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今日はオランダのブラック/ヴァイキングメタルバンド“SLECHTVALK”、2016年12月20日に発売される5thアルバムWhere Wandering Shadows and Mists Collideをレビュー & 紹介をしていきます。

 

・メロデス/ブラックを軸にした激しく重厚で勇壮な雰囲気のヴァイキングメタル

ケルティックで分かりやすいフォーキーなパートは無く、“メロデス/ブラック的なエクストリームメタルを軸”にした、前作「A Forlorn Throne」の延長線上の作風と感じるヴァイキングメタル。

スウェーデンのメロデスバンド”アモン・アマース”に影響を受けていると公言しており、どことなく硬派な作りは似ているように感じますが、”アモン・アマース”程無骨ではなく、よりエピカル(叙事詩的)な雰囲気です。

主には、激しい“ツインボーカルによるデスボイス”“トレモロを主軸とした荒々しいリフ”に、“強烈なブラストビート”で、“メロデス/ややブラックよりのアグレッシブさを強く出した、エクストリームメタル的色合いを感じます。

しかし、”多用するトレモロリフは激しさだけでなく、メロディアスで勇壮な雰囲気も強く感じさせ”、加えて所々で現れる”クリーンボイスでの、雄々しいクワイアや民謡調の湿っぽく哀愁のある歌唱パート”が、

全体を通せば激しいだけでなく、”荒々しくも勇壮でドラマチックな展開も感じさせるメロデス/ブラック/ヴァイキング”といった作風

ブラスやストリングスを使用したシンフォニックな色合いも感じさせますが、基本は”チェリサス”の様に大仰で動きのある使い方ではなく、

全体を薄く覆う様にかけ、バンドサウンドが落ち着いた所でやや前に出し盛り上げ雰囲気を演出したりと、派手には使われません。この辺のアレンジは前作より少々薄くなった様に感じます。

激しさや勇壮さだけでなく、伴奏を含めクリーンを中心とした、叙情的なパートもなども見られます




・アルバム内で気に入った曲
「Where Wandering Shadows and Mists Collide」 曲目

1 We Are
2 Asternas
3 Betrayed
4 March to Ruin
5 Nemesis
6 Rise or Fall
7 The Shrouded Grief
8 Malagh Defiled
9 Wandering Shadows
10 Homebound

勢いがあり分かりやすくインパクトがあるのは

ストレートに展開していく1曲目“We Are”・メロディアスでテンションが上げる勇ましいギターリフや民謡調のクリーンの歌唱パートが印象的な3曲目“Betrayed”・ピアノのイントロからブラストとスクリームが入り激しく展開していくアグレッシブな5曲目“Nemesis “や、8曲目“Malagh Defiled”辺りですが

前曲から繋がるように入り、スローテンポで進みどこか物悲しく郷愁的な雰囲気も見せる 9曲目”Wandering Shadows”

荒々しくも中盤からは泣きに満ちドラマチックな展開を見せる、10曲目”Homebound”も気に入りました(書いている時点では一番気に入った曲です)




技巧的な作風のバンドや、”Ensiferum”のような爽快な作風を求む方には合わないと思いますが、荒々しく勇壮な雰囲気のブラック/ヴァイキングが好きな方にはオススメできる作品だと思います。

ミドルスロー中心のオールドスタイルのヴァイキングとも違い、全体的にはアグレッシブで疾走感があるので、ドラマ性のある激し目のメタルを好む方にもアピールできる作品に感じます。

アルバムの中ではシンプルでストレートな曲ですが、1曲目 “We Are”を聴けば雰囲気は掴めると思います↓


〈SLECHTVALK メンバー〉
ボーカル・ギター Shamgar
ギター Seraph
キーボード Premnath
ベース Dagor
ドラム Grimbold

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久しぶりのアルバムレビューの記事になりました。

何かしらの新作で再開するつもりでしたが、丁度このバンドのプロモーションをしているMETALMESSAGEより、発売前に作品やバンドに関する資料を頂き確認し、とても気に入ったのでレビューを書きました。

 

今回は一曲ごとの感想は書かず簡潔にまとめてみましたが、後ほど付け加えるかもしれません。

以上”SLECHTVALK – Where Wandering Shadows and Mists Collide 【アルバムレビュー】” でした。