今日はアメリカのスラッシュメタルバンド”SLAYER(スレイヤー)”のギターの音の再現を、POD HD500上で試みて出来た現時点での設定の1つを書いていきます。
設定に関してはPC直での録音を想定しています。
今回は2015年に発売したアルバム”Repentless”(リペントレス)の音作りです。参考にしたのはタイトルトラックである”Repentless”
今回から前置きを無くし必要な部分だけ付け加えて書いていく形に変更しました。
・アンプとキャビネットの設定
アンプはシングルで”Treadplate”
キャビネットとマイクは“4×12 Tread V-30”に“57 On Axis”を選択。
アンプの設定は
DRIVE50 BASS40 MID55 TREBLE60 PRES45 VOL50
・それぞれの選択やセッティングに関して
アンプはいつも通りモダンハイゲイン系の中でも使いやすい”Angel F-Ball”と”Treadplate”の2択でしたが、近いと感じる”Treadplate”を選択しました。
キャビネットに関しては、”Tread V-30″では明るくなりすぎるので”4×12Uber”も良いと感じましたが、音がこもるのが気になった為クリアで最も無難なTread v-30に。
マイクも似た理由から57 On Axisにしました。これも明るくなりすぎる傾向がありますが、その他では抜けの悪さが気になります。
アンプのセッティングに関しては、組み合わせ的に目標にしている音よりもかなり明るくエッジの効いた音になる為、ハイをあまり上げないようにしていますが、抑えようとして”Treble”を下げ過ぎると引っ込んでしまうので適度に上げています。
・AMP PARAMETERS
“MASTER”のみ1メモリ下げています。
・CAB PARAMETERS
特に変更せずデフォルトの数値です。
・エフェクターの設定
・一番前の”Hard Gate”
“OPEN -45.0dB” “CLOSE -45.0dB” “HOLD TIME 0ms” “DECAY 480ms”
ピックアップの出力によりノイズの出具合は変化すると思うので個々に調整をすると良いと思います。
・アンプ前の”Studio EQ”
LO FREQ 1000Hz LO GAIN 2.0dB
1000Hzをブーストしています。HIの方が空いているので抑えるのに5000Hzをカットなどしても良いと思います。
・アンプ後ろにある”OverDrive”
BASS50 MID50 TREBLE50 DRIVE10 OUTPUT70
アンプ側だけでは明るくなりすぎてしまう音を調整する為に置いています。問題点として全体が少しノッペリしますが、アンプ側の組み合わせや設定では現状ニュアンスを近づけようとして抑えると引っ込み過ぎる為”Overdrive”を置くことを選択しました。
・一番後ろにある”Mid Focus EQ”
HP FREQ10% HP Q50% LO FREQ90% LP Q50% GAIN0
余分な高音と低音をカットする様に設定しています。今回はデュアルアンプでもないので低音も高音域もあまり気をつかいませんが、端からカットし整えてくれるので置いています。
・一番後ろの”Studio EQ”
設定は LO FREQ 150Hz LO GAIN -2.0dB HI FREQ 3000Hz HI GAIN 3.0dB
出過ぎると感じる150Hzを削り、抜けを良くする為に3000Hzをブーストしています。
色々置けば良いという訳ではありませんが、無駄なものを省いて作った結果、今回はかなりシンプルな設定であり、DSPにも余裕がある為空間系エフェクターも問題なく置けます。
現実のアンプではなくシュミレーターであり、その中でも音が異なるアンプモデルからのアプローチなので全く同じという訳にはいきませんが、現状試した感じではこの設定となりました。
以上”POD HD 音作り SLAYERその4″でした。
より良いと感じた設定が出来た時は新しく記事を書きます。
POD HD 音作り SLAYERその4
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タグ : POD HD, POD HD 音作り記録