IMMORTAL -『NORTHERN CHAOS GODS』
ノルウェーのブラックメタルバンド IMMORTAL(イモータル)が「Mighty Ravendark」のリリックビデオを公開しました。

この曲は、日本盤がワードレコーズより7月6日にリリース予定の新アルバム『NORTHERN CHAOS GODS』(ノーザン・ケイオス・ゴッズ)に収録されます。



こちらは同アルバムのタイトルトラック「NORTHERN CHAOS GODS」のリリックビデオです↓


『NORTHERN CHAOS GODS』

前作「All Shall Fall」から9年ぶり通算9枚目のアルバム。

アルバムは合計45分の全8曲を収録し、日本盤がワードレコーズより7月6日にリリースを予定。(海外ではNuclear Blast Recordsより同日)

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今作は、5thアルバム「At The Heart Of Winter」(1999年)〜8thアルバム「All Shall Fall」 (2009年)までの作品を手がけたAbyss Studioの”Peter Tägtgren”がプロデュースしています。(今作のベースパートも担当)
トラックリスト
1. Northern Chaos Gods
ノーザン・ケイオス・ゴッズ
2. Into Battle Ride
イントゥ・バトル・ライド
3. Gates to Blashyrkh
ゲイツ・トゥ・ブラシアーク
4. Grim and Dark
グリム・アンド・ダーク
5. Called to Ice
コールド・トゥ・アイス
6. Where Mountains Rise
ホエア・マウンテンズ・ライズ
7. Blacker of Worlds
ブラッカー・オブ・ワールズ
8. Mighty Ravendark
マイティー・レイヴンダーク





インフォメーション

ノルウェーのブラック・メタル界を代表するバンドの1つ、イモータル。彼らはブラック・メタルの顔であると同時に、ブラック・メタルのアイデンティティを逆転することで成功を掴んだバンドと見ることもできる。

イモータルは91年、ベース・ヴォーカルのAbbath、そしてギターのDemonazを中心に結成された。その母体となったのは、Old FuneralとAmputationというデス・メタル・バンド。90年代初頭は、ノルウェーでブラック・メタルが大きなムーヴメントとなり、それまでデス・メタルをプレイしていたキッズたちが、一斉に宗旨変えをした時期。イモータルも、そんなバンド群の1つであった。デモと7″EPを発表後、新進気鋭のOsmose Productionsと契約。92年に『Diabolical Fullmoon Mysticism』でアルバム・デビューを果たす。さらに『Pure Holocaust』(93年)の『Battles in the North』(95年)と順調にアルバム発表し、特にヨーロッパにおいて大きな人気を獲得していった。彼らが多くのファンから支持を得た理由の一端を知りたければ、ぜひ「Grim and Frostbitten Kingdoms」や「Blashyrkh (Mighty Ravendark)」(いずれも『Battles in the North』収録)あたりのPVを見てほしい。コープスペイント+ガニ股で演奏し、山の中を走り回る姿には、思わず笑みがこぼれてしまうに違いない。イモータルは、「ブラック・メタル=怖い音楽」という固定観念を、見事にひっくり返したバンドなのだ。結果、ブラック・メタルという閉鎖的な世界の門戸を、多くの人々に開放したのである!イモータルは、あの悪名高いインナーサークル全盛期にその活動を開始している。Abbathは故Euronymousに感化されブラック・メタルにハマり、またOld FuneralではBurzumのVarg Vikernesとも一緒にプレイをしていたほど。だが、彼らは犯罪行為に手を染めることはしないという、確固たる意志を持っていた。「犯罪に手を染めないなんて、当たり前だろ!と思われるかもしれない。しかし当時のノルウェーは、「教会に火をつけてこそ一人前、それができなければニセモノ」なんていう、常識では考えられないような価値観がまかり通る異世界だった。それまでファンタジーでしかなかった悪魔やアンチ・キリストの世界を、教会を焼き払うことで現実のものとしていたのだ。ブラック・メタルは本当に危険な音楽でなくてはいけない。それが当時のブラック・メタルのアイデンティティだったわけである。そんなシーンのど真ん中にいながらにして、イモータルはそのアイデンティティを真っ向から否定。悪魔を再びファンタジーの世界へと送り返す役割を担ったのだ。彼らのPVを見て、「あんなものはブラック・メタルではない!けしからん!」と腹を立てたコアなファンもいたことだろう。だが、元来イーヴルであることとユーモラスであることは紙一重。ブラック・メタルの元祖ヴェノムはそこをよく心得ていたからこそ、悪魔について歌うと同時に、決してユーモアの精神を忘れることはなかった。イモータルは、EuronymousやBurzumらが「No Fun」と切り捨てた部分を復活させ、原点であるヴェノムへ立ち返ることで多くのファンの心をつかんだのである。冒頭「イモータルはブラック・メタルのアイデンティティを逆転させた」と書いたが、ヴェノムこそがブラック・メタルの原点であるとするならば、「イモータルこそ最も正統なブラック・メタルの継承者」ということになるだろう。

そんなイモータルだが、その歩みは山あり谷ありであったと言える。ドラムにHorghを加え、97年には4枚目のアルバム『Blizzard Beasts』をリリースした矢先、Demonazが酷い腱鞘炎にかかり、ギターを弾けなくなってしまう。そのため続く『At the Heart of Winter』(99年)、『Damned in Black』(00年)、『Sons of Northern Darkness』の3枚では、Demonazの役割は歌詞の提供のみ。ギターはAbbathが担当せざるをえなくなった。そんな苦境で製作されたにもかかわらず、『At the Heart of Winter』はメロディックなブラック・メタルの傑作として、いまなお世界中から高い評価を受け続ける作品となった。結果、『Sons of Northern Darkness』からは、ヨーロッパ最大のメタル・レーベル、ニュークリア・ブラストへと移籍。さらなる飛躍を遂げるはずだった。だが03年、イモータルは突如解散を発表。あまりに急激な展開に、多くのファンからため息が漏れた。

その後も波乱は続く。結局4年の活動休止を経て、07年に彼らは活動を再開。ドイツのヴァッケン・オープン・エアーやノルウェーのインフェルノなど、大手ヨーロッパ・フェスで久々の勇姿を披露したのち、09年にはニュー・アルバム『All Shall Fall』を発表。完全復活をアピールしてみせた、かに見えた。だが、「今度こそは」というファンの願いもむなしく、またまた問題が発生。「イモータル」というバンド名の商標をめぐって、メンバー間で法的争いになってしまったのだ。Abbathは「イモータル」というバンド名は自分1人のものであるとする一方、DemonazとHorghは、3人全員が権利を所有するものと主張。結局15年3月、Abbathはイモータルから脱退。現在は個人名義での活動をしている。

さまざまな困難を乗り越えてきたイモータルも、さすがにAbbath抜きでは再解散もやむなしかと思われたが、そんなことでギブアップする彼らではない。残されたDemonazとHorghは、バンドの継続を決意。そしてついに、このたび9年ぶりとなる新作『ノーザン・ケイオス・ゴッズ』がリリースされることとなったのだ!Abbathの後任を加入させることなく、Demonazがヴォーカルも担当。ベースにはゲストとして、あのPeter Tägtgrenが参加。まあ当然「Abbathのいないイモータルなんて…」と不安を感じる向きもあるだろう。だがそんな心配は一切不要。イモータルはイモータルのままだ。『ノーザン・ケイオス・ゴッズ』というアルバム・タイトルからしてイモータル丸出しだが、中身はそれ以上にイモータル。むしろAbbathの方が、現在多少ブラック・メタルから多少の逸脱しているのとは対照的である。「まるでブリザードのような寒々しいリフの嵐が吹き荒れる作品」なんていう手垢がつきすぎた形容に呆れるむきもあるかもしれないが、イモータル以上に「ブリザード」という形容が似合うバンドがいるだろうか?もう少し具体的にということであれば、『ノーザン・ケイオス・ゴッズ』は、『Pure Holocaust』や『Battles in the North』あたりの古き良きイモータル流ブラック・メタルを、現代のテクノロジーでグレードアップした作品と言うのが良いかもしれない。もちろんHorghの凄まじいドラミングも健在だ。『ノーザン・ケイオス・ゴッズ』は、イモータル・ファン、北欧ブラック・メタル・ファンなら誰でも興奮すること間違いなしのアルバムだ。

それにしてもバンド名の商標をめぐってバンドが分裂するあたりも、実にヴェノムの正統な継承者らしいところである。

IMMORTAL

1990年に”Abbath Doom Occulta”(Vo/Ba)とDemonaz Doom Occulta(Gt)により結成された、ノルウェー・ベルゲン出身のブラックメタルバンド。ノルウェーのシーン黎明期から活動している同ジャンルにおける代表的なバンドの一つ。

1992年に「Diabolical Fullmoon Mysticism」でデビューし、現在までに合計8枚のアルバムをリリース。

2003年にメンバーの私的な理由から一時解散するが、2005年に再結成し活動を再開。

2015年には、バンド内で商標権を巡った対立からオリジナルメンバーである”Abbath Doom Occulta”が脱退。現在は新バンドABBATH(アバス)として活動中であり、LOUD PARK 15にて初来日を果たしている。
メンバー
Demonaz – Guitars/Vocals
Horgh – Drums
関連リンク
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その他収録曲が公開された時は追記していきます。

以上”IMMORTAL 新曲「Mighty Ravendark」のOFFICIAL LYRIC VIDEOを公開”でした。

紹介した新譜リリース一覧