
ポーランドのエクストリーム・メタルバンド、DECAPITATED(ディキャピテイテッド)がニューアルバム『CANCER CULTURE』を2022年5月27日にリリース。海外でのリリース元はNuclear Blast Records、日本ではワードレコーズ。
スタジオ・アルバムのリリースは2018年の前作『ANTICULT』以来であり、通算8枚目になります。
Vogg(Gt)は今作とファーストシングルについて以下のコメントをしています。
「ついに、何ヶ月も待たされた末に、私たちはそれを手に入れました。ニューアルバム “Cancer Culture “の発表とニューシングルの発売が決定したんだ! 期待は大きかったし、このアルバムでは大規模なチャレンジを自分たちに課したとも言える。でも、努力は報われると思うんだ。
制作を引き受けてくれた素晴らしい人たちを集める機会に恵まれ、このアルバムでできる限りのものを提供できるようサポートしてくれた。
今回もJarek Szubrycht (Carnival is Forever)が、人類の夢、野心、願望の不釣り合いについて素晴らしい歌詞を書いてくれた。
ジャケットは、今回初めてイタリアのアーティスト、Fabio Timpanaroと組んだのですが、彼のアートは、私たちがビジュアルアートを通して伝えたかったことを完璧に表現してくれています。
このアルバムのタイトルの意味を誤解しないでください。このアルバムは、もっと広い文脈を持っています。今回、私たちがお届けしたものに、きっと驚かれることでしょう。」
「Cancer Culture』からのファーストシングルを選ぶのは簡単じゃなかった。どの曲も、できるだけ早く披露したい、そして誇りに思えるような、異なる雰囲気を持っているんだ。「Cancer Culture」はアルバムの1曲目なので、新しい音楽を紹介するのに最適な曲だと考えました。アルバムの序章であり、何を期待しているのか、わかると思います。」
OFFICIAL VIDEO
6. Iconoclast
3. Just a Cigarette
5. Hello Death
2. Cancer Culture
トラックリスト
01. From the Nothingness with Love
02. Cancer Culture
03. Just a Cigarette
04. No Cure
05. Hello Death
06. Iconoclast
07. Suicidal Space Programme
08. Locked
09. Hours as Battlegrounds
10. Last Supper
今やエクストリーム・メタル大国の1つであるポーランド。ヴェイダーやベヒーモスに続くビッグネームと言えるのが、このディキャピテイテッドだ。96年の結成時、ヴォッグ(G)とヴィテック(Dr)の兄弟は、それぞれ16歳と12歳(!)だったというのだから、神童以外の何ものでもない。2本のデモをリリース後、00年に『Winds of Creation』でアルバム・デビューを果たす。カンニバル・コープスやモービッド・エンジェル、セパルトゥラからベイエリア・スラッシュ、果てはポーランドの英雄KATからの影響を消化したという彼らのスタイルは、デス・メタル界に大きな衝撃を与えた。結局彼らはヴェイダーのマネジメントに見そめられ、当時デス・メタル界最大のホームグラウンドであったイヤーエイクと契約。その名は世界中へと轟いていくことになる。
だが07年、ディキャピテイテッドは大きな悲劇に見舞われる。ツアー中の事故でヴィテックが帰らぬ人になってしまったのだ。バンドのメンバーであり、何よりも大切な弟であるヴィテックを亡くしたヴォッグの心の傷は大きく、ディキャピテイテッドは数年間の活動休止を余儀なくされる。しかし2年後、ヴィテックの遺志を継ぐ形でバンドは復活。12年と19年には来日も果たしている。
そんなディキャピテイティッドが、8枚目となるニュー・アルバム『キャンサー・カルチャー』をリリースする。17年の『アンチカルト』以来5年ぶりと、ファンの期待もこれ以上なく高まっているが、本作はそんなプレッシャーを軽々と跳ね返す仕上がり。もちろん中身はテクニカル、ファスト、ブルータルの三拍子揃った、ファンが望むディキャピテイテッド流のデス・メタル。彼らのルーツである80年代のスラッシュ・メタルやデス・メタルを見事に消化した上で、女性ヴォーカルをフィーチャするなど、意欲的な面も見せる。トーマス・ザレウスキとカーカスやオーペスなどとの仕事で知られるエンジニア、デイヴィッド・カスティロのコンビによる音作りも完璧。全デス・メタル・ファン必聴の作品だ!
DECAPITATED(ディキャピテイテッド)
メンバー
Vogg – Guitars
Rasta – Vocals
Paweł Pasek – Bass
James Stewart – Drums
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