ROYAL HUNT - PARADOX レビュー

今日はデンマークのプログレッシブメタルバンドROYAL HUNT(ロイヤル・ハント)の1997年に発売しました、4thアルバムPARADOX(パラドックス)を紹介&レビューしていきます。

今日紹介するPARADOXは彼らの作品の中でも最高傑作とされるアルバムです。

・シンフォニックな色合いが強く荘厳な雰囲気の作風
宗教や神をテーマにしたコンセプトアルバムであり、チャーチオルガン、ストリングス、クワイアでのシンフォニックなアレンジに、クラシカルなフレーズで荘厳さを出した雰囲気の曲で占められています。

・メロディアスな歌メロによるキャッチーな展開
上で述べた様に重厚な雰囲気がありますが、全体的にシンプルな構成で、歌メロはロックの色合いを残したメロディアスでキャッチーなものが多く、聴きやすさがあります。

・クラシカルなキーボードとロックな色合いを残したギターのプレイ
ギターはネオクラシカルな速弾き一辺倒という訳ではなく、適度にロックの色合いを残したテクニカルなソロを聴かせてくれ、
キーボードはストリングスやらハープシコードを使った規則的でクラシカルなソロを聴かせてくれます。

それでは各曲の印象や感想等を書いていきます。

アルバム PARADOX 曲目
1 The Awakening
2 River Of Pain
3 Tearing Down The World
4 Message to God
5 Long Way Home
6 Time Will Tell
7 Silent Scream
8 It’s Over

1 The Awakening
アコースティックギターのアルペジオをバックに、しっとりと物悲しい歌メロが入る1分半程のオープニングトラック

2 River Of Pain
ロックな色合いの強いダークで落ち着いた雰囲気の曲。
ミドルテンポで、哀愁のある歌メロを主軸とし、オルガンやストリングスの音色にクワイアが雰囲気を程よく盛り上げています。
ギターソロ後のロックオルガンからハープシコードへのキーボードソロが格好良い。

曲のラストでは次曲Tearing Down The Worldに繋がるハープシコードのフレーズが流れます。

3 Tearing Down The World
荘厳さを出したクラシカルなストリングスとギターリフから始まるアップテンポの曲。
その後ブリッジでも何度か披露される、イントロのクラシカルなパートがとても格好良く、ドラマチックな歌メロの展開はとても美しい。特にクワイアで盛り上がりを見せるサビパートが素晴らしい。

中盤過ぎからのロックな色合いのギターソロからキーボードによるクラシカルなソロパートの流れもとても格好良い。

4 Message To God
哀しくも力強いドラマチックなミドルテンポの曲。
ギターは全体を通してシンプルな刻みとパワーコードを弾きヘヴィさを出し、シンフォニックなストリングスやピアノが雰囲気を盛り上げ、哀しげな歌メロが印象的な曲です。

5 Long Way Home
哀愁を感じさせながらも 荘厳な盛り上がりを見せるバラード曲。
ギターのアルペジオとフルートによる演奏から、歌メロが入りしっとりと始まりますが、ストリングスやディストーションサウンドのギターが入り壮大でクラシカルな色合いを出し、劇的な展開へと変化するのが特徴的です。

6 Time Will Tell
10分程の場面変化し進行するドラマチックな曲
静寂の中徐々に迫り来るような緊張感を出したイントロから始まり、ストリングスやベースで物悲しさを出したパート、力強くメロディアスな歌メロパートへと続くドラマチックな曲。

泣きを感じるギターソロからキーボードによるクラシカルな展開のパートへと続く間奏や、聖歌的なクワイアとチャーチオルガン・ストリングスによる教会音楽的な雰囲気へと変わる終盤が印象的です。

7 Silent Scream
ハープシコードのクラシカルなアルペジオから始まるミドル・スローテンポの曲。
ドラムの動きからはスピード感はないが、3連符で動くギターとキーボードのクラシカルなフレーズや、コード進行からは”音楽的な動き”が感じられます。

8 It’s Over
物悲しくも感動的な盛り上がりを感じるアルバムラストの曲。
アルバム全体で聞かれたクラシカルで荘厳な雰囲気を出しつつも、クワイアを使い感動的で劇的なサビがとても印象的な曲。
中盤の哀愁と泣きを感じるクリーンのギターソロから、徐々に盛り上がりを見せる間奏がとても良い

参加メンバー
ボーカル       D.C COOPER     (D.C クーパー)
ギター・キーボード  ANDRÉ ANDERSON (アンドレ・アンダーセン)
ギター     JACOB KJAER      (ヤコブ・キエール)
ベース       STEEN MOGENSEN     (スティーン・モーゲンセン)
ドラム        ALLAN SØRENSEN     (アラン・ソーレンセン)

シンフォニックな色合いが強く、クラシカルテイストのあるメタルが好きな方にはおすすめです