POD HD 音作り Children Of Bodom その9

今日はフィンランドのメロディックデスメタルバンドCHILDREN OF BODOM(チルドレン・オブ・ボドム)の音を、POD HD500上で再現を試みて出来た現時点での設定の1つと、アンプ選択等の流れについて書いていきます。

設定に関してはPC直での録音を想定しています。

今回は9thアルバムであるI WORSHIP CHAOS”(アイ・ワーシップ・ケイオス)の音作りに挑戦してみました。

今回参考にしたのはタイトルトラックである”I Worship Chaos”です。

・アンプの選択
アンプに関しては今までの経験からモダンハイゲイン系の“Treadplate”(Mesa/Boogie Dual Rectifierモデル)と“Angel F-Ball”(ENGL Fire Ballモデル)の2択であり、感覚的に後者を選びました。

Bomber Uberも調整次第で選択肢に入るかもしれませんが、近年のメタルサウンドを再現しようとすれば、個人的な感覚からこの2択になります。

アレキシ自身様々なメーカのアンプを使用しており、このアルバムでは定かではありませんが、近年の作品では”ENGL Special Edition (E670) EL34”を使用しているとの情報が多く見られます。

・エフェクターの使用
軽いと批判される事もありますが、このアルバムのギターサウンドは特徴的であり、カラッとして高音が際立ったガリガリとした印象の音です。(前作もニュアンス的には近いものだと思います)

アンプのみでこの特徴的なニュアンスにある程度近づける事も出来ますが、今回はやや大げさに似せる為に”Screamer”を使用しました。
欠点として軽く感じてしまう部分がありますが、”Screamer”を使う事で音がブライトな質感になり音像が際立つ印象があります。

それ以外はいつも通りノイズゲート・調整用のEQ・コンプの3種類で仕上げました。

 

それでは現状の詳細な設定を書いていきますが、先にアレキシ・ライホが使用していたギターと私が使用しているギターのスペックを書いていきます↓

・アレキシ・ライホの使用ギター
ランディVを基礎とした”ESPの専用モデルを使用。

アレキシはインタビューでの発言等から、アンプ側ではあまり歪ませない状態で内蔵ブースターを常時オンにし、強くブーストさせて音を作る事を好んでいる様です。
本来はアンプとギター本体にピックアップやブースターがアレキシのギターサウンドの肝です。

数年ごとに新しいモデルが作られ、ライブでは曲ごとに使い分けていますが、それぞれ基本的なスペックは共通しています。

現在最も新しいモデル”ALEXI GREENY”です↓
ESP - ALEXI GREENY

ボディー木材 アルダー
ネック  ハードメイプル
指板  エボニー 24フレット
ピックアップ EMG HZ-FH2  
内蔵ブースター WSP MM-04 Preamp Booster
トレモロユニット フロイドローズ

それに対する私の使用ギターです↓
ある程度長く弾いている方なら分かると思いますが、細かいギターのスペックで音は変わるので比較として書いていきます。
JACKSON STARARS ケリー
ボディー アッシュ
指板 エボニー
ピックアップ EMG JH-SET
内蔵ブースター 無し
トレモロユニット ケーラー

 

それでは現状の詳細な設定を書いていきます。
・現状の詳細な設定
ミキサー
まず基本ですが”デュアルトーン・アンプ”使用時はAとBのPANは左右分けずにセンターにしています。

ただ合わせて弾いて楽しみたい場合は別ですが、録音すれば同じトラックにミックスされた状態になりますので初めから混ぜておきます。

・アンプとキャビネットの設定
POD HD 音作り Children Of Bodom アレキシ・ライホその9 アンプ

アンプAとB共に”Angel F-Ball”にしキャビネットとマイクは
Aは“4×12 Tread V-30”“57 On Axis”
B“4×12 XXL V-30″に“57 On Axis”

アンプの設定は
A DRIVE45  BASS40  MID60  TREBLE70  PRES50  
B DRIVE45  BASS40  MID60  TREBLE70  PRES50

DRIVEは気持ち高めにしているので下げても良いと思います。”TREBLE”は高音を強く出したいので、何時もより高めです。

・AMP PARAMETERS
POD HD 音作り Children Of Bodom アレキシ・ライホその9 amp para

“MASTER”と”BIAS X”を1メモリ下げいます。
デフォルトの状態との差は大きくありませんが、感覚的に調整しました。

・CAB PARAMETERS
POD HD 音作り Children Of Bodom アレキシ・ライホその9 cab para
AとB共に余分な低音域のカットとして“LOW CUT”を両方1メモリ上げています。

・エフェクターの設定
POD HD 音作り Children Of Bodom アレキシ・ライホその9 エフェクター

・一番前の”Hard Gate”
“OPEN -38.0dB”  “CLOSE -38.0dB”  “HOLD TIME 0ms”  “DECAY 348ms”
ピックアップによりノイズの出具合は変化すると思うので個々に調整をすると良いと思います。

・アンプ後ろにある”Mid Focus EQ”
HP FREQ5% HP Q50% L PFREQ85%  LPQ50% GAIN0
余分な高音と低音をカットする様に設定しています。今回はHP FREQは低めLP FREQも高めであり、何時もより抑えめの設定です。

・Mid Focus EQ後ろにある”Screamer”
BASS50 TONE30 TREBLE50 DRIVE0 OUTPUT70
上で書いた特徴的なニュアンスに似せる為に置いています。

・Screamer後ろの”Studio EQ”
設定は LO FREQ 150Hz   LO GAIN -2.0dB    HI FREQ 3000 Hz   HI GAIN 2.0dB  
個人的には定番の設定ですあり、デュアルアンプでは出すぎる150Hzを削り、抜けを良くする為に3000Hzをブーストしています。

Studio EQ後ろの”Veta Comp”
設定はSENS50%  LEVEL 73%
音を引き締め音圧を上げる為に置いています。
劇的に音が変わるわけでもないので優先度は低いです。

・一番後ろの“Nois Gate”
“DECAY 50”  “THRESH 50
ノイズを完全にカットする為に一番後ろに追加して置いています。それほどきつくないのでデフォルトの設定です。※ギターのスペックにより変わってきます

今回もPOD 500ではDSPに余裕がないので、空間系エフェクターを使いたい場合“POD HD 外部エフェクター 接続と使用方法”での方法で外部エフェクターを使うことをお勧めします。

以上今回の設定でした。

今回は今までの経験から、頭の中にあった設定のイメージに従って作ってみたものなので、より良いと感じるものができた時は新たに書いていきます。