NIGHTWISH - ONCE
今日はNIGHTWISH(ナイトウィッシュ)の2004年に発売しました5thアルバムONCE(ワンス)を紹介&レビューしていきます。

NIGHTWISHはフィンランドのシンフォニックメタルバンド。このジャンルにおいては最も重要なバンドの一つとして数えられ大きな影響を与えているバンドです。

・より広い人気を獲得した最も評価の高いアルバム
今回紹介する“ONCE”は本格的なオペラティック女性ボーカルとしてバンドの人気に貢献した”ターヤ・トゥルネン”在籍最後の作品であり、売り上げとして世界で100万枚を超えるセールスを記録し大衆的な人気を獲得した彼らの作品の中でも最も評価の高いアルバムです。

・本格的なオケを導入しシンフォニック的要素をより強く出した5thアルバム
本作では本格的なオーケストラを(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)起用し、金管楽器が中心に盛り上げる勇壮で迫力のある動的なパートから、静的なシンフォニックパートをアルバムを通して多く聴く事ができます。

これが単純にメタルにオケを導入して盛り上げていると言う形ではなくとても高いレベルで融合しており、時には主軸となりスケールの大きい映画音楽を聴いているかの様な感覚になります。9曲目”Ghost Love Score”は圧巻です。

・アグレッシブさを出すヘヴィなギターリフ
オケが中心になる曲が多いですが、ギターは楽曲にアグレッションを出す為に過去の作品よりもヘヴィな色合いを強く出している様に感じます。
8曲目Romanticideの様なギターリフを全面に出した作品もあり、メタル的な格好良さを感じる所も節々で見られます。

 

各曲の印象や感想。
アルバム ONCE 曲目
1 Dark Chest Of Wonders
2 Wish I Had An Angel
3 Nemo
4 Planet Hell
5 Creek Mary’s Blood
6 The Siren
7 Dead Gardens
8 Romanticide
9 Ghost Love Score
10 Kuolema Tekee Taiteilijan
11 Higher Than Hope
12 White Night Fantasy
13 Live To Tell The Tale

 

1 Dark Chest Of Wonders
ヘヴィーなギターリフとオケによるドラマチックなオープニングナンバー。
ギターリフは形としてはシンプルですが効果的に楽曲の重厚さを演出し、壮大なオーケストラと見事に親和しています。

メロディーの展開も良いのですが、その後のブリッジ部分でも聴かれるイントロ40秒過ぎの転調してからのストリングスとブラスの勇壮なフレーズや、中盤過ぎの間奏やラストの盛り上がりも素晴らしく、ヘヴィなギターと壮大なオケによる展開が最高に格好良いです。

2 Wish I Had An Angel
ターヤ・トゥルネンとベースのマルコ・ヒエタラのボーカルのコントラストが特徴的な人気曲。
ターヤの柔らかく優しさのあるボーカルのAメロからマルコの力強いボーカルが入り展開するサビの流れはとても格好良いです。

この曲ではドラムやベースはシンプルに一定の間隔にアクセントを付け、コーラス(サビ)などではテクノ的な加工をしノリの良さがあります。

3 Nemo
しっとりとしたピアノから入る美しく幻想的な曲です。
落ち着きしっとりとしたAメロ部分から盛り上がりを見せ展開するコーラスサビの展開は美しく。

ストリングスを主体としたオケからの哀愁を感じるギターソロや、そこから歌メロまでの展開や壮大に盛り上がりを見せるエンディングと、通してドラマチックで素晴らしい曲です。

4 Planet Hell
オケを使い勇壮で力強い雰囲気の曲。
ストリングス・ブラスにクワイアを使ったオケによるスリリングなパートから、雰囲気をそのままにヘヴィなギターが入り勇壮にメロへと繋がりテンションの上がるイントロが素晴らしい。

その後の壮大なコーラス(サビ)パートも良いですが、間奏でのクロマチックスケールを含んだキーボードのソロプレイも特徴的ですね。

5 Creek Mary’s Blood
神秘的でどこか物悲しく映画を見ているかの様な感覚になるドラマチックな曲です。
ネイティブアメリカンについて歌った曲らしくイントロや中盤に入るインディアンフルート等からはその雰囲気を感じます。

歌メロはAメロではギターが入らずハープやストリングスにホルン等が入りしっとりと展開され、サビではギターが入りオケと共に力強さを見せてくれます。

中盤ではテンポアップしヘヴィなギターと共にオケで壮大に盛り上がりますが、ラストのサビでの全音上に転調する所が良いですね。

6 The Siren
ミステリアスでエキゾチックな雰囲気の曲です。
イントロからHMP5Bによるアラビアンなフレーズを入れたギターフレーズにシタールも入り、その後もストリングス等でそれらのスケールを使用したフレーズを感じる特徴的な曲です。

間奏をギターやキーボード系音色ではなくエレキヴァイオリンで展開するのが印象的です。

7 Dead Gardens
ヘヴィなギターリフを入れたメタルな色合いが強い曲。
歌メロはAメロからサビとキャッチーにメロディアスに展開され中々印象的です。
シンプルですがラストのギターリフはパンテラぽくて格好良いです。

8 Romanticide
前曲に続きヘヴィなギターリフを中心としたモダンな曲。
ハーモニクスを効かせたギターリフは中々に格好良いです。
この曲は前曲よりも展開が練られており、盛り上がりを見せてくれるサビパートは格好良くギターソロも中々。

ラストの主張の強いベースとヘヴィなギターリフにラップ的な歌メロの展開が中々格好良い。この流れは同アルバム内ではこの曲だけですね。

9 Ghost Love Score
壮大なオケを使用した勇壮で幻想的でドラマチックな10分程の大作曲。
一本調子に成らず展開に変化をつけ、10分と言う長さが全く気にならない全体を通して素晴らしい曲です。

薄く効かせた”ストリングス”と”クワイア”から、”ティンパニ”に”ホルン”が入り”ブラス”で勇ましく盛り上げるパート、そしてストリングスがフレーズを奏でるパートへの流れは素晴らしい。
更にミドルテンポでヘヴィなギターリフを交えた展開は、勇壮でシンフォニックメタルとしての格好良さを強く感じます。

イントロの時点で素晴らしいのですが、その後の落ち着きを出したヴァース(Aメロ)から壮大なクワイアを交えたコーラス(サビ)の展開もまた強い高揚感を与えてくれます。
そこから更にしっとりと落ち着きを見せたボーカルパートや、壮大だが美しく静かなオケによるパートとダイナミックなオケのパートがメリハリをつけ展開されます。

中盤過ぎから終盤までの展開はとてもスリリングでダイナミックであり圧巻です。

10 Kuolema Tekee Taiteilijan
フィンランド語で歌われる幻想的であり物悲しさを感じる壮大なバラード曲。
展開はシンプルですが、ストリングス・ハープ・木管を主軸として使った柔らかく静的なオケとターヤのフィンランド語の歌詞による物悲しい歌メロの展開は素晴らしく感動的です。
中盤のチェロ?によるソロパートも印象的です。

11 Higher Than Hope
アコースティックギターのアルペジオによる切ないイントロから始まるスローテンポの曲。
Aメロではそのままの雰囲気でしっとりと展開しますが、サビではディストーションサウンドのギターが入り盛り上がりを見せてくれます。

ラストのサビではそこにオケが入りより壮大な展開を聞かせてくれます。

12 White Night Fantasy ※ボーナストラック
シンプルなメロディを優しくどこか可愛らしく歌うAメロから雰囲気を変え物悲しさを含んだサビへの展開の切り替わりが特徴的な曲です。
間奏のアコースティックギターのパートは中々味があります。

13 Live To Tell The Tale ※ボーナストラック
キーボード系音色を強く出した明るく爽やかなイントロから始まる曲。
歌メロが入ると雰囲気はかわりどこか切なくも緊張感のある展開をします。
歌メロの展開はこの曲でも美しく中々に良いですがヘヴィなギターリフが入り終わるのも印象的です。

参加メンバー

ボーカル         TARJA TURUNEN     (ターヤ・トゥルネン)
ギター   EMPPU VUORINEN    (エンプ・ヴオリネン)
キーボード  TUOMAS HOLOPAINEN   (ツォーマス・ホロパイネン)
ベース・ボーカル  MARCO HIETALA (マルコ・ヒエタラ)
ドラム        JUKKA NEVALAINEN   (ユッカ・ネヴァライネン)

今回改めてじっくりとこのアルバムを聴きましたがとても完成度の高い素晴らしい作品です。

シンフォニックメタルにおいての名盤の一つですのでオススメします。