RHAPSODY OF FIRE - INTO THE LEGEND

今日はイタリアのパワーメタル/シンフォニックメタルバンドRhapsody of Fire(ラプソディ・オブ・ファイア)の、2016年1月に発売されましたアルバムINTO THE LEGEND(イントゥ・ザ・レジェンド)をレビュー&紹介をしていきます。

・クワイアや緊張感のあるオケを織り交ぜ、オペラチックな色合いも出した壮大なシンフォニックメタル
アップテンポな曲を中心とし、“力強いバンドサウンド”“メロディアスでキャッチーな歌メロ”に、”ストリングス・ブラス・クワイア”、曲によっては女性ソプラノ歌手も参加し“壮大でオペラチックな色合い”を出したシンフォニックメタルです。

 
・テクニカルに弾き続ける力の入ったギターソロ
先行公開された”Into the Legend”からギターソロには力が入っていると感じましたが、アルバムを通して“スウィープ奏法”やら“高速オルタネイト”を駆使したネオクラシカル調の技巧的なものが多く、とても聴きごたえがあります。

前作でも”ロベルト・デ・ミケッリ”は技巧的なソロをある程度披露していましたが、このアルバムは疾走感を強く出した展開が多く、より刺激的で強烈に感じます。

タイトルトラック”Into the Legend”は勿論、オペラチックなクワイアと入り混じる6曲目”Valley of Shadows”や、1分程弾き続ける2曲目”Distant Sky”に9曲目”Rage of Darkness”でのソロは圧巻です。

 
・前作DARK WINGS OF STEELと比べてストレートに変化
ミドル・スローのオペラチックで壮大な場面変化の曲もありますが、ストレートでスピーディーな展開が増え、パワーメタルとしての色合いが強くなったと感じます。

初期程ではないですがとても分かりやすくノリやすい印象です。

 

各曲の印象や感想。
アルバム INTO THE LEGEND 曲目
1 In Principio
2 Distant Sky
3 Into the Legend
4 Winter’s Rain
5 A Voice in the Cold Wind
6 Valley of Shadows
7 Shining Star
8 Realms of Light
9 Rage of Darkness
10 The Kiss of Life

1 In Principio
緊張感のあるオケやクワイアでの幕開けを告げる壮大なオープニング曲。

2 Distant Sky
イントロからメロディアスなギターソロが目立つアップテンポの曲。
全体的にストレートな展開で、力強さを出すスネアの頭打ちやクワイア・ストリングスによるシンフォニックで壮大なサビパートがとても強い高揚感を与えてくれます。

間奏では”スウィープ奏法”を交えた”クラシカルでフォーキッシュな色合い”のテクニカルなギターソロを1分近く弾き続け、圧巻です。
バックで勇壮に盛り上げるブラスやストリングスもとても良いですね。

ソロ後のザクザクとした刻みとストリングスのアルペジオをバックに、よりストレートに疾走感を出した流れも最高です。

3 Into the Legend
2曲目Distant Skyよりもストレートで力強いアップテンポのタイトルトラック。

ストリングスやブラスの壮大なオケを入れつつも、メタリックなギターと力強い歌唱のストレートで疾走感のある展開で、これもまたギターソロにとても力が入っています。

“同音連打のトレモロを主軸としたパート”から入り、”スウィープ奏法を駆使”した速弾きや効果的にスライドを入れたパートに”高速オルタネイトで上下”と、凝った構成のギターソロがとても格好良い。
この曲でもソロの後ろで勇壮に盛り上げるブラスやストリングスによるオケが良いですね。

先行公開された時から気に入ってましたが、とても良い曲です。

4 Winter’s Rain
特徴的なギターリフからスローで重厚に進んでいく曲。

中盤では緊張感のあるストリングスを主体としたオケのパートを挟み、サビのメロディーパートからもどこか”荘厳な雰囲気”を強く感じます。

5 A Voice in the Cold Wind
笛系楽器によるフォーキッシュなフレーズを効果的に取り入れたどこか物悲しい曲。
イントロから入る軽快だがどこか”物悲しいケルティックなフレーズ”がとても特徴的。

メロパートは笛系楽器によるフォーキーな演奏をバックに、しっとりと進むAメロから始まり、ブラスやストリングスにバンドサウンドによる力強いサビへと進みます。

間奏での”笛系楽器によるフォーキーで美しいソロパート”からバックのストリングスが盛り上げる”ギターソロへの流れはとても秀逸”です。

6 Valley of Shadows
力強いメタルサウンドにオペラチックなクワイアや、ソプラノボイスの女性ボーカルパートを織り交ぜた曲。

メロパートや中盤での緊張感あるオケと壮大なクワイアのパートは、とても”ダイナミクスに溢れドラマチック”ですが、
5分40秒過ぎのザクザクと刻むギターと”テクニカルなギターソロで疾走感を出した演奏”に、”オペラチックな壮大なクワイアが入り混じる”パートは圧巻です。

その前のテクニカルなソロもとても良かったのですが、このパートの流れは本当に感動しました。

7 Shining Star
アコギのアルペジオとストリングスから入る物悲しいバラード。

アコギをバックに情感たっぷりの歌唱でしっとりと進み、徐々にバンドサウンドやブラス・ストリングスが入り力強い盛り上がりを見せる定番の展開のバラードです。

ラストのサビではクワイアが入りより壮大な盛り上がりを見せます。

8 Ralms of Light
キャッチーでストレートな展開のパートと雰囲気を変えた壮大なクワイアパートの切り替えを繰り返す曲。

シンプルに刻むギターとストリングスによるキャッチーな展開から始まり、メロディーパートもそのまま進みますが、ガラリと雰囲気を変え壮大なクワイアパートに切り替わるのが印象的です。

間奏でもメロディーパートと同じく緩急を付けたギターとキーボードによるソロが展開します。

9 Rage of Darkness
勇壮なメロパートにテクニカルで派手なソロが格好良いアップテンポの曲。

ブラスをバックにドラマチックで勇壮に展開するAメロから、スネアの頭打ちやザクザクと刻むギターで力強く疾走感出したBメロへの流れは素晴らしく、抑揚をつけメロディアスで壮大なサビへの展開は強い高揚感を与えてくれます。

中盤の間奏では”ベースとギターのソロの掛け合い”から、緩急をつけつつも”同音連打のトレモロ”や”スウィープ奏法”に”高速オルタネイトピッキング”を織り交ぜたネオクラシカル調のギターソロ、キーボードソロへと続きとても派手です。

10 The Kiss of Life
16分半にも及ぶアルバム定番の大作曲。
笛系楽器や撥弦楽器で物悲しくしっとりとした始まりから、2分前になるとバンドサウンドが入り緊張感を出した展開へと変化。

その後はアコースティックギターの静かなパートを挟みつつ、スリリングで壮大なオケやクワイアを交えながらミドル・スローでの重厚な展開が続きます。

バンドサウンドでの疾走感を出したパートや劇的な場面変化はあまりなく、雰囲気をキープしたまま変化していくタイプに感じます。

参加メンバー
ボーカル    FABIO LIONE (ファビオ・リオーネ)
ギター    ROBERTO DE MICHELI  (ロベルト・デ・ミケッリ)
キーボード ALEX STAROPOLI  (アレックス・スタロポリ)
ベース    ALESSANDRO SALA (アレッサンドロ・サーラ)
ドラム    ALEX HOLZWARTH (アレックス・ホルツヴァルド)

“Into the Legend”に続き公開された”Distant Sky”もとても良かったので期待していましたが、通して良いアルバムでした

力強く疾走感のある曲が増えたのも個人的には嬉しかったのですが、ギターソロはとても聴きごたえがあり気に入りました。

前作DARK WINGS OF STEELにも違った良さがありますが、疾走感がなく残念に感じていた方には今作はオススメです。