POD HD Parametric EQ 基本とLOWSとHIGHS

今日はPOD HDに付属してあるPre+EQの一つ“Parametric EQ”についての基本的な事と“LOWS”“HIGHS”のツマミの検証を書いていきます。

まずはイコライザー(EQ)の基本的な説明ですが。

イコライザーとは気になる特定の周波数帯をブーストしたりカットさせたりする物で、
余分と感じる部分をカットしたり足りないと思う部分を引き上げブーストする事で音を整える事ができます。

楽曲制作の際最終的な仕上げなどで他の楽器と干渉し合う部分をカットし全体を整えるためにも使われます。

大きく分けて“グラフィックイコライザー”“パラメトリックイコライザー”の2種類がありグラフィックイコライザーは変化させられる周波数帯が固定でありその影響範囲も変更できないのに対してパラメトリックイコライザーは変化させる周波数帯を細かく決められ影響範囲も変更できるため、
より自由度の高い設定をする事ができます。

 

今回はPOD HDに付属してある名前の通りパラメトリックイコライザーである“Parametric EQ”に関してです。

 

まず基本的な設定をしていくツマミ“FREQ” “Q” “GAIN “の3種類があります。

Parametric EQ

“FREQ”は どの周波数帯を変化させるかの中心の場所を決めるツマミです。
最低値0%は大体50Hzの低音域50%は800から900の中音域100%は4500Hz程の高音域です。

“Q” “FREQ”決めた周波数帯の中心点からどれだけ広くの周波数帯に影響を与えるかの調整です。

“GAIN “はその周波数帯をどれ位 ブーストさせるかカットさせるかを決めます。
50が±0であり上げるほど増幅させ下げるほど減衰させます。

 

今回はLOGIC付属の”ChannelEQ”の”Analyzer”機能を使い周波数を視覚化させて比べることにします。(これよりも分かりやすいプラグインもあるのですが現在トラブルで使用不可のためそちらが使用可能になり次第画像を入れ替えるかもしれません)

今回はこの様なシンプルな設定で録音しながら検証していきます
アンプ設定

まずは上の設定で“Premetric EQ”をOFFにしEマイナーのコードを弾き録音したデフォルトの状態での周波数です。
デフォ1

 

次に“FREQを0” “GAINを100 “にし、変化を与える周波数域を狭くするため“Qを10”と低めにした状態での周波数。

FR0

少々分かりづらいのですがデフォルトの状態と比べ低音域である周波数帯50Hz辺りを中心として引き上げられているのが分かります。

実際音を聴いても太くなっているのが分かります、太すぎて若干音が少し潰れているのも感じます。

 

次に “FREQを100” “GAINを100” “Q10” にした状態。

FR100

高音域は低音域よりも視覚として分かりづらいため判断するのに少し時間がかかりましたが、
こちらも高音域4500Hz辺りを中心として引き上げられているのが分かります。
実際音を聴いても高音がブーストされ音がやや金属的になり音抜けが良くなっている印象です。

基本的にはこの3つのツマミを使い “どこの周波数を” この画像で見た時の“左右どれだけの幅” “どれだけ増幅させるのか減衰させるのか” を決め音を理想的な形に整えます。

しかしPOD HDの”Parametric EQ”に関しては後二つのツマミが付いております。

 

“LOWS”“HIGHS”

私は”ParametricEQ”を使う上でこの二つのツマミだけは具体的にどう使えば良いのか迷っていました。
単純にツマミを上げ下げしているとHIGHSは高音域” “LOWSは低音域”に影響を与えている事は理解できましたが、
イマイチ掴みどころのない物だと感じ今回それぞれがどの辺の周波数帯に影響を与えているのかを検証してみました。

 

まず結論から言うと“LOWS”“HIGHS”を検証した結果 “この二つはどちらも”FREQ”で決めた周波数帯の設定及び”GAIN”の数値にも影響を受けず独立して周波数帯に影響を与える” 様です。

 

これも視覚化させ見比べてみます。

まずは“LOWSとHIGHSをデフォルトの50”“FREQを50” “GAINを100” “Qを10”とした時の波形です。これを基準にしていきます

FR50

次に“LOWSを100” “FREQを50” “GAINを100” “Q10”とした時の波形です。
FR50 LOWS100

明らかに低音域50〜200Hz辺りの低音域が引き上げられているのが分かります、耳で聞いた感じも音が太くなっています。

もう一枚上の音がある程度減衰した時の画像です。

FR50 LOWS100減衰後

今回は画像での説明なので伝わりづらいのですがリアルタイムで動きを観察していると引き上げられた周波数帯の音が長く残っているのが分かります。

 

今度は“LOWSを100”のまま“FREQを100”にしその他を同じ条件で録音した音の周波数です。

FR100 LOWS100

“FREQを100” “GAINを100”と言うのは上の方で書いた通り 4500辺りの高音域を引き上げる効果 がありますが今回は“LOWSを100″の低音域のブーストの効果もあり高音域と低音域が引き上げられたドンシャリ型の波形になりました。

ここで注目したいのが引き上げられた低音域なのですが“FREQ50の時との違いが無く50〜200の辺りが引き上げられている” のが分かります。

 

今度は“HIGHSを100”にし”FREQを0″にし他を同等の状態にした物です

FR0  HIGS100

上の方で画像を交えて説明した”FREQを0″ “GAINを100 “と同じく50Hz辺りを中心として引き上げられているのが分かります。

今回はそこにHIGHSで高音域2000Hz〜5000Hzの手前までが引き上げられているのが分かります。

少々気になった所として視覚的に分かるのですがこの組み合わせの時中音域が引き下げられていると感じます。

ここまでの事から“LOWS”“HIGHS”は共にFREQの周波数帯の設定とは関係無く独立して決まった音域にブーストをかけている事が分かりました。

※逆にこれらを50から下げますとツマミを上げた時に引き上げられブーストされていた音域がカットされます。

 

次に“GAIN”との関係です。

これは実際に弾いて確かめると即分かるのですが一応画像を貼っていきます。

左右共に“FREQを50” “GAINを50” “Q50”と音に影響のない初期値にし、

左はLOWSのみ100右をHIGHSのみ100にした時の周波数です。

HIGHSとLOWS比較

一番上で貼ったデフォルトの状態と比べそれぞれの周波数帯が引き上げられGAINの設定からも独立しているのが分かります。

“Q”との関係も録音し聴き比べ周波数の変化を見た感じ同じく恐らくは無いと判断しました。

 

では結論として“どう使えば良いのか”ですが、

1つの設置で“FREQ” “Q” “GAIN “の設定と“LOWS”と”HIGHS”の設定で2つ以上の変化をつけられるのですが“LOWS”と”HIGHS”は共に周波数帯が決まっていて自由な設定ができないので、

正直に言いますと現状では手馴れている方はParametric EQを2個以上使い細かく複数の周波数帯の変化をつける方が良いと思います。

ただあえて言いますと、最終的には感覚が大事なので詳しいことが分からないけどこの二つを変更していたら良い感じになったと思われれば使うのが良いと言う感覚的な話になります。

 

今回は少々入り組んだ話になってしまいもしかしたら書いている途中で間違いがあったかもしれません、
足りない所や間違いに気づいた時にはその都度文章を修正していきます。

 

今回はPOD HD Parametric EQ 基本と自分自身気になっていた”LOWS”と”HIGHS”の検証でした。