DSP LIMIT
POD HDが発売したのは5年前でありHD Xシリーズの発売は2年前ではありますが、
最近感じたPOD HD500での限界点と改めてHD500Xとの違いを書いていきたいと思います。

500Xとの違いは3つあります。

・スイッチ部分の構造的な強化と視覚的見やすさ
フットスイッチが丈夫になり、またスイッチ周りがLEDにより光る様になり、暗い場所でも視覚的に確認しやすく演奏中の操作感が向上しています。

・ディスプレイの見やすさ
付属のディスプレイの発色具合などが変わり、暗い場所明るい場所問わずより見やすくなっています。

・DSPの強化
改善点としてはこのDSPの強化がとても大きく重要だと思います。
DSPとはデジタル信号処理能力を示し、簡単に言うと配置されたエフェクターなどの同時処理能力です。
個々のエフェクターにより処理負荷が違いますが、一つの設定に配置しているエフェクターなどが多くなるほどかかる処理負担が大きくなり制限を越えるとエラーがでます。

 

・HD500におけるDSP処理制限の問題

DSPの処理能力面が私自身POD HD500での限界点を感じた部分でもあります。

podにおける注目の機能でもあるデュアルアンプ機能は音作りの可能性の幅が広がりますが、この機能は“DSPへの負担がとても大きいのです。

DSP LIMIT

これは以前「POD HD 音作り記録 Children Of Bodom  アレキシ・ライホその1」で作った設定ですが、

始めチューニングを下げるのに弦のテンションを調整するのが面倒で、
大雑把な調整段階ではピッチシフターこと”Pitch Glide”(DIGITECH Whammyモデル)を置こうと思いましたが、画像の様にDSPエラーが発生しました。

この状態からどの内臓エフェクターの追加が可能か調べたところ、

“Noise Gate”と”Hard Gate”・”Volume Pedal”と”Pan”・”ワウ全種”の追加しかできず、

この状態からPitch Glideを導入するのには、“イコライザー3つを全てを外すか”

“イコライザー2つとディストーションペダルを外すしかありませんでした”
※設定をオフにしていても設置している状態で処理判定があります

 

他のエフェクターはどうなのかとある程度調べたところ、

“イコライザーを1つ外した状態”では“リバーブ系とピッチ系は不可能”で、他は全体の種類の半分ほどが追加することが可能。
※同系統のエフェクターでも処理負担に差があり設置できない物とできる物があります

“イコライザーを2つ外した状態”でSpring /63 spling /Particle verbを除くリバーブが使用可能になり、

“イコライザー3つ全て外した状態”でピッチシフターこと”Pitch Glide”を追加することが可能になりますが、
この状態でもDSP負担が大きいSpring /63 spling /Particle verbの3種類のリバーブは追加する事ができず制限を受けます。
シングルアンプ

これに対して“シングルアンプ”では上の画像の様に適当に置きましたが、

ノイズゲート+ディストーションペダル+イコライザー3つ+リバーブ(Particle verb)+Pitch Glideまで可能であり“デュアルアンプでのDSPの負担の大きさ”感じる事ができます。

 

・500と500Xの用途による違い

私個人としてはPODは主にPC直の宅録として使うか練習の際使用するだけであり、
空間系エフェクターやイコライザーなどに関しては録音後DAWソフト上で処理する事が主なのでそこまで問題には感じませんでしたが、
PODのみで完結させリアルタイムで演奏を聴かせる用途で使用するには少々問題があると感じました。

この辺は“500Xではかなり強化されたようで、デュアルアンプの状態でもほぼエフェクターの制限が無く使用ができるようです。
※有限ではあります

現在500Xは新品でおよそ60000円、中古では45000円程。
500に関しては新品は希少ですがおよそ45000円、中古では3万円前後。
大体15000円の差がありますが、宅録のみではなく“リアルタイムな演奏で使用したい方は無難にXの方が良い”と思います。

逆に私と同じように“宅録でしか使わず”録音後“DAWソフト上で調整する”のであれば新品は希少ですが通常の500でも良いと思います。

 

・音などの違いなど
搭載アンプやエフェクターに関しては特に追加はなく、公には音に関しても一応変化はないという事になっています。
個人的に気になり確認しましたが、オーディオインターフェイスとしての違いに関しても特に記載されてい無いので変化は無いのではないかと思います。

以上500Xとの比較などでした。(書き忘れた違いがあれば気付き次第加えて書きます)

今年LINE6から“Firehawk FX”というPODとは少々違うマルチエフェクターの販売や、よりハイエンドな“HELIX”という詳細な値段の発表はありませんが20万円を超えるとの話の高価な新作の発表がされましたが、
PODシリーズはHDで終わりという事なのでしょうかね?少し気になるところです。