ROYAL HUNT - DEVIL'S DOZEN

今日はデンマークのバンドROYAL HUNT(ロイヤル・ハント)の、2015年に発売されました13thアルバムDEVIL’S DOZEN(デヴィルズ・ダズン)をレビュー&紹介をしていきます。

前作”A LIFE TO DIE FOR”を最後に解散を危惧されつつも販売された注目のアルバムです。

・ロックな色合いのメロディアスな歌メロとシネマチックなオケを織り交ぜた作風

メロディックでロックな色合いの歌メロやバンドサウンドを主体とし、”ストリングス・ブラス・パーカッション”での“ダイナミクス”や”緊張感”を出したシネマチックなオケが力強くドラマチックな雰囲気を作り盛り上げる作風です。

 

・ミドルテンポ主体の曲構成

2曲目”May You Never(Walk Alone)”や4曲目 “A Tear In the Rain”ではアップテンポの曲を聴かせてくれますが、全体的にミドルでじっくりとメロディックに力強く展開する曲が多い印象です。

 

・ロックな色合いにネオクラシカル的な要素を合わせ持つギターソロ

ギターソロは“ロックな色合い”を基本とし、”ネオクラシカルな要素を節々で見せるのが特徴的であり、技巧的な速弾きから味わいのあるものや、格好良いものが多く個人的には予想以上に気に入りました。

 

・過去の傑作”PARADOX”等との違い

以前はキーボーディストであるアンドレ・アンダーセンのリードプレイが頻繁に聴けましたが、この作品ではリードは減りキーボードのプレイは壮大なオケに譲った形に感じます。

リードが減ったのは寂しいところですが、メロディックなロック/メタルとダイナミクス溢れるオケの調和は素晴らしく、完成度の高い作品に感じます。

 
各曲の印象や感想。
アルバム DEVIL’S DOZEN 曲目
1 So Right So Wrong
2 May You Never (Walk Alone)
3 Heart On a Platter
4 A Tear In the Rain
5 Until the Day
6 Riches To Rags
7 Way Too Late

1 So Right So Wrong
オケとデジタルサウンドを織り交ぜたシネマチックなイントロから始まるオープニングトラック。
イントロのサウンドをそのままにギターリフが入りメロパートへと進みます。

通してミドルテンポで緊張感を出しながら展開し、ロックな色合いのギターソロや、転調をし盛り上りを見せるラストのサビが印象的です

2 May You Never
物悲しいバラード調からノリの良いアップテンポへと変化する曲。

入りは物悲しいピアノとボーカルによるバラード調のものでしたが、1分程からガラリと雰囲気を変えアップテンポのスピード感ある曲へと変化します。

ストリングスやブラスの緊張感やダイナミクスを出したアレンジと共にバンドサウンドが軽快に疾走感を出し、キャッチーな歌メロを披露していくノリの良い曲で、サビパートがとても格好良い。

間奏ではギターとキーボードによるスリリングでテクニカルな速弾きのソロが展開し、これもとても格好良い。
ギターソロはちょっと”DEEP PURPLE”のBURNが頭をよぎりました。

3 Heart On a Platter
跳ねるニュアンスのベースラインから始まる曲。
ベースラインを残しつつ、3連のリズムを主体としミドルテンポで進んでいきます。

個人的には中盤過ぎのギターソロとその後のクワイアとの掛け合いからオペラチックなブリッジを挟む展開が気に入りました。

4 A Tear In the Rian
シンフォニックな色合いを前面に出したアップテンポの曲。

ストリングスを主体としたクラシカルなフレーズにバンドサウンドが乗り、比較的ストレートで爽快にノリ良く進みます。

ストリングスはダイナミクスを付ける役割が多く感じるアルバムの中でも、動きがあり”PARADOX”の時の作風にも近い曲と感じます。

ワウを使ったうねるロックなギターソロもとても格好良い。

5 Until The Day
荘厳な雰囲気を出した力強いバラード曲です。

物悲しいピアノの旋律からストリングスとブラスが入り、しっとりとした歌メロで始まりますが、徐々にダイナミクスを出したオケが前に出て荘厳な雰囲気を作っていきます。

サビでは力強い歌メロにストリングスやブラスにクラシカルなギターリフが入り強く盛り上がります。

ドラマチックな歌メロの流れやアレンジももとても気に入りましたが、中盤でのクラシカルテイストの泣きに満ちたギターソロがとても美しい。

6 Riches To Rags
オーケストラ系のダイナミックなパーカッションから、笛系楽器によるフォーキッシュな旋律が披露される曲。

フォーキッシュなフレーズはブリッジやソロで再度聴かれますが、全体を通すとミドルテンポのメロディックでロックな色合いの曲です。

こういうフォーキッシュなフレーズを使った曲は、このバンドではあまり記憶がありませんね。

7  Way Too Late
オープニングナンバー同様オケとデジタルサウンドを織り交ぜたシネマチックなイントロから始まるアルバムラストの曲。

アルバムを通して聴かれるオケによるダイナミクスと緊張感を出したメロディアスなミドルテンポの曲で、ラストにちょっとした哀愁を残すギターソロが格好良い。

参加メンバー
ボーカル       D.C COOPER     (D.C クーパー)
ギター・キーボード  ANDRÉ ANDERSON (アンドレ・アンダーセン)
ギター    JONAS LARSEN      (ヨナス・ラーセン)
ベース       ANDREAS PASSMARK    (アンドレアス・パスマーク)
ドラム        ANDREAS JOHANSSON     (アンドレアス・ヨハンソン)

オケとメロディックなロック/メタルが高いレベルで調和した作品で、個人的には予想以上にツボに入りました。

素晴らしい出来なので、雰囲気をそのままに後1,2曲アップテンポの曲を入れて欲しかったと個人的は感じてしまいます。

シンフォニックでメロディックなバンドサウンドが好きな方にはおすすめです。