ROYAL HUNT - MOVING TARGET

今日はデンマークのプログレッシブ/ネオクラシカルメタルバンドROYAL HUNT(ロイヤル・ハント)の1995年に発売しました、3rdアルバムMOVING TARGET(ムーヴィング・ターゲット)を紹介&レビューしていきます。

・キーボードを主体としたクラシカルな要素が入り混じるメロディアスな曲調。
ピンポイントでクラシカルなギターやキーボードのパートを入れるタイプではなく、”キーボードを主体”とした全体のアレンジでクラシカルな色合いを強く出しています

通して奏でられる“ストリングスによる旋律”“荘厳さや気品を持った雰囲気”を作り、所々で使われるハープシコード(チェンバロ)や笛系音色によるアレンジも雰囲気を盛り上げます。

メロディアスな歌メロやクワイアからも哀愁や泣きを感じさせ、クラシカルなアレンジと入り混じり強いドラマ性を感じさせます。

・優れた曲が揃いコンパクトな初期の人気作
宗教や神をテーマとしたコンセプトアルバムであり最高傑作と名高い次作“PARADOX”に比べると堅苦しさがなくキャッチーで雰囲気からも比較的とっつきやすい印象を与えます。

9曲程のコンパクトな作品ですが、どれも高品質に纏まっており、初めてこのバンドを聴く人にもおすすめのアルバムでもあります。

アルバム内の代表曲としては1曲目” Last Goodbye”9曲目 “Time”が挙がります。

各曲の印象や感想。
アルバム MOVING TARGET 曲目
1 Last Goodbye
2 1348
3 Makin’ a Mess
4 Far Away
5 Step By Step
6 Autograph
7 Stay Down
8 Give It Up
9 Time

1 Last Goodbye
弦楽によるシリアスなイントロから入る荘厳な雰囲気を感じさせるミドルテンポのオープニングナンバー。

クラシカルな旋律を奏でるストリングスやギターリフからは荘厳さを感じさせ、クワイアを効果的に使ったメロディアスな歌メロとの掛け合いはとてもドラマチック。

間奏でのストリングスとギターによるクラシカルな掛け合いもとても美しい。

2 1348
特徴的なシンセサウンドによるイントロから入る哀愁を帯びた曲。

イントロ後のしっとりと美しいメロパートへの流れから、中盤でのクラシカルな色合いとロックがな色合いが入り混じるインストパートまで、通して哀愁を感じさせドラマチックに展開していきます。

3 Makin’s a Mess
Last Goodbyeとも違うストリングスを基調とした荘厳な雰囲気のイントロから入る曲。

ミドル・ファストのキャッチーで爽快な展開であり、メジャーキーを使用したパートが見られ爽やかさをも感じさせます。

4 Far Away
悲劇的な中にどこか救いを求める雰囲気を感じさせる曲。

イントロ後のチャーチオルガンを使った厳かな雰囲気を感じさせるAメロパートから徐々に盛り上がり、開放を感じさせる流れは感動的。

キーボードによるソロからは強い泣きを感じさせます。

5 Step by step
バンド特有のクラシカルな色合いの中にどこかブルージーでオールディーズな雰囲気が入り混じる曲。

ノリ良くどこか妖しい雰囲気を感じさせますが、特有のクラシカルな色合いも残しています。

6 Autograph
ピアノの旋律から入るクラシカルなアップテンポのインスト曲。

クラシックの要素を入れたメタルというよりは、クラシックをキーボードを取り入れたバンドサウンドで演奏しているかの様な曲であり、通して気品と荘厳さを感じさせます。

7 Stay Down
泣きを感じさせるギターのフレーズから入る曲。
ギターはソロパートにおいても泣きを感じさせる演奏をし、メロパートからはもの悲しい雰囲気の中にも力強さを感じさせます。

8 Give it Up
どこか物悲しく寒々しい入りからストリングスによるクラシカルな旋律が入るスローの曲。

通してダークで落ち着いた雰囲気があり、クラシカルな旋律を奏で続けるストリングスが特徴的です。
終盤のキーボードソロからの疾走感を出してラストへと続く流れは格好良い。

9 Time
アップテンポのストレートで爽快な展開の中に悲壮感が入り混じるアルバムラストの曲

メロディアスな歌メロからは力強くも泣きを感じさせ、クラシカルなストリングスやギターリフが盛り上げます。

メロパートから、力強くメロディアスなギターソロ、そして緩急をつけたキーボードソロへの流れもとても良く、荘厳さの中にストレートな格好よさを感じさせます。

参加メンバー
ボーカル D.C COOPER   (D.C クーパー)
ギター・キーボード ANDRÉ ANDERSON (アンドレ・アンダーセン)
ギター JACOB KJAER (ヤコブ・キエール)
ベース  STEEN MOGENSEN (スティーン・モーゲンセン)
ドラム  KENNETH OLSEN  (ケネス・オールセン)

このバンドに興味がある方からクラシカルな色合いのメタルが好きな方までおすすめの作品です。