THE CROWN - CROWNED UNHOLY
今日はスウェーデンのメロディックデスメタル/デスラッシュバンドTHE CROWN(ザ・クラウン)の2004年に発売しましたアルバムCROWNED UNHOLYを紹介&レビューしていきます。

“CROWNED UNHOLY”は当時”トマス・リンドバーグ”のボーカルで収録された5thアルバム“CROWNED IN TERROR”のボーカル部分を、本来のボーカル”ヨハン・リンドバーグ”に差し替えミックスし直されたアルバムです。

・デス・ロールな色合いがやや薄れストレートなデスラッシュになった5thアルバム
基本は前作同様“ブラストビートを頻繁に使った手数の多いドラム”“ゴリゴリとしたギターリフ”“迫力のあるデスボイス”でテンションMAXで突っ走り続けるデスラッシュ。

全体的に前作”DEATHRACE KING”で感じられたデスラッシュ+ロックンロールな”デス・ロール”のノリが薄くなりストレートな印象ですが、時折現れる程よくメロディアスな哀愁を感じるリード幅を広げたソロの表現は前作には無い雰囲気を感じます。


・表現の幅の広がったギターソロ
前作”DEATHRACE KING”では曲調に合わせてか、ロックな色合いのノリノリのソロや勢いで押す速弾きのソロが目立ちました。

今作では勢いではなく“哀愁を感じさせる噛みしめる様なフレーズ”“クラシカルなフレーズ”“流麗なツインのハモり”を駆使したメロディアスな物も聴かれ、曲調の変化と共に表現が多彩になった様に感じます。


・アルバム内で気に入った曲
個人的には爆走デスロールナンバー” Satanist”が最も気に入り、次いで“Under the Whip”・”Drugged Unholy”・“Death Is the Hunter”が気に入りました。

各曲の印象や感想。
アルバム CROWNED UNHOLY 曲目
1 House of Hades (Intro)
2 Crowned in Terror
3 Under the Whip
4 Drugged Unholy
5 World Below
6 The Speed of Darkness
7 Out for Blood
8 (I Am) Hell
9 Death Is the Hunter
10 Satanist
11 Death Metal Holocaust

1 House of Hades
オーケストラヒットを派手に使った緊張感のあるオープニング曲。

2 Crowned in Terror
迫力のあるイントロから終始ブラストビート織り交ぜ進む強烈な疾走曲。
トレモロやザクザクと刻む激しいギターリフとドラムでアグレッシブに展開していきます。

サビで現れるギターリードは印象的であり、ツインのハモりを交えたメロディアスなギターソロは格好良い。

3 Under the Whip
Crowned in Terrorのテンションをそのままにゴリゴリとしたギターリフと手数の多いドラムで進む曲。

勢いはそのままに対比をつけるかの様にライトハンドを織り交ぜたメロディアスなギターのプレイが入るサビパートは格好良く、ハーモニクスを使ったラストのギターソロも印象的です。

4 Drugged Unholy
前作で聴かせてくれたデスロールなノリの曲。
この曲もイントロからブラスト全開のテンションMAXな曲ですが、ギターリフからは前作で聴かれたロックンロールなノリを感じます。

終始ブラストビートを叩き続けるバッキングにライトハンド奏法のギターが乗り、デスボイスの咆哮やシャウトが入る中盤過ぎの展開は凄まじいです。

5 World Below
シンセサウンドからヘヴィなギターリフが入り始まるスローテンポの曲。
前曲までの勢いをヘヴィなギターリフと共に重厚な雰囲気で進んでいきます。

6 The Speed of Darkness
サビではクリーンボイスの爽やかさなパートも織り交ぜた曲。
基本はこの曲もブラストを取り入れノリの良いデスラッシュな曲調ですが、意表をつくかの様に現れるクリーンボイスの歌唱が入るサビが印象的です。

7 Out for Blood
ブラストビートはラストまで使用せずスネアの裏打ちによるストレートな疾走感を出した。
ツインのハモりを交え哀愁を含んだメロディアスなギターソロは印象的で格好良い。

8 (I Am) Hell
ギターリフからはどこかブラックメタル風の荘重な雰囲気も感じる曲。
メロパートでは他の曲に比べると比較的ドラムが落ち着いており、ギターリフやリードから荘重な雰囲気を出しています。

中盤でのツインのハモりのギターソロからはどこか妖しさを感じます。

9 Death is the Hunter
独特の哀愁を感じさせるリードやメロディアスなギターソロが印象的な曲。
全体的にドラムはブラストビートの様な音を詰め込むプレイはせずシンプルなノリを感じさせます。

哀愁を持ったギターのリードと共に進行するサビや、クラシカルなプレイも入れたメロディアスなツインのギターソロが格好良く印象的です。

10 Satanist
ゴリゴリとしたベースからノリノリのギターリフで爆走するアルバム内でも人気のデスロールな曲。

イントロのギターリフからロックなリードも織り交ぜノリノリで進んで行く曲の展開はストレートに格好良い、個人的にはアルバム内でも屈指のキラーチューン。

11 Death Metal Holocaust
ブルータルなデスメタルの色合いのアルバムラストの疾走曲。
曲名通りギターリフからも低音のうめき声の様なデスボイスからも凶悪なデスメタルな色合いを強く出し、そこに正にスラッシュなビートを織り交ぜたデスラッシュな曲。

参加メンバー
ボーカル JOHAN LINDSTRAND(ヨハン・リンドストランド)
ギター   MARCUS SUNESSON (マーカス・スーネソン)
ギター  MARKO TERVONEN (マルコ・テルヴォーネン)
ベース MAGNUS OLSFELT (マグナス・ウルスフェルト)
ドラム  JANNE SAARENPÄÄ(ヤンヌ・サレンパ)

名盤とされる”DEATHRACE KING”に隠れがちですが、このアルバムもクオリティの高いメロディックデスメタル/デスラッシュアルバムですのでおすすめします