今日はデュアルアンプ時でのキャビネットやマイクの組み合わせに関する問題やそれに対する解決方について書いていきたいと思います。
・デュアルアンプでの問題点
デュアルアンプ(デュアルトーン)機能は様々なアンプにキャビネットやマイクをAとBに分けて混ぜ合わせ、音を作れる機能ですがこの機能には問題があります。
専門的な話を省いて分かりやすく書くと“AとBに分けたアンプの出音がキャビネットやマイクを含めた組み合わせによってそれぞれズレ”があり、この差が大きいと篭った音やスカスカな音になってしまいます。
・解決法
これを解消する手段として“出音が早い方にエフェクターを置き片方の処理を遅らせズレを無くし解消”する必要があります。
この様な感じに↓
個人的には音の干渉が少ないデフォルトの”パラメトリックイコライザー”等が良いと思いますが、デフォルトの設定の”イコライザー”であってもゲインが強くなる傾向があり大量に置く事は”DSP的にも問題”があります。
なので個人的には”パラメトリックイコライザー”1つで修正が効く範囲のズレが小さい組み合わせが良いと思います。
※処理の遅れはエフェクター毎に違いがあり他のエフェクターでも同じ様に置き修正が出来ますが、他のエフェクターではその値が大きすぎて調整出来ないのと音への干渉が問題になります。
・いくつかの具体例(同一のアンプとキャビネットの場合)
今回は同一の”アンプとキャビネット”に”マイク”を変更した“ズレが少なくイコライザーを置く必要の無い”組み合わせと“イコライザー1つで解消する”組み合わせを書いていこうと思います。
※AとBで別々のアンプを使うと二つのアンプを混ぜた音のバランスを取るのが難しく、上手く混ぜたとしても単体の方が良かったと感じることが多いため私個人としてはキャビネットのみを変更する方法を取っています。
今回はハイゲインアンプ3種のデフォルトのキャビネット” 4×12Tread V-30″ ・”4×12Uber “・”4×12 XXL v-30″について書いていきます。
イコライザーを置く必要のある組み合わせに赤と青の色を付け、赤い方をイコライザーを置き遅らせる方とします。
・4×12Tread V-30
イコライザーを置く必要の無い組み合わせ。
AとBが同一のマイク・”57 on axis×409 Dynamic”・”57 on axis×421 Dynamic” ・”57 on axis×87 Condenser” ・”409 Dynamic×421 Dynamic” ・”409 Dynamic×87 Condenser”
イコライザー1つで良い組み合わせ。
”57 on axis×57 off mic”・ ”57 off axis×409 Dynamic”(トップ画像の例)・ ”57 off axis×421 Dynamic”・ ”57 off axis×87 Condenser”・ ”57 on axis×4038 Ribbon”・”421Dynamic×4038 Ribbon“・”409Dynamic×4038 Ribbon“
・4×12 XXL V-30
イコライザーを置く必要の無い組み合わせ。
AとBが同一のマイク・”57 on axis×409 Dynamic”
イコライザー1つで良い組み合わせ。
”57 on axis×57 off mic”(上の画像の例)・ “57 off mic×409 Dyna mic” ・”121Ribbon×421 Dynamic“・ “67Condenser”×”421 Dynamic”
・4×12Uber
イコライザーを置く必要の無い組み合わせ。
AとBが同一のマイク・409 Dynamic×121Ribbon
イコライザー1つで良い組み合わせ。
“421 Dynamic×409 Dinamic“・” 409 Dynamic×87 Condenser” ・”421 Dynamic×121Ribbon “・ “87 Condenser×4038 Ribbon” ・”121 Ribbon×87 Condenser”
※各組み合わせ間違いがあるかもしれないので気がつき次第修正していきます。
こうやって並べると分かりますが、AとBを同一のアンプとキャビネットにしても各キャビネットによって結構差があります。
特に”4×12Uber”は個人的にデュアルアンプの片側(主にA)で基本として使う”57 axis”系統との組み合わせが出来ない所で扱いづらさがあります。
全ての組み合わせを私自身把握していないので列挙する事が出来ませんが、
いずれAとBのキャビネットを変えた今現在のオススメの組み合わせ等も書いていきたいと思います。
POD HD デュアルアンプでの問題点と解決法
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