SOILWORK - THE RIDE MAJESTIC

今日はスウェーデンのメタルバンドSOILWORK(ソイルワーク)の2015年に発売されました、10thアルバムTHE RIDE MAJESTIC(ライド・マジェスティック)をレビューしていきます。

・アップテンポのアグレッシブな曲を中心とし、クリーンとデスのボーカルが入り混じる激しくもドラマチックな曲調

全体的に“ブラストビートを多用したドラム”“クリーンボイスとデスボイスが入り混じるボーカル”“哀愁や泣きを感じさせるギター”を中心とした激しくもドラマチックな展開を聴かせてくれます。

 

・各楽器の多彩なプレイにより複雑に入り組んだ音楽性

ドラムは通して”ブラストビートを中心に手数の多いタイトで激しいプレイ“。
ギターは“モダンなヘヴィリフ”・”哀愁を感じるメロディアスなリフやソロ”・”ブラックメタル的なトレモロリフ”を披露。

キーボードも隠れがちですが、リードから“ストリングスやオルガン”での盛り上げや雰囲気付けと、各楽器の多彩なプレイが入り混じった中々に複雑で完成度の高い作品に感じます。

 

・様々なジャンルを感じさせる独自性

基本は上で述べた事に通じますがその多彩な変化が、”メタルコア的”であり、”メロデス的”であり、”デスラッシュ的”であり、時として”ブラックメタル的”で、まとめるとそのどれとも言えない独自性を強く感じさせます。

 

各曲の印象や感想。
アルバム THE RIDE MAJESTIC 曲目
1 The Ride Majestic
2 Alight In the After Math
3 Death in General
4  Enemies In Fidelity
5 Petrichor By Sulphur
6 The Phantom
7 The Ride Majestic (Aspire Angelic)
8 whil of Pain
9 All Along Echoing Paths
10 Shining Lights
11 Father And Son, Watching The World Go Down

1 The Ride Majestic
包み込むキーボードにクリーン・クランチのギターによる物悲しいイントロから、バンドサウンドが入り激しく変化しアップテンポで進むタイトルトラック。

デスボイスによるアグレッシブなパートからサビではクリーンボイスの叙情的なボーカルを披露。
ギターも全体的に刻みを中心としたリフとフレーズ感を出したメロディアスなリフを切り替え、見事にコントラストを出し、激しくもドラマチックな展開をする曲です。

2 Alight In the After Math
イントロから激しいデスボイスにブラストビートを織り交ぜハイテンションで進む曲。

前半はイントロのテンションをそのままに、ブラストビートを交えた激しいパートとクリーンのボーカルを入れたやや爽やかな展開を織り交ぜ進みます。

ワウを使用したうねるギターソロからミドルテンポのヘヴィな展開を挟み変化をつけているのも印象的です。一曲目に続きかなり好感触の曲です

3 Death in General
クリーンのアルペジをバックにしっとりと進むパートと激しさを出したパートの切り替えが目立つ曲。

少しスペーシーな加工をしたギターの入りから不気味さを出したフレーズが入り、歌メロパートに入るとまた印象の変わる多彩な変化が感じられます。

クリーンボイスとデスボイスが入り混じるサビパートが特に印象的な曲です。ドシドシと響くドラムの音は少々加工してる様に感じます。

4  Enemies In Fidelity
哀愁のあるギターのフレーズから始まる曲。
歌メロパートに入るとイントロのギターの余韻を残しつつ、激しくアグレッシブに変化していきます。

ここでもサビはクリーンの爽やかなボーカルとキャッチーなギターリードでドラマチックな展開を聴かせてくれ、ブラストビートの激しいドラムをバックに伸びやかなクリーンのボーカルで歌うパートは独特の浮遊感を感じます。

ラストの激しいドラムを残し、ピアノやストリングスの音と共にフェイドアウトする終わり方は個人的には今まで聴いたことのないパターンでした。

5 Petrichor By Sulphur
ハンマリング・プリングを使用したメロディアスなギターリフから始まる曲。

ミドルテンポで力強く激しさを出すAメロから、アルペジをバックにドラマチックな変化のBメロ、そしてさらにキャッチーな歌メロのサビまでの流れがとても気に入りました。

ギターソロもメロディアスでとても味わいのあるフレーズを聴かせてくれます。

6 The Phantom
“DISSECTION”(ディセクション)を彷彿とさせるブラックメタル的なトレモロリフから入る曲。

イントロからの暴虐的だが荘厳なトレモロリフはDISSECTIONのアルバムStorm of the Light’s Baneを思い起こさせます。しかし、サビでのクリーンボイスや全体の歌メロ的にはSoilworkらしさを上手く出している曲です。

終盤のギターソロもとても格好良い。

7 The Ride Majestic (Aspire Angelic)
クリーンのアルペジオからディストーションサウンドでフレーズを引き継ぐ形のメロディアスなギターリフから激しく展開する曲。

通してアップテンポでブラストビートのドラムと共に激しく進むものの、サビではロックでキャッチーな歌メロとギターのパートを見せたりと、多様な変化を見せてくれる曲です。
薄く聴かせたオルガンの音も良い感じに雰囲気を作っています。
哀愁と泣きを感じるギターソロもとても格好良い。

8 whil of Pain
ミドル・スローテンポを基本とし重厚に展開する曲。
クランチのアルペジオから入り、どっしりと進み哀愁を感じさせます。

ブラストビートとストリングスで激しさを出したパートからの味わいのあるギターソロの流れは中々に良い。

9 All Along Echoing Paths
トレモロと刻みのヘヴィなリフからブラストビートの激しいイントロで始まる曲。

クリーンボイスのボーカルとメロディアスなギターが展開されるサビがとても印象的です。
メロディアスに展開しツインの流麗なハモりを聴かせるギターソロも格好良い。

10 Shining Lights
メロディアスでエモーショナルなギターのフレーズから始まる曲。

Aメロからアグレッシブさを出しつつ、サビではイントロのギターをバックにクリーンボイスのドラマチックな展開をします。
ソロも良いですがこのイントロやサビが個人的にはとても気に入りました

11 Father And Son, Watching The World Go Down
イントロやエンディングは妖しさを感じさせますが、全体的にはどこか爽やかで感動的に感じるアルバムラストの曲。

クリーンボイスのAメロからデスボイスを織り交ぜたアグレッシブなパートを挟むアルバムを通して聴かれた展開ですが、全体的に激しさよりも爽やかで感動的な雰囲気を感じます。

参加メンバー
ボーカル     BJÖRN “SPEED”STRID (ビョーン・スピード・ストリッド)
ギター    SYLVAIN COUDRET   (シルヴァン・コードレー)
ギター    DEVID ANDERSSON   (デイヴィッド・アンダーソン)
キーボード   SVEN KARLSSON     (スヴェン・カールソン)
ベース      OLA FLINK       (オーラ・フリンク)
ドラム     DIRK VERBEUREN   (ダーク・ヴェルビューレン)

とても好評な作品でしたが、通して聴いてみたところ個人的には予想以上に完成度の高いアルバムでした。

メロデスやメタルコアなり激しめのメタルが好きな方にはおすすめです