STRATOVARIUS - VISIONS
今日はSTRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)の1996年に発売されました6thアルバムVISIONS(ヴィジョンズ)を紹介&レビューしていきます。

STRATOVARIUSはフィンランドのパワーメタルバンド。北欧のバンドとしては古くから活動しておりこのジャンルにおいても代表的なバンドに挙げられますが、

今日はギタリストである”ティモ・トルキ”がメインソングライターであった時代の作品を一つ紹介します。

・彼らの人気を決定付けたティモ・トルキ時代の傑作
音楽性としては”ネオクラシカル調のギタープレイ”に派手なオケではなく、”キーボードのプレイとしてのハープシコード(チェンバロ)やストリングス音色を”アレンジに加えたメロディー重視のメロディックスピードメタル/パワーメタル。

この作品は実力派のキーボーディスト”イェンス・ヨハンソン”とドラマーの”ヨルグ・マイケル”の加入により力強く完成度を上げた前作”Episode”と並ぶ傑作であり、
“ティモ・トルキ”時代の作品としては特に評価が高く欧州においての人気を確立した作品です。

メインソングライターであったティモ・トルキが抜けた現在の作品と比べるとアレンジ等からもクラシカルな要素が強く、アコースティックによるパートも多く聴かれ、全体的にどこか哀愁を帯びており時として開放的な雰囲気があります。

 

・ティモ・トルキとイェンス・ヨハンソンによるテクニカルなソロの掛け合い
アルバム通して間奏ではネオクラシカル系の速弾きでは名の知れたギタリストである”ティモ・トルキ”とキーボーディストである”イェンス・ヨハンソン”のテクニカルなソロの掛け合いを多く聴く事ができます。

フレーズはハーモニックマイナースケールを交えたクラシカルな速弾きが多く好きな人にはツボに入ると思います。

イングヴェイ・マルムスティーンのバンドにも参加していたキーボーディストである”イェンス・ヨハンソン”は加入初作品である前作以上に派手なソロパートを演奏しており、その実力をより発揮しているように感じます。

 

それぞれの曲の感想や印象を書いていきます。

アルバム Visions 曲目(日本版)

1 Black Diamond
2 The Kiss of Judas
3 Forever Free
4 Before the Winter
5 Legions
6 The Abyss of Your Eyes
7 Holy Light
8 Paradise
9 Coming Home
10 Visions
※日本盤と輸入盤ではBlack DiamondとThe Kiss of Judasの順番が逆のようです。私の所持しているのは日本版です。

 

1 Black Diamond
ハープシコード(チェンバロ)の音色によるトップの音をキープし規則的に変化するクラシカルなフレーズから始まるドラマチックな曲。

イントロのハープシコードのフレーズが入るサビはとても印象的ですが、そこにギターリードが入るラストのサビや、
転調をしながらギターとキーボードが交互にクラシカルなソロを展開する間奏はとても良い。

速弾きのギターソロは解放弦の音をペダルで使用した物やスウィープ奏法を交えテクニカルに展開されます。

初めて聴いた曲で最も印象に残った曲でした。このバンドを聴き始めの頃は、より疾走感や力強さのあった”SONATA ARCTICA”の方を気に入りこのバンドは少々物足りなく感じていましたが、この曲だけは当時から特別印象に残っていました。

このバンドの曲の中でも特に有名な曲の一つです。この曲に限ったことではないですが気に入った方にはライブ音源を聴くことをオススメします

2 The Kiss of Judas
スローテンポで展開するダークで重厚なアルバム内でも人気の曲。
少し落ち着いた雰囲気ですがドラマチックに展開します。

タイトル名を歌うサビパートは特に印象的ですが、Bメロの裏で入るギターのフレーズやネオクラシカル調に展開する泣きのギターソロも良い。

疾走感のある曲を求めていた時には気づきませんでしたが良い曲です。

3 Forever Free
これも人気のメロディアスなスピードナンバー。
展開しとしてはベタではありますがメロディーの流れは良くサビなどからは開放的な雰囲気を感じる曲です。

ツインのハモりからテクニカルなキーボードとギターのソロの掛け合いが展開される間奏は中々良いです。

4 Before the Winter
ハープ音色のアルペジオから入りスローテンポでしっとりと展開されるバラード。

サビではディストーションサウンドのギターが入りドラマチックな盛り上がりを見せてくれます。
間奏部分ではピアノとフルート(別の音色かもしれません)によるクラシカルな静的なパートから泣きのギターソロが展開され、曲全体的にも冷たさを感じどこか切ない雰囲気です。

5 Legions
ブリッジミュートを主体とした硬質なギターリフから始まるスピードナンバー。

ハープシコード(チェンバロ)音色の高速アルペジオが入り盛り上げるBメロからのキャッチーなサビの展開は良いです。

この曲でもハーモニックマイナースケールが入るキーボードとギターのクラシカルな速弾きの掛け合いを聴くことができます。

6 The Abyss of Your Eyes
前曲とは打って変わってスローテンポのヘヴィでダークな曲。
これも歌メロはドラマチックに展開しますがギター、ベース、ドラムの楽器隊のアレンジからはアルバムの中でも特にヘヴィさを感じます。

メロディー裏のストリングスは良い感じで雰囲気を盛り上げています。

7 Holy Light
ギターとキーボードによるネオクラシカル調のインスト曲です。
ギターとハープシコード音色のキーボードが重なるように同フレーズを弾くスピード感のある速弾きが展開されますが、

アコースティックの伴奏と共に展開するスローな展開も入り静と動のコントラストを感じる事が出来ます

8 Paradise
ノリの良いポップでキャッチーなファスト・ミドルテンポの曲。
曲の展開からは全体的に明るくどこか開放的な雰囲気を感じます。
間奏後のギターリードが裏にラストのサビが特に印象的で良いです。
アルバム内でも人気のある曲の1つです。

9 Coming Home
アコースティックギターの伴奏とストリングスでしっとりと展開するバラード。

メロディーラインは美しく強い哀愁を感じる曲です。中盤ではディストーションサウンドのギターも入り少し力強さを出しています。

間奏での泣きの入るギターソロも中々良いですが、ラストの方でストリングスが入りフェードアウトするのも印象的です。

10 Visions
10分と長尺のドラマチックなタイトルトラック。
スローテンポの壮大な雰囲気のイントロから始まりそこから疾走感のある歌メロパートが展開されるますが、

テンポを落としアコースティックギターのアルペジオをバックにしっとりと展開するパートや語りのパートが入ったりと劇的に展開していきます。
これもアルバム内では人気のある曲です。

参加メンバー
ボーカル   TIMO KOTIPELTO    (ティモ・コティペルト)
ギター    TIMO TOLKKI  (ティモ・トルキ)
キーボード  JENS JOHANSSON    (イェンス・ヨハンソン)
ベース    JARI KAINUAINEN       (ヤリ・カイヌライネン)
ドラム     JÖRG MICHAEL      (ヨルグ・マイケル)

ティモ・トルキが複雑な理由から抜け新体制になってからの3作品目であり最新作の”ETERNAL”は素晴らしい出来でしたがこの時代の作品もとても良い物と感じます。

STRATOVARIUSの代表作でありメロディアスなヘビーメタルが好きな方にはオススメの作品です。