NORTHER - DEATH UNLIMITED

今日はNORTHER(ノーサー)の2004年に発売しました3rdアルバムDEATH UNLIMITED(デス・アンリミテッド)を紹介&レビューしていきます。

2012年に解散しメンバーは散り散りになってしまいましたが、フィンランドのメロディックデスメタルバンドとしてChildren Of Bodomに比べられながらも一定以上の評価を得ていた人気のバンドの一つでした。

特にこのアルバムは疾走感溢れるキラーチューンにしてタイトルトラック”DEATH UNLIMITED”の影響もあり、彼らの作品の中でも特に評価の高いものです。

アグレッシブさを出しつつ北欧のバンドらしい冷たさや叙情的な雰囲気を持った曲調

“デスボイスのボーカル”、”硬質なギターリフとテクニカルなギターソロ”、”同じくテクニカルなリードプレイに、冷たさを感じさせるサウンドのキーボード”による激しくもドラマ性を出したメロディックデスメタル。

これらの事から彼らの曲調を”ストレートなChildren Of Bodom”と評されることが多くありますが、比べると彼らの曲調はかなりストレートでこちらの方が疾走感を出した曲が多く、また北欧メタル的叙情性も強く感じます。

昔彼らのアルバムのライナーノーツで見た情報ですが、インタビューでアレキシ・ライホ本人に彼らがよく似ていると噂になっていると聞いたところアレキシ本人は「それ程似ているとは思わないと」回答したらしいです。

 

・前作から音楽的に洗練された作風

前作までのサウンドは、クラシカル要素を入れギターもリードを多用したスタイルでしたが、このアルバムではテクニカルなソロは残しつつもリードは抑えめになり、“ギターリフでゴリゴリと押す”タイプのメロディックデスメタルになり洗練された印象です。

しかし、効果的なキーボードサウンドの使い方による北欧のバンドらしい冷たさや幻想的な雰囲気残は健在であり、むしろ分かりやすさのあった前作以上に深いドラマ性を感じさせてくれます

このアルバムではギター・ボーカルのペトリ・リンドロスの声にディストーションをかけているらしくボーカルの声はとても歪んで聞こえます。

 

・ギター・ボーカル ペトリ・リンドロス

ちょっとした小ネタですが、現Ensiferumのギターボーカルであるペトリ・リンドロスは2009年までこのバンドに在籍して5thアルバム”N”まではギターボーカルとして活動しておりました。
ギタープレイはこの手のバンドのギタリストとして相応にテクニカルで安定しています。
それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。
アルバム DEATH UNLIMITED 曲目
1 Nightfall
2 Deep Inside
3 Death Unlimited
4 Chasm
5 Vain
6 Fallen Star
7 Cure
8 Day of Redemption
9 Beneath
10 Hollow
11 Nothing
12 Going Nowhere
13 Tornado of Souls  ※日本語版ボーナストラック

 

1 Nightfall
アルバム始まりのイントロ曲です。
良くあるオケを使用したものでは無くクランチのギターのフレーズを中心としたもの。

2 Deep Inside
勢いのあるギターリフと冷たいシンセストリングスの音色と共に疾走感を出した曲。
ギターも格好良いですが、キーボードが中々良い雰囲気を出しています。
サビでの掛け声が入るのも個人的には好みです。

3 Death Unlimited
アグレッシブさと疾走感を全面に出した彼らの中でも最も人気のある曲の一つ。

スローな始まりから一気にスピードアップ。その後は疾走感あるギターリフと共にアグレッシブに突っ走る曲で、Aメロからサビまで”メロディー”に”ギターリフ”どれも格好良い。

イントロのパートにいったん戻りスピードを落としてからの速弾きのギターソロも格好良く、シンセの音を前に出したラストの終わり方などもとても印象的です。

4 Chasm
前曲に比べると落ち着いている曲。
前曲と同じくスローな始まりからスピード感を出した展開だが、サビではスローになったりと緩急のある曲。
ギターリフなどはシンプルでDeath Unlimitedに隠れてしまいがちだがこれも良い曲だと思います

5 Vain
ややシンセサウンドを強く出したスピードナンバー。
一通りのメロが終わった後と曲の終盤のベースにドラムに宇宙的なシンセサウンドとピアノで展開するパートは特徴的です。

間奏でのキーボードソロとギターソロは中々に格好良いです。

6 Fallen Star
これもシンセを強く出したどこか幻想的な北欧のバンドらしい曲。
これもアグレッシブですが全体を通すと中々にドラマチックな曲です。

“コードアルペジオで鳴らされるシンセサウンド”と”ダウナーなコーラス”が混ざるサビはとても幻想的な雰囲気があります。
そこからのキーボードソロとその後のギターソロも雰囲気がありかなり良いと思います。

7 Cure
前曲と変わってアグレッシブさを出した曲。
この曲でもキラキラとしたシンセサウンドがありますが、どちらかと言うとギターリフでゴリゴリ押す感じの曲です。

8 Day of Redemption
ドラマチックなスローテンポの曲。
シンセサウンドやサビでのギターのオブリガードが良いですが、
中盤を過ぎたところで入るピアノのパートは雰囲気満点でとても良い

9 Beneath
クリーントーンのギターと薄いストリングスやピアノのサウンドから冷たく幻想的な雰囲気を出したインスト曲。

10 Hollow
劇的な展開のスピードナンバー
サビのパートが個人的にはツボです、掛け声とオブリガードで入るギターのフレーズがとても良い。
間奏でのギターソロからのキーボードソロも中々に格好良いです。

11 Nothing
スローテンポの曲
バラード調ではなくこれも激しいデスボイスが入るアグレッシブな曲。
ギターソロなどは中々味があります。

12 Going Nowhere
アルバムラストの疾走感を出しスピードナンバー。
サビのメロディーのオブリガードで入るキーボードの音や、間奏でのギターソロとキーボードソロは格好良いです。

13 Tornado of Souls
MEGADETHの有名曲”Tornado of Souls”のカバーです。
デスボイスで歌いシンセ系の音色を取り入れた彼ららしいカバーです。
有名な曲ですが実は私自身この曲を初めて聞いたのがこのカバーからで、
格好良いと思って原曲を聞いた流れでした。

参加メンバー
ギター&ボーカル  PETRI LINDROOS  (ペトリ・リンドロス)
ギター      KRISTIAN RANTA    (クリスティアン・ランタ)
キーボード      TUOMAS PLANMAN   (ツォーマス・プランマン)
ベース               JUKKA KOSKINEN    (ユッカ・コスキネン)
ドラム              TONI HALLIO       (トニ・ハリオ)

私自身かつては新譜の発売を何時も楽しみに待っていたお気に入りのバンドの一つでもあり、解散は残念でしたが其々メンバーは別のバンドで活動しており、ペトリ・リンドロスなどは個人的にも気に入っているバンドであるEnsiferumで姿を見ることができるのでファンとして応援しております。

メロデスのアルバムとしては中々に高い評価をされた作品なのでおすすめします。