この作品はよりストレートにメロディアスであり、疾走感を出したパートも多く見られるのが特徴的です。

メロディックスピード/パワーメタルが好きな方は”ONCE”よりこちらを支持する方が多くいる様に感じます。

・神秘的や幻想的な雰囲気を強く演出するキーボード
“ONCE”では壮大なオケに譲る形が多かった様に感じますが、このアルバムでは北欧のバンドらしい“透明感やキラキラ”とした音色によるキーボードのプレイが目立ち、それらは神秘的や幻想的な雰囲気を効果的に演出しています。

シンセ系音色だけではなくピアノも効果的に使い、2曲目“Gethsemane”や9曲目“The Pharaoh Sails To Orion”は印象的です。

 

各曲の印象や感想。
アルバム OCEANBORN 曲目
1 Stargazers
2 Gethsemane
3 Devil & the Deep Dark Ocean
4 Sacrament of Wilderness
5 Passion and the Opera
6 Swanheart
7 Moondance
8 The Riddler
9 The Pharaoh Sails to Orion
10 Walking in The Air

1 Stargazers
オケとドラムによる力強く壮大なイントロから入るオペラチックで疾走感のあるオープニングナンバーにして初期の代表曲の一つ。

ダイナミクス溢れる入りからキャッチーなギターのリードへと続くイントロのはとても格好良く、その後のオペラチックな歌唱と共に疾走感を出してメロディアスに展開するメロパートの流れもとても良い。

2分20秒程からのドラマチックで劇的な展開もとても印象的です。

2 Gethsemane
ピアノとギターによるクラシカルで美しい旋律から入る緊張感のある曲。

ストリングスを使った緊張感のある前半のメロパートから強く惹きつけられますが、転調をし雰囲気を変えフルートが勇壮なフレーズを奏でる間奏やオケによるドラマチックな展開を聴かせる終盤までとても印象的です。

3 Devil & the Deep Dark Ocean
対比をつけた男女ツインボーカルが特徴的なダークな曲。

終始オペラチックな歌唱のターヤ・トゥルネンと対照的な男性ボーカルによる掛け合いが続き、キーボードやヘヴィなギターが盛り上げ、ダークで妖しい雰囲気を感じさせます。

4 Sacrament of Wilderness
冷たく透明感のある北欧のバンドらしさを強く感じる曲。

特徴的なシンセサウンドからハープシコード(チェンバロ)とギターによるユニゾンのパートへと入るイントロから印象的ですが、その後のメロパートも冷たくも美しさを感じさせます。
キーボードソロから疾走感を出したサビへと続き転調をする劇的なラストは格好良い。

5 Passion and the Opera
歌詞は無くオペラチックな歌唱のみで表現する後半が印象的な曲。

前半は哀愁を帯びたギターリードと共にやや落ち着いた雰囲気で進行しますが、後半になるとヘヴィなギターリフから雰囲気を変え、オペラチックな歌唱のみで感情表現をしたパートが終盤まで続きます。
どこか妖しく引き込まれる魅力があります。

6 Swanheart
物悲しくもどこか優しいピアノとフルートのイントロから入る壮大で美しいバラード。

前半はバンドサウンドが入らず薄く効かせたストリングスやピアノをバックに美しく伸びやかなターヤのオペラチックな歌唱で進み、後半はバンドサウンドが入り力強く変化します。

前半のパートも良いですが、泣きを含んだギターソロで締める終盤も印象的です。

7 Moondance
軽快な民謡調のフレーズを含んだインスト。

ピアノのアルペジをバックにしたスローで美しいパートと、バンドサウンドやストリングスで勇壮で疾走感のあるパートを切り替え展開していきます。
シンプルな構成の曲ですがメインのフレーズは中々に印象に残ります。

8 The Riddler
幻想的なキーボードサウンドが特徴的なイントロから明快な展開をしていく曲。

複雑さは無くミドルテンポでキャッチーな歌メロと共に比較的ストレートな展開をし、幻想的で美しい世界観を感じさせます。

9 The Pharaoh Sails to Orion
緊張感を持ちドラマチックな展開の曲。Devil & the Deep Dark Oceanでも聴かれたツインボーカルを取り入れています。

前半の疾走感を出しメロディアスに展開するサビや効果的に使われる美しいピアノが印象的ですが、エキゾチックな雰囲気のパートから畳み掛ける様に展開していく後半もとても劇的であり印象的です。

10 Walking in The Air
“ハワード・ブレイク”氏作曲。イギリスのテレビアニメーション「スノーマン」挿入歌のカバーです。
寒々と幻想的な原曲の雰囲気を残し、より壮大で力強くなった印象です。

参加メンバー
ボーカル   TARJA TURUNEN     (ターヤ・トゥルネン)
ギター   EMPPU VUORINEN    (エンプ・ヴオリネン)
キーボード  TUOMAS HOLOPAINEN   (ツォーマス・ホロパイネン)
ベース   JUKKA VANSKA (サミ・ヴェンスケ)
ドラム        JUKKA NEVALAINEN   (ユッカ・ネヴァライネン)

メロディアスやオペラチックな歌唱のシンフォニックなメタルが好きな方にはおすすめのアルバムです。