STRATOVARIUS - INFINITE アルバムレビュー

今日はフィンランドのパワーメタルバンドSTRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)の2000年に発売されました8thアルバムINFINITE(インフィニット)を紹介&レビューしていきます。

今回紹介する”INFINIT”は彼らがフィンランドにおいて、初のゴールドディスクを獲得した人気のアルバムであり”ティモ・トルキ”時代の代表作の1つです。

・明るく開放的な雰囲気へと変化した作品

メロディアスな歌メロを前面に出した”パワーメタル”であり、北欧のバンドらしい”叙情的な雰囲気”を残していますが、それまでのネオクラシカル調でダークな色合いの曲が多かったのに比べこの”INFINIT”は洗練され”明るく開放的”な雰囲気の曲が多い印象です。

オープニングナンバーであり人気曲である”Hunting High and Low”は正にそれを印象付けている様に感じます。

 

・キャッチーでPOPな構成

上の変化もよりその印象を強くしていますが、全体的に歌メロを重視したPOPな色合いが強く、まとまりのある聴きやすいアルバムに感じます。

ギターやキーボードのクラシカルでテクニカルなソロの掛け合いはこのアルバムでも健在ですが、技巧で強く主張する様なものは少なく、曲としての盛り上げとして適度に弾いていると感じるものが多いです

しかし、完全にメタルから離れたかというとそうでもなく、力強さのあるメロディー重視のパワーメタルとして高い完成度の作品に感じます。

 
各曲の印象や感想。
アルバム INFINITE 曲目
1 Hunting High and Low
2 Millennium
3 Mother Gaia
4 Phoenix
5 Glory of The World
6 A Million Light Years Away
7 Freedom
8 Infinity
9 Celestial Dream
10 What Can I Say? ※ボーナストラック

 

1 Hunting High and Low
開放的で高揚感を感じる人気の曲。

それまでの彼らの曲と比べ全体を通してPOPで爽やかな印象ですが、Aメロからサビまでのメロディの流れはとても良く、特にクワイアを使用したサビパートは開放的な雰囲気で印象に残ります。

ギターソロは曲調を崩さず控えめですが、ラストのサビの歌メロ裏でオブリガードとして入るアレンジは雰囲気を効果的に盛り上げています。

POPな色合いからかメタル好き以外の方にも受けが良い曲で、現在もセットリストに良く入る曲です。

2 Millennium
メロディアスでストレートなアップテンポの曲。
難解な変化はなくストレートに力強く展開していきます。歌メロの流れが良く、特に曲名を合唱するサビが印象的です。

中盤過ぎでの間奏ではギターとキーボードがテクニカルなソロを聴かせてくれます。

3 Mother Gaia
場面変化していく感動的で泣きに満ちた8分程の壮大なバラード。

前半はピアノや薄く効かせたストリングスとアコースティックギターのバッキングで、しっとりと物悲しく進みます。この時に間に入るギターのちょっとしたフレーズはどこか柔らかく優しさを感じさせます。

3分手前になるとブラス等が入り盛り上げる感動的なパートへと変化しますが、フレーズを引き継ぐギターソロへの流れがとても秀逸で印象に残ります。

中盤を過ぎるとエンディングまでギターとストリングスによる泣きに満ちたインストパートが展開され、このフレーズの流れがなんとも美しいです。

あまり知られていませんが、ピアノ・ギター・ストリングスを効果的につかったとても感動的なバラードで素晴らしい曲です

4 Phoenix
ミドル・ファストのメロディアスでドラマチックな展開の人気曲。

ドラマチックなコード進行をバックに展開するメロディーの流れがとても良く、特に楽器群の特徴的なタメから強進行で入るサビパートがとても印象的です。

この時ハープシコードによるアルペジオも雰囲気を強く盛り上げています。
イントロのギターリフは同バンドの人気曲”Speed of right”に似ていますね。

5 Glory of The World
キーボードのプレイが目立つ爽やかなアップテンポの曲。

キャッチーな歌メロ主軸としたストレートな展開の曲ですが、イントロからキーボードのソロが目立ち、間奏ではイェンス・ヨハンソンが本領発揮とばかりにテクニカルなプレイを聴かせてくれます。

キーボードが一番目立ちますが、ギターもイントロのリフからギターソロまで存在感を見せてくれ、中々に格好良い曲です。

6 A Million Light Years Away
幻想的な雰囲気のミドルテンポの曲。
イントロのギターリフはとても幻想的な雰囲気を感じ、改めて聴くと”ETERNAL”の”Feeding The Fire”のギターリフはこの曲のイントロに似ています。

クリーンのアルペジオをバックにしっとりと進むAメロ、ディストーションギターが入り力強く進むサビと切り替わりながら展開します。

どこか希望的にも感じさせる、ロックな色合いの終盤のギターソロが中々に格好良い。

7 Freedom
全体的にとてもPOPで明るく爽快な疾走曲。
イントロから明るく希望的な雰囲気に満ちており感動的なサビが印象的です。

メロディーラインが似ているわけではないですが、どこか”Helloween”等にとても近いニュアンスを感じる曲です。

8 Infinity
ドラマチックで壮大なタイトルトラック。
緊張感のあるイントロから始まり、しっとりとしたメロディパート、疾走感を出したパートと変化し、壮大なオケやテクニカルなソロパートを挟み劇的な展開を見せてくれます。

9分と長い曲ですが、劇的な展開で飽きずに聴かせてくれます。

9 Celestial Dream
オケとアコースティックギターによる、どこか夕暮れの広大な荒野を行くが如く壮大な雰囲気があり感動的な曲。

ストリングスやブラスでの盛り上げが素晴らしく、2分と短い曲ですがとても印象に残るアルバムの締めにふさわしい曲です。

10 What Can I Say? ※ボーナストラック
力強くも物悲しさを感じさせるバラード曲
スローテンポで重厚に進み、メロディーやアレンジからは物悲しさを感じさせます。

クリーントーンのギターのバッキングからディストーションサウンドのギターが入り、ハイトーンで歌うサビでは盛り上がりを感じますが、通して悲しみに満ちた雰囲気です。

参加メンバー
ボーカル   TIMO KOTIPELTO    (ティモ・コティペルト)
ギター    TIMO TOLKKI  (ティモ・トルキ)
キーボード  JENS JOHANSSON    (イェンス・ヨハンソン)
ベース    JARI KAINUAINEN       (ヤリ・カイヌライネン)
ドラム     JÖRG MICHAEL      (ヨルグ・マイケル)

 

ティモ・トルキ時代の傑作の一つであり、彼らの作品の中でも人気のあるアルバムです。メロディー重視のメタルが好きな方にはおすすめします。